2021-01-01から1年間の記事一覧

1月のフィールドワーク予定 2022【出演者変更】【さらに追加】

松が取れた初っぱなは、青年団の「忠臣蔵」。見るのは三回目か。豊岡への移転やコロナ禍で、平田作品を見る機会がかなり減った。江原河畔劇場にも一度は行ってみたいが、なかなか実現せず。 新国立劇場バレエ団の「ニューイヤー・バレエ」は新制作のアシュト…

新国立劇場 開場20周年記念公演『消えていくなら朝』2018

無料配信で本作の舞台映像を三年半振りに見た(2021.12.26)。〝面白い〟記憶はあったが、こんなにぐさぐさ刺さるコトバの応酬だったか。当時のメモを探したら簡単な走り書きが見つかった。以下に転記する。 蓬莱竜太『消えていくなら朝』の2日目を観た(201…

12月のフィールドワーク予定 2021【追記】【コメント付き】

すでに三作は見終えたが、いずれも充実した舞台。特に文学座アトリエの『ピンター作品6選』は演劇的な刺激や発見が随所にあった(感想メモ)。風姿花伝の『ダウト』も役者の質が高く面白いが、どこまでも娯楽の域を出ない印象。7回目の再演オペラ《蝶々夫人…

文学座アトリエの会『Hello〜ハロルド・ピンター作品6選』2021【追記】

文学座アトリエの会『Hello〜ハロルド・ピンター作品6選』の初日を観た(12月3日 金曜 18:30/文学座アトリエ)。 翻訳:喜志哲雄/演出:的早孝起/美術:石井強司/照明:金 英秀/音響:藤田赤目/衣裳:宮本宣子/舞台監督:岡野浩之/制作:前田麻登、…

新国立劇場演劇『イロアセル』[フルオーディション4]2021

新国立劇場演劇『イロアセル』を観た(11月12日 金曜 19:00/新国立小劇場)。 作・演出:倉持 裕/美術:中根聡子/照明:杉本公亮/映像:横山 翼/音響:高塩 顕/音楽:田中 馨/衣裳:太田雅公/ヘアメイク:川端富生/振付:小野寺修二/演出助手:川…

『十二人の怒れる男』@シアターコクーン 2020

レジナルド・ローズの演劇版『十二人の怒れる男』3日目を観た(9月12日 18:30/シアターコクーン)。 新型コロナの影響で、演劇を見るのは3月26日の文学座アトリエ公演以来だから、ほぼ半年ぶり。本作は最初のテレビ版(1954)で親しんできた。シドニー・ル…

新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』新制作 全4キャスト 2021

新制作『白鳥の湖』の初日と2日目,5日目と6日目を観た(10月23日 土曜,24日 日曜,31日 日曜,11月2日 火曜 全て14:00/新国立劇場オペラハウス)。ごく簡単にメモする。 上田公演(11月7日 日曜 14:00/サントミューゼ 大ホール)についてはこちら。 振付…

新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』上田公演 2021【追記】

新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』の上田公演を観た(11月7日(日)14:00/サントミューゼ 大ホール)。簡単な感想メモを記す。この版については初台の本公演メモと共に、後ほどアップしたい(本公演 全4キャストの感想メモ)。 振付:マリウス・プティパ&レ…

iaku 新作『フタマツヅキ』2021【追記】

横山拓也(iaku)作・演出の新作『フタマツヅキ』2日目を観た(10月29日 金曜 19:00/シアタートラム)。 家族がテーマ。もしくは、夢を持つことの世代間ギャップ。噺家くずれのダメ親父と彼をけなげに支える母親。そんな父をひとり息子は嫌っている。この時…

11月のフィールドワーク予定 2021【コメント付】

新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』の上田公演で米沢唯は速水渉悟と組むはずが、速水が怪我で降板。本公演同様、福岡雄大と踊ることになった。大変残念だが、若い速水は今後のバレエ団を、というか日本のバレエ界を背負って立つべき逸材だ。この際じっくり養生…

