コンサート

佐藤俊介とオランダ・バッハ協会管弦楽団/驚嘆すべき音楽家

「佐藤俊介とオランダ・バッハ協会管弦楽団」のコンサートを聴いた(10月5日 14:00/彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール)。 音楽監督/ヴァイオリン:佐藤俊介 ヴァイオリン:アンネケ・ファンハーフテン、ピーテル・アフルティト ヴィオラ:フェムケ・ハウ…

新日本フィル #611 定演/未完の二作【コメントへ返信】

新日本フィルの定演 #611 トパーズ〈トリフォニー・シリーズ〉の初日を聴いた(10月4日 19:15/すみだトリフォニーホール)。指揮は上岡敏之、コンサートマスターは崔文洙。 フランツ・シューベルト(1797-1828)交響曲第7番 ロ短調 D759「未完成」 第1楽章は…

新日本フィル #609 定演 /ブルックナー#7/希望としての歌

新日本フィル #609 定演 ジェイド〈サントリーホール・シリーズ〉を聴いた(9月5日 19:00/サントリーホール)。指揮は上岡敏之。コンサートマスターは崔文洙。遅まきながら、ごく簡単にメモする。 フランツ・シューベルト(1797-1828):交響曲第4番 ハ短調…

すみだサマーコンサート2019 バレエ音楽『ロメオとジュリエット』上岡・新日本フィルと中高生演劇のコラボ

「すみだサマーコンサート2019 ―Chance to Play―」を聴いた(7月27日 14:00/すみだトリフォニーホール)。 中高生による演劇と上岡が率いる新日本フィルのコラボ。素直で物怖じしない前者の演技を、後者は美しく時に苛烈ともいえる極上の演奏で支えた。ある…

新日本フィル定演#608 トパーズ〈トリフォニー・シリーズ〉「リクエストコンサート」才能!

新日本フィルの定演で「リクエストコンサート」を聴いた(19日 19:00/すみだトリフォニーホール)。 指揮:上岡敏之/コンサートマスター:豊嶋泰嗣 ビゼー(1838):交響曲 ハ長調 なんと快活で瑞々しい演奏だろう。まさに音符が飛び跳ねているように感じ…

フィリップ・マヌリの音楽 2019/聴衆の並外れた傾聴【追記】

初めてマヌリの音楽を聴いた(6月13日 19:00/東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル)。 この公演で特筆すべきは、聴衆の〝並外れた傾聴〟だ。みんな物音ひとつ立てず集中して聴いていた。ただそれだけのこと。だが、昨今、そんな聴衆に…

新日本フィル定演 #606 トパーズ〈トリフォニー・シリーズ〉ヘレヴェッヘ初登場

新日本フィル定演 #606〈トリフォニー・シリーズ〉を聴いた(5月31日 14:00/すみだトリフォニーホール)。 メンデルスゾーン(1809-47) 序曲「フィンガルの洞窟」op. 26 〝いわゆる〟でない、初めて聴くような感触。すべてが〝ほどよく〟響き、各楽器の素…

プレシャス・ストーン〈新日本フィル特典コンサート〉2019

会員が招待される「特典コンサート」を今年も聴いてきた(3月18日 19:00/すみだトリフォニーホール)。 昨年は音楽監督の上岡敏之によるピアノソロだったが、今回は若手団員と上岡との室内楽。客席はかなり埋まっていた。以下ごく簡単にメモする。 グリエー…

日本・ハンガリー国交樹立150周年記念『くちづけ〜現代音楽と能』

『くちづけ〜現代音楽と能』(3月9日 16:00/東京文化会館 小ホール)を聞い/観た。簡単にメモする。 能:青木涼子[ce] フルート:斎藤和志[abe] バスクラリネット:山根孝司[abce] クラリネット/バスクラリネット:コハーン・イシュトヴァーン[bce] ヴァイ…

BCJ 定演 #131〈祈りのカンタータ〉/二つの震災を想起して【追記】

近年 BCJ の演奏には何度も心が動かされた。しかも強く。定演での受難曲やモーツァルトの《レクイエム》以外でも、ベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》(2017.2)、モンテヴェルディ《聖母マリアの夕べの祈り》(2017.9)、ベートーヴェン《第九》(2019.1)…

