2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ダンス公演の楽しみ 『DANCE to the Future 2012』/『Shakespeare The Sonnets』/『静物画—still life』

平山素子振付によるトリプル・ビル『DANCE to the Future 2012』を新国立中劇場で観た(2012.4.21)。出演は新国立劇場バレエ団。ひとつめは「Ag+G」 バレエ団に振り付けた新作。消臭スプレーのようなタイトルだが、平山が好きな銀(Ag)に、ダンサーが意識…

舞台の愉悦 宮沢章夫と伊藤キム

昨秋(2011.10.14)F/T「トータル・リビング1986-2011」(宮沢章夫作・演出)をにしすがも創造舎で観た。宮沢の作品を観たのはこれが初めて。 ビルの屋上がセット。ビデオカメラが予め三台置いてある。色は白が基調。衣裳も綿素材のきなりのものが多く、みな…

脳のマッサージ 岩松了の舞台

プロの役者による完璧な舞台もよいが、素人やセミプロなどが交じった公演は「隙間」がある分、あれこれ考える自由があり、それなりに楽しめることも少なくない。昨年12月に観たさいたまゴールド・シアターの『ルート99』(作・岩松了/演出・蜷川幸雄)も…