10月のフィールドワーク予定 2021【再追記】

今月は楽しみな演目が揃った。大好きなロッシーニの《チェネレントラ》を新国立劇場が新制作する。ただ、イタリア人指揮者が「本人の都合」でキャンセルし(14日間隔離の都合か)、代わりに振るのがワグネリアンなのは少し心配だが(ゼッダ氏の薫陶を受けた…

秋元松代『近松心中物語』KAAT 2021【追記】

秋元松代の『近松心中物語』を観た(9月9日 木曜 18:30/KAAT神奈川芸術劇場 ホール)。 【追記:席は平日夜割引 A席の2階5列(最後列)で3000円。夜割は15回公演のうち2回だけだが、大変有り難い。ちなみにS席 9500円、A席 6000円】 40年前に見た帝劇の舞台…

「木彫り熊の申し子 藤戸竹喜—アイヌであればこそ」展 2021【図版を追加】

「木彫り熊の申し子 藤戸竹喜——アイヌであればこそ」展を見た(9月10日 金曜 15:00/東京ステーションギャラリー)。勧められて見たが、見てよかった。 アイヌ民族の両親から生まれた藤戸竹喜(1934-2018)の木彫り作80余点。熊、群熊、長老(エカシ、フチ)…

9月のフィールドワーク予定 2021【懐かしい表紙を追加】【再追記】

玉三郎と仁左衛門のコンビで歌舞伎を見るのは本当に久し振り。二人がおかると勘平/平右衛門で出演の『仮名手本忠臣蔵』が歌舞伎の初見だった(塩冶判官は〝受け口〟の七代目芝翫/由良之助は團十郎)。今回 演目は違うが、その外伝というから感慨深い。秋元…

細川俊夫 オペラ《二人静 ~海から来た少女~ 》演奏会形式(日本初演)+グスタフ・マーラー(コーティーズ 編曲)《大地の歌》2021

「サントリーホール サマーフェスティバル 2021」初日を聴いた(8月22日 日曜 18:00/サントリーホール)。 指揮:マティアス・ピンチャー/アンサンブル・アンテルコンタンポラン/アンサンブルCMA 難民の少女に静御前の霊が取憑く《二人静》と漢詩の翻案に…

岡田利規『未練の幽霊と怪物 —「座波」「敦賀」—』2021

オリンピック開会式のテレビ中継で森山未來が出てきた。コロナ禍等で亡くなった人達を追悼する旨のアナウンスがあり、ひとり森山がギリシャ風の衣裳で踊ったのだ。当然この舞台が頭に浮かんだ。もう二ヶ月以上経ったが、強烈な印象はいまも消えていない。 岡…

8月のフィールドワーク予定 2021【再追記】

舞台の成否はほぼキャスティングで決まる。新国立劇場の演劇部門「フルオーディション」企画は、文字通り全キャストをオーディションで選び上演するもの。これまでの三公演はやはり質が高かった(『切られの仙太』『反応工程』…)。演出家が劇場の意向やしが…

新国立劇場オペラ 新制作《カルメン》初日 2021/若者目線の演出

新制作の《カルメン》初日を観た(7月3日 土曜 14:00/新国立劇場オペラハウス)。《カルメン》の新制作はこれが三回目。 全3幕〈フランス語上演/日本語及び英語字幕付〉指揮:大野和士/演出:アレックス・オリエ/美術:アルフォンス・フローレス/衣裳:…

新日本フィル定演 #40 鈴木雅明の《エロイカ》

新日本フィル定演 #40 ルビー〈アフタヌーン コンサート・シリーズ〉の初日を聴いた(7月9日 金曜 14:00)。鈴木雅明の《エロイカ》は素晴らしかった。近年はバッハ以外の演奏にも力を入れる鈴木氏だが、ベートーヴェンでは《ミサ・ソレムニス》、《シンフォ…

7月のフィールドワーク予定 2021

なかなかブログに時間が取れない。感想を書きたい舞台は『切られの仙太』『ライモンダ』『未練の幽霊と怪物』等々、と沢山ある。が、感想どころか、7月の予定もすでに一週間遅れてしまった。新制作の《カルメン》初日はアクシデント(下記)もあったが、タイ…

