2015-01-01から1年間の記事一覧
『God Bless Baseball』を観た(11月26日 15:00/あうるすぽっと)。 もう一ヶ月近く経ってしまったが、記録としてメモしておく。 作・演出:岡田利規 翻訳:イ・ホンイ 出演:イ・ユンジェ、捩子ぴじん、ウィ・ソンヒ、野津あおい 舞台美術:高嶺 格 衣裳 …
平田オリザ・演劇展vol.5を観た(11月7日 13:00 15:30 18:00,8日 15:30 18:00/こまばアゴラ劇場)。 作・演出:平田オリザ 舞台監督:中西隆雄 舞台美術:杉山 至 照明:西本 彩 衣裳:有賀千鶴、正金 彩 フライヤーデザイン:京 (kyo.designworks) 制作:…
ギエムの引退公演を観た(12月18日 19:00/東京文化会館)。 『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』 In the Middle Somewhat Elevated 振付:ウィリアム・フォーサイス 音楽:トム・ウィレムス(レスリー・スタックとの共同制作) 演出・照…
ピーター・ダレルが振り付けたバレエ『ホフマン物語』の全5公演を観た(10月30日 19:00,31日 13:00,18:00,11月1日 14:00,3日 14:00/新国立劇場オペラハウス)。初日・四回目・最終日は一階で、二日目の昼夜は三階バルコニーで。 未完のオペラ《ホフマ…
下書き欄に書きかけがたいぶ溜まってしまった。バレエ『ホフマン物語』を早くアップしたいが、その前に先月観た演劇のメモからとりあえず。 『月の獣』を観た(10月11日 14:00/俳優座劇場)。 オスマン帝国(トルコ)のアルメニア人虐殺が物語の背景にある…
別役実の新作『あの子はだあれ、だれでしょね』の初日を観た(9月16日 19:00/文学座アトリエ)。ごく簡単にメモする。素材の事件がまだ生々しいせいか、さほど抽象度は高くない。ゆえに、「不条理」感よりも、ベタな、とまではいかないが、恐怖や不気味さが…
9月26日(土)オペラシティでBCJの#114定演を聴いた。今回は世俗カンタータ・シリーズのVol. 6で演出付き「農民カンタータ」がメイン。少し早めにホール入り口へ到着しプログラムを入手。開場を待ちながら鈴木雅明氏の「巻頭言」を立ったまま読む。これがい…
ケネス・マクミラン振付の『グローリア』初日を観た(8月21日 18:30/新国立中劇場)その二日後に、ベルント・アロイス・ツィンマーマンの《ある若き詩人のためのレクイエム》を聴いた(8月23日 18:00/サントリーホール)。 共に日本初演であり、「戦争」と…
初日を観た(8月1日 14:00/東京文化会館)。バレエフェスを見るのは第11回(2006)以来だから9年振り。今回はD席で4階左バルコニーの3列目。それでも12,000円。われながらよくSで見ていたものだ。 日本人アーティストへの軽視やブランド志向等に違和感…
上記の試演会の初日を聴いた(7月18日 14:00/新国立中劇場)。今回は都合で初日のみ。もう二週間経ったが簡単にメモする。 指揮:河原忠之(オペラ研修所音楽主任講師) 演出:粟國淳(オペラ研修所演出主任講師) ピアノ:岩渕慶子/木下志寿子 ダンス指導…
『冒険王』と新作の『新・冒険王』を観た(6月25日 15:00 19:30/吉祥寺シアター)。前日に文学座公演『明治の柩』の楽日を観たため、いろいろ考えさせられた。平田オリザが『明治の柩』を文学座の役者で演出したらどうなるか。見てみたい。そう思った。あり…
『明治の柩』を観た(6月18日 18:30/あうるすぽっと)。全14公演で初日は11日だからほぼ中日。 本作はぶどうの会から〝鉱毒事件と田中正造〟の主題で執筆依頼された宮田研が戯曲化し、竹内敏晴の演出で1962年に初演された。竹内の著作をあれこれ読み漁って…
『白鳥の湖』初日と三日目のマチネ・ソワレを観た(6月10日 19:00,13日 14:00,18:30/新国立劇場オペラハウス)。 米沢唯が本作に主演するのはこれで三度目。2012年5月の初役時は、精神そのものが踊っているような在り方に驚嘆。誰にも似ていないオデット…
再演《ばらの騎士》の初日を観た(5月24日 14:00/新国立劇場オペラハウス)。 本プロダクションの初演が2007年6月。再演は2011年4月だが、3.11の影響で出演者の来日キャンセルが相次ぎ、オクタヴィアン、ゾフィー、ファーニナルに日本人歌手を充てる大幅な…
新制作された《椿姫》の初日と三日目を観た(5月10日 14:00,16日 14:00/新国立劇場オペラハウス)。 《ラ・トラヴィアータ(道をふみはずした女)》(初演1853) 作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901) 原作:アレクサンドル・デュマ・フィスの小説『…
