コンサート
先週末に聴いた/観た三つのコンサートと一つのバレエについて感想メモを記す。 キリル・ペトレンコ指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 来日公演〈プログラムA〉(11月24日 金曜 19:00 @サントリーホール) ベルリン・フィルの生演奏を聴いたのは実に4…
佐藤俊介が弾き振りする東響 #780 定演を聴いた(3月18日 土曜 18:00/サントリーホール)。 ルイ・シュポア(1784-1859):ヴァイオリン協奏曲 第8番 イ短調 op.47「劇唱の形式で」 ベートーヴェンと親交があったというシュポアのヴァイオリン協奏曲第8番は…
佐藤俊介のJ. S. バッハ作曲 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲を聴いた(3月15日 水曜 14:00/所沢ミューズ キューブホール)。 ここで全曲を聴くのは5年振り(前回の感想メモ)。楽器はいつもの指板に模様のある明るめのヴァイオリンとは違うよ…
「サントリーホール サマーフェスティバル 2021」初日を聴いた(8月22日 日曜 18:00/サントリーホール)。 指揮:マティアス・ピンチャー/アンサンブル・アンテルコンタンポラン/アンサンブルCMA 難民の少女に静御前の霊が取憑く《二人静》と漢詩の翻案に…
新日本フィル定演 #40 ルビー〈アフタヌーン コンサート・シリーズ〉の初日を聴いた(7月9日 金曜 14:00)。鈴木雅明の《エロイカ》は素晴らしかった。近年はバッハ以外の演奏にも力を入れる鈴木氏だが、ベートーヴェンでは《ミサ・ソレムニス》、《シンフォ…
「音楽×空間×ダンス」第二回公演を見た(28日(日)14:00/音の降りそそぐ武蔵ホール)。 ホールは建物の5階と6階に造られ、高い天井に吹き抜けた八角形の空間。キャパは134席だが、宣言下のいまは50席に制限している由。アシュケナージが選んだとの話もある…
新日本フィル #630 定演 トパーズ〈トリフォニー・シリーズ〉を聴いた(5日 金曜 19:15/すみだトリフォニーホール)。 指揮は「ドイツ国内における新型コロナウイルス感染状況と上岡(敏之)氏ご本人の渡航上の困難をふまえ(中略)出演見合わせの決定が」…
コロナの影響で昨年5月31日から延期になっていた〈Composium 2020〉を聴いてきた(2021年1月19日 18:30/東京オペラシティコンサートホール:タケミツ メモリアル) 。これについてはいずれメモしたいが、そのまえに、前年の感想をどこかに書いたはずだがブ…
2020年12月に観た公演について簡単にメモする。 5日(土)14:00 新国立劇場オペラ オペレッタ《こうもり》指揮:クリストファー・フランクリン/演出:ハインツ・ツェドニク/美術・衣裳:オラフ・ツォンベック/振付:マリア・ルイーズ・ヤスカ/照明:立田…
「佐藤俊介とオランダ・バッハ協会管弦楽団」のコンサートを聴いた(10月5日 14:00/彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール)。 音楽監督/ヴァイオリン:佐藤俊介 ヴァイオリン:アンネケ・ファンハーフテン、ピーテル・アフルティト ヴィオラ:フェムケ・ハウ…
新日本フィルの定演 #611 トパーズ〈トリフォニー・シリーズ〉の初日を聴いた(10月4日 19:15/すみだトリフォニーホール)。指揮は上岡敏之、コンサートマスターは崔文洙。 フランツ・シューベルト(1797-1828)交響曲第7番 ロ短調 D759「未完成」 第1楽章は…
新日本フィル #609 定演 ジェイド〈サントリーホール・シリーズ〉を聴いた(9月5日 19:00/サントリーホール)。指揮は上岡敏之。コンサートマスターは崔文洙。遅まきながら、ごく簡単にメモする。 フランツ・シューベルト(1797-1828):交響曲第4番 ハ短調…
「すみだサマーコンサート2019 ―Chance to Play―」を聴いた(7月27日 14:00/すみだトリフォニーホール)。 中高生による演劇と上岡が率いる新日本フィルのコラボ。素直で物怖じしない前者の演技を、後者は美しく時に苛烈ともいえる極上の演奏で支えた。ある…
新日本フィルの定演で「リクエストコンサート」を聴いた(19日 19:00/すみだトリフォニーホール)。 指揮:上岡敏之/コンサートマスター:豊嶋泰嗣 ビゼー(1838):交響曲 ハ長調 なんと快活で瑞々しい演奏だろう。まさに音符が飛び跳ねているように感じ…
初めてマヌリの音楽を聴いた(6月13日 19:00/東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル)。 この公演で特筆すべきは、聴衆の〝並外れた傾聴〟だ。みんな物音ひとつ立てず集中して聴いていた。ただそれだけのこと。だが、昨今、そんな聴衆に…