新日本フィル定演 #20〈ルビー〉ハイドン:オラトリオ《四季》/聴衆の高齢化について【追記】

新日本フィルの定演 ルビー〈アフタヌーン コンサート・シリーズ〉でハイドンのオラトリオ《四季》(1801)を聴いた(2月15日 14:00/すみだトリフォニーホール。 指揮:ソフィ・イェアンニン ソプラノ:安井陽子 テノール:櫻田 亮 バス:妻屋秀和 合唱:栗…

東京交響楽団《フィガロの結婚》演奏会形式 2018

ジョナサン・ノット率いる東響の《フィガロの結婚》を聴いた(12月9日 13:00/サントリーホール)。 これでダ・ポンテ3部作の完結。2016年《コジ・ファン・トゥッテ》(芸劇コンサートホール)、17年《ドン・ジョヴァンニ》(ミューザ川崎シンフォニーホー…

佐藤俊介 plays J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ 全曲

標記のコンサートを聴いた(4日 15:00 佐藤俊介/所沢市民文化センター ミューズ キューブホール)。 出遅れたため東京公演はすでに売り切れで、所沢公演の残っていた一枚をかろうじて入手。このホールは初めてだが音響はとてもよく、三方からステージを囲む…

『音楽と舞踊の小品集〜水・空気・光』横浜美術館企画展「モネ それからの100年」によせて

『音楽と舞踊の小品集〜水・空気・光』のソワレを見/聴いた(8月30日 19:00/横浜みなとみらいホール 大ホール)。 このホールは、たしかサヴァリッシュ指揮のフィラデルフィア管弦楽団を聴いたのが最初で最後。調べたら2001年5月だった。「開館20周年」な…

『上岡敏之ピアノリサイタル』/至福の時に感謝

昨夜標記のコンサートを聴いた(3月19日 19:00/すみだトリフォニーホール)。 新日本フィルハーモニー交響楽団の音楽監督 上岡敏之によるピアノリサイタル。定期会員やセット券購入者を楽団が招待したものだ(座席選択も可)。つまりクローズドだから、業者…

新日本フィル定演 #12 ルビー 2018 /初登場の鈴木雅明がメンデルスゾーンを振る

ルビー〈アフタヌーン・コンサート・シリーズ〉#12 の初日を聴いた(2月16日 14:00/すみだトリフォニーホール)。 BCJの鈴木雅明氏が初登場するので楽しみにしていた。三週間以上経ってしまったが、簡単にメモする。 指揮:鈴木雅明 管弦楽:新日本フィルハ…

すみだトリフォニーホール開館20周年記念 すみだ平和祈念コンサート2018

今日「すみだ平和祈念コンサート2018」を聴いてきた(3月10日 18:00/すみだトリフォニーホール)。 取り急ぎ、簡単にメモする。 指揮:上岡敏之 管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団 コンサートマスター:崔 文洙 ドヴォルザーク作曲 ヴァイオリン協奏…

8月のフィールドワーク@ダブリン 2017【写真追加】

今年は8月6日(日)から約一ヶ月間アイルランドのダブリンに出張した。時間的には比較的恵まれ、許される範囲で当地の劇場文化をフィールドワークした。ただ8月はシーズンオフでめぼしい公演はあまりない。ロンドンへ行けば話は別だが「業務」上、ダブリンを…

《ジークフリート》ハイライトコンサート ―邦人歌手による―/エレクトーンの伴奏について

オペラ関連の更新は一年半振りか。最後にアップしたのは昨年の1月で2015年12月公演の《妖精の女王》。新国立劇場のオペラ公演は、昨年まで13年間初日を同じ席で見てきたが、諸般の事情で継続せず。2016年10月からアラカルトにしたが、それでも《蝶々夫人》…

異文化コラボ/平田オリザ+盗火劇団『台北ノート』とケルティック能『鷹姫』

異なる文化に属するアーティストたちのコラボ。たまたま連続して見たので、併せてメモする。 まずは日本と台湾のコラボ作品『台北ノート』の初日から(2月15日 20:00/横浜美術館 グランドギャラリー)。 国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2017 TPAMディレ…