7ヶ月ぶりに平田オリザのアンドロイド版『変身』を観た(5月9日 15:00/早稲田小劇場どらま館)。 昨秋、城崎国際アートセンターで稽古を重ねKAATで初演された本作は、ハンガリーとフランスでの公演を経て戻ってきた。再建された「早稲田小劇場どらま館」の…
バレエ版『こうもり』を全4キャストで観た(4月21日 19時,25日 13時・18時,26日 14時/新国立劇場オペラハウス)。 シュトラウスII世のオペレッタは1873年の初演、プティのバレエ版は1979年マルセイユ・バレエで初演された。新国立での初演は2002年9月。…
また一月以上も放置してしまった。年度を跨がる時期はいろいろあって、どうしてもブログから遠のいてしまう。この間に見(聴い)た舞台は以下の通り。 ・ローズ『12人の怒れる男たち』(3月25日 19:00/俳優座劇場) ・笠井叡『今晩は荒れ模様』(3月26日 19…
映画『幕が上がる』を見た(3月12日 12:15/イオンシネマ板橋)。 平田オリザが原作者でなければたぶん見なかったと思う。そもそも〝ももクロ〟についてつい最近まで何も知らなかった。小説版は二年ほど前、若い知人に教えられ、面白く読んだ。 ふだん映画は…
プッチーニの《マノン・レスコー》初日を観た(3月9日 19時/新国立劇場オペラハウス)。 2011年3月に上演予定が震災・原発事故のため中止。その時と同じ主要キャストで四年後のこの日実現した(指揮者はリッカルド・フリッツァからピエール・ジョルジョ・モ…
「トリプル・ビル」の初日と二日目を観た(3月14日, 15日 14時/新国立中劇場)。19日(木)の公演も観る予定だったが、仕事が入り諦めた。 『テーマとヴァリエーション』(1947) 振付:ジョージ・バランシン(1904-83) 音楽:ピョートル・イリイチ・チャ…
芝原里佳の『マッシュ・ホール』を観た(3月7日 19時/恵比寿・エコー劇場)。 日本の演劇人を育てるプロジェクト 「日本の劇」戯曲賞2013 最優秀賞受賞作品 作:芝原里佳 演出:上村聡史(文学座) 美術:長田佳代子 照明:藤田隆広 音響:藤田赤目 衣装:…
ファビオ・ビオンディ & エウローパ・ガランテのコンサートを聴いた(3月3日 19時/東京オペラシティ コンサートホール)。 席は三階正面の三列目(最後列)。ホールは空席がかなり目立つ。三日前《メッセニアの神託》が上演された神奈川県立音楽堂は満席だ…
バロック・オペラ《メッセニアの神託》の初日を観た(2月28日 15時/神奈川県立音楽堂)。 神奈川県立音楽堂 開館60周年記念特別企画 《メッセニアの神託》全3幕(イタリア語上演/日本語字幕付) ファビオ・ビオンディによるウィーン版(1742年)の再構成版…
オペラ研修所公演《結婚手形》/《なりゆき泥棒》の初日と二日目を観た(2月20日,21日 18:30/新国立中劇場)。 ジョアキーノ・ロッシーニ(1792-1868)《結婚手形》(1810)/《なりゆき泥棒》(1812) 【各全1幕/イタリア語上演/字幕付】 指揮:河原忠…
『ラ・バヤデール』の三日目と四日目を観た(2月21日,22日 14時/新国立劇場オペラハウス)。 21日(土)は終演後、大原舞踊芸術監督による2015/16シーズン演目説明会を聴き、 18:30開演のオペラ研修所公演《結婚手形》/《なりゆき泥棒》を見るべく中劇場へ…
『ラ・バヤデール』再演の初日を観た(2月17日 19時/新国立オペラ劇場)。前日にはアトレ会員の特典で初日と同キャストのゲネプロを見た。そのお陰で、舞台芸術では観客の存在がいかに重要な役割を担うか実感としてよく理解できた。週末には別キャストで観…
昨日、佐藤俊介のヴァイオリンと柳本雅寛のダンスのコラボレーションを観(聴い)た(2月14日 15:00/彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール)。 出演:佐藤俊介(ヴァイオリン)、柳本雅寛(ダンス) 演出:田村吾郎 曲目 ・ハインリヒ・イグナツ・フランツ・…
一昨日シス・カンパニーのケラ版『三人姉妹』を見た。これを機に、二年前に見た山崎清介版のメモをアップする。 『三人姉妹』を観た(2013年10月25日 14時/あうるすぽっと)。この日はハシゴで夜は『MIWA』(芸劇プレイハウス)も。 アントン・チェーホフ(…
1月20日以来、何をやっても重苦しさから解放されない日々が続いた(最悪の結末を迎えた1月25日そして2月1日を経たいまも、この国自体いっそうひどい状況にあることが露呈)。そんななか《こうもり》の再演にぶつかった。このオペレッタは聴く(見る)者を幸…