新日本フィル定演 #606〈トリフォニー・シリーズ〉を聴いた(5月31日 14:00/すみだトリフォニーホール)。 メンデルスゾーン(1809-47) 序曲「フィンガルの洞窟」op. 26 〝いわゆる〟でない、初めて聴くような感触。すべてが〝ほどよく〟響き、各楽器の素…
会員が招待される「特典コンサート」を今年も聴いてきた(3月18日 19:00/すみだトリフォニーホール)。 昨年は音楽監督の上岡敏之によるピアノソロだったが、今回は若手団員と上岡との室内楽。客席はかなり埋まっていた。以下ごく簡単にメモする。 グリエー…
『くちづけ〜現代音楽と能』(3月9日 16:00/東京文化会館 小ホール)を聞い/観た。簡単にメモする。 能:青木涼子[ce] フルート:斎藤和志[abe] バスクラリネット:山根孝司[abce] クラリネット/バスクラリネット:コハーン・イシュトヴァーン[bce] ヴァイ…
近年 BCJ の演奏には何度も心が動かされた。しかも強く。定演での受難曲やモーツァルトの《レクイエム》以外でも、ベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》(2017.2)、モンテヴェルディ《聖母マリアの夕べの祈り》(2017.9)、ベートーヴェン《第九》(2019.1)…
新日本フィルの定演 ルビー〈アフタヌーン コンサート・シリーズ〉でハイドンのオラトリオ《四季》(1801)を聴いた(2月15日 14:00/すみだトリフォニーホール。 指揮:ソフィ・イェアンニン ソプラノ:安井陽子 テノール:櫻田 亮 バス:妻屋秀和 合唱:栗…
ジョナサン・ノット率いる東響の《フィガロの結婚》を聴いた(12月9日 13:00/サントリーホール)。 これでダ・ポンテ3部作の完結。2016年《コジ・ファン・トゥッテ》(芸劇コンサートホール)、17年《ドン・ジョヴァンニ》(ミューザ川崎シンフォニーホー…
標記のコンサートを聴いた(4日 15:00 佐藤俊介/所沢市民文化センター ミューズ キューブホール)。 出遅れたため東京公演はすでに売り切れで、所沢公演の残っていた一枚をかろうじて入手。このホールは初めてだが音響はとてもよく、三方からステージを囲む…
『音楽と舞踊の小品集〜水・空気・光』のソワレを見/聴いた(8月30日 19:00/横浜みなとみらいホール 大ホール)。 このホールは、たしかサヴァリッシュ指揮のフィラデルフィア管弦楽団を聴いたのが最初で最後。調べたら2001年5月だった。「開館20周年」な…
昨夜標記のコンサートを聴いた(3月19日 19:00/すみだトリフォニーホール)。 新日本フィルハーモニー交響楽団の音楽監督 上岡敏之によるピアノリサイタル。定期会員やセット券購入者を楽団が招待したものだ(座席選択も可)。つまりクローズドだから、業者…
ルビー〈アフタヌーン・コンサート・シリーズ〉#12 の初日を聴いた(2月16日 14:00/すみだトリフォニーホール)。 BCJの鈴木雅明氏が初登場するので楽しみにしていた。三週間以上経ってしまったが、簡単にメモする。 指揮:鈴木雅明 管弦楽:新日本フィルハ…
今日「すみだ平和祈念コンサート2018」を聴いてきた(3月10日 18:00/すみだトリフォニーホール)。 取り急ぎ、簡単にメモする。 指揮:上岡敏之 管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団 コンサートマスター:崔 文洙 ドヴォルザーク作曲 ヴァイオリン協奏…
今年は8月6日(日)から約一ヶ月間アイルランドのダブリンに出張した。時間的には比較的恵まれ、許される範囲で当地の劇場文化をフィールドワークした。ただ8月はシーズンオフでめぼしい公演はあまりない。ロンドンへ行けば話は別だが「業務」上、ダブリンを…
オペラ関連の更新は一年半振りか。最後にアップしたのは昨年の1月で2015年12月公演の《妖精の女王》。新国立劇場のオペラ公演は、昨年まで13年間初日を同じ席で見てきたが、諸般の事情で継続せず。2016年10月からアラカルトにしたが、それでも《蝶々夫人》…
異なる文化に属するアーティストたちのコラボ。たまたま連続して見たので、併せてメモする。 まずは日本と台湾のコラボ作品『台北ノート』の初日から(2月15日 20:00/横浜美術館 グランドギャラリー)。 国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2017 TPAMディレ…
新音楽監督のホームでの初公演を聴いてきた(9月16日 19:00/トリフォニーホール)。コンマスは崔文洙。 新シーズンとあって客席の顔ぶれが少し違う。以前よりご婦人方が多い。ケフェレック目当ての単発客か、それともシーズン客? モーツァルト:交響曲第33…