新日本フィル #562 トリフォニー定演/上岡敏之 本拠地 第一弾【追加】

新音楽監督のホームでの初公演を聴いてきた(9月16日 19:00/トリフォニーホール)。コンマスは崔文洙。 新シーズンとあって客席の顔ぶれが少し違う。以前よりご婦人方が多い。ケフェレック目当ての単発客か、それともシーズン客? モーツァルト:交響曲第33…

新日本フィル #561 サントリー定演/上岡敏之の音楽監督就任/オールR. シュトラウス

上岡敏之が音楽監督に就任後、初のコンサートを聴いた(9月9日 19:00/サントリーホール)。コンサートマスターは崔文洙。簡単にメモする。 前半は、リヒャルト・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」op. 30(1896)。 決して力まない。力…

新日本フィル #556 サントリー定演/上岡敏之音楽監督就任前/マーラー「巨人」他

上岡敏之が新日本フィルの音楽監督に就任後、初のコンサートを聴いた(9月9日)。その感想を記す前に、上岡が指揮した3月定演の短い走り書きを以下に転記する。 上岡敏之の音楽監督就任前の最後の演奏会(3月16日 19:15/サントリーホール)。コンサートマス…

弦楽三重奏@喫茶さかもと/プロ奏者によるモーツァルト

近所の喫茶店で弦楽三重奏の生演奏を聴いた(9月7日 19:00/喫茶さかもと)。昼の部(14:00)もあったが聴いたのは夜の部。 喫茶さかもとは、ジャズ喫茶というわけではないが、絶えずジャズが心地よく鳴っている。店主も奥さんもともに本好きで、店内には美…

佐藤俊介の現在 Vol. 2 ドイツ・ロマン派への新たな眼差し/様式を自在に弾きわけるヴァイオリニスト

「佐藤俊介の現在(いま)」 Vol. 2を聴いた(2月13日 15:00/彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール)。 昨年のVol. 1はダンサーとのコラボでとんでもない舞台だった(佐藤俊介の現在(いま) Vol.1 ヴァイオリン×ダンス―奏でる身体/至福の一時間 - 劇場文化…

別役実『はるなつあきふゆ』(劇団銅鑼)/“バッハのオペラ”から考える

9月26日(土)オペラシティでBCJの#114定演を聴いた。今回は世俗カンタータ・シリーズのVol. 6で演出付き「農民カンタータ」がメイン。少し早めにホール入り口へ到着しプログラムを入手。開場を待ちながら鈴木雅明氏の「巻頭言」を立ったまま読む。これがい…

マクミランの『グローリア』とツィンマーマンの『ある若き詩人のためのレクイエム』

ケネス・マクミラン振付の『グローリア』初日を観た(8月21日 18:30/新国立中劇場)その二日後に、ベルント・アロイス・ツィンマーマンの《ある若き詩人のためのレクイエム》を聴いた(8月23日 18:00/サントリーホール)。 共に日本初演であり、「戦争」と…

ビオンディ & エウローパ・ガランテ+ヴィヴィカ・ジュノー ヴィヴァルディの「四季」と「スターバト・マーテル」

ファビオ・ビオンディ & エウローパ・ガランテのコンサートを聴いた(3月3日 19時/東京オペラシティ コンサートホール)。 席は三階正面の三列目(最後列)。ホールは空席がかなり目立つ。三日前《メッセニアの神託》が上演された神奈川県立音楽堂は満席だ…

佐藤俊介の現在(いま) Vol.1 ヴァイオリン×ダンス―奏でる身体/至福の一時間

昨日、佐藤俊介のヴァイオリンと柳本雅寛のダンスのコラボレーションを観(聴い)た(2月14日 15:00/彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール)。 出演:佐藤俊介(ヴァイオリン)、柳本雅寛(ダンス) 演出:田村吾郎 曲目 ・ハインリヒ・イグナツ・フランツ・…

上原彩子の「くるみ割り人形」ピアノ独奏版

ジャパン・アーツの「夢倶楽部公演招待2014」で標記のコンサートが当選し、聴いてきた(1月24日 13:30/東京オペラシティコンサートホール)。席は1階2列目のかなり右寄り。ピアニストの手はまったく見えないが、表情はよく分かる。 アフタヌーン・コンサー…