6月のフィールドワーク予定 2021

3回目の緊急事態宣言は今月20日まで延長された。この状況で東京五輪開催へと闇雲に突っ走る政府や都に言いたいことは色々あるが、ここではやめておく。舞台公演は上限50%の条件で上演可能となった。バレエ『ライモンダ』は全4キャストのうち柴山・渡邊組は…

新国立劇場バレエ団『コッペリア』2017 全3キャスト

いまプティ版『コッペリア』の無観客ライブ配信をやっている。新国立劇場初演は2007年(ルシア・ラカッラ&シリル・ピエール x3/本島美和&レオニード・サラファーノフ x2/寺島ひろみ&山本隆之 x1 +ルイジ・ボニーノ 全日/ガーフォース=東フィル 全6公…

5月のフィールドワーク予定 2021【追記】+コンポージアム2021の感想

3回目の緊急事態宣言(4月25日〜5月11日)により、またもや公演の中止が相次いだ。政権(政府)はこの一年間なにをしていたのか。政権が無能だと国民は不幸だが、それを許容したのは国民自身だからやむをえない(年内には衆議院選挙が控えている)。 中止に…

新国立劇場 オペラ《ワルキューレ》2021

《ワルキューレ》の初日を観た(3月11日 木曜/新国立劇場オペラハウス)。奇しくも東日本大震災から10年目に当たる日だった。帰りの電車でツイートしたメモに少し加筆した感想を記す。 楽劇「ニーベルングの指環」第1日《ワルキューレ》全3幕〈ドイツ語上演…

4月のフィールドワーク予定 2021【追記・修正】

新年度がスタートする今月も少なめだが、見/聞き応えのある演目が並ぶ。恒例のBCJ定期《マタイ》は今回初めて優人氏が振る。つねに父 雅明氏と比較される〝宿命〟をどう乗りこえるか。一幕オペラのダブルビル《夜鳴きうぐいす/イオランタ》は引き続き海外招…

新国立劇場「舞姫と牧神たちの午後 2021」初日と楽日

「舞姫と牧神たちの午後 2021」の初日と楽日を観た(3月26日 金曜 19:00, 28日 日曜 14:00/新国立小劇場)。 照明:杉浦弘行/音響:河田康雄 印象的なのは『かそけし』と『Butterfly』。あとは『Let’s Do It!』。以下ごく簡単にメモする。 『Danae』(DAN…

3月のフィールドワーク予定 2021【再追記】

今月はバレエ/ダンス3,オペラ2,コンサート1,演劇1の計7公演と数は少なめだが、注目すべき点がいくつか。 新国立劇場オペラでは、先月に引き続き今月も《ワルキューレ》で「宣言延長・入国制限措置」のため出演者に変更が出ている。指揮者も当初の飯盛…

「音楽×空間×ダンス」第二回公演/米沢唯・島地保武の即興【追記】

「音楽×空間×ダンス」第二回公演を見た(28日(日)14:00/音の降りそそぐ武蔵ホール)。 ホールは建物の5階と6階に造られ、高い天井に吹き抜けた八角形の空間。キャパは134席だが、宣言下のいまは50席に制限している由。アシュケナージが選んだとの話もある…

新国立劇場バレエ『眠れる森の美女』2021【訂正・追記】

『眠れる森の美女』の初日と2日目ソワレを観た(20日 土 14:00,21日 日 18:30/新国立劇場オペラハウス)。2日目マチネは取れず(宣言下の座席制限50%でB席以下の販売は僅かだった模様)。 当初予定の〈吉田都セレクション〉『ファイヴ・タンゴ』 [新制作…

新国立劇場 オペラ《フィガロの結婚》2021

《フィガロの結婚》の初日を観た(2月7日 日曜 14:00/新国立劇場オペラ)。 このプロダクション初演は2003年。忘れもしない、トーマス・ノヴォラツスキー新芸術監督のオープニングだった。同時にプルミエ会員になったからよく覚えている。印象深いのは、何…