新国立劇場オペラ《ドン・ジョヴァンニ》2019

《ドン・ジョヴァンニ》の初日を観た(5月17日 18:30/新国立劇場オペラハウス)。簡単にメモする。 指揮:カーステン・ヤヌシュケ(フランチェスコ・ランツィロッタは本人の都合でキャンセル) 演出:グリシャ・アサガロフ 美術・衣裳:ルイジ・ペーレゴ 照…

利賀演劇人コンクール2019 第一次上演審査 後半

「利賀演劇人コンクール2019」第一次上演審査の後半を観た(5月4日 15:30-19:10/こまばアゴラ劇場)。 □第一次上演審査 審査員(50音順・敬称略) 相馬千秋(あいちトリエンナーレ2019 キュレーター) 野村政之(演劇制作者・ドラマトゥルク) 平田オリザ(…

利賀演劇人コンクール2019 第一次上演審査 前半

「利賀演劇人コンクール2019」の第一次上演審査 前半を観た(5月2日 15:30-19:20/こまばアゴラ劇場)。 昨年スタートした「こまばアゴラ演出家コンクール」はたいへん面白かった(一次審査・二次審査)。これを見るために劇場の支援会員になったといっても…

5月のフィールドワーク予定 2019【追記】

昨年スタートした「こまばアゴラ演出家コンクール」はたいへん刺激的でめっぽう面白かった(一次審査・二次審査)。じつはこれを見るために劇場の支援会員になったといってもよいくらいだ。今年は「利賀演劇人コンクール」と連動し、一部内容をリニューアル…

4月のフィールドワーク予定 2019

四月の公演数は仕事上さすがに控えめ。春祭の《さまよえるオランダ人》に出演するターフェルを聴くのは久し振り。新国立の『かもめ』は全キャストオーディションでの公演だ。小川絵梨子監督の果敢な挑戦のひとつだが、オリジナルでなくストッパード版の使用…

新国立劇場バレエ DANCE to the Future 2019 初日【+千穐楽】

「DANCE to the Future 2019」の初日を観た(3月29日 19:00/新国立小劇場)。アドヴァイザー:中村恩恵 楽日も見る予定だが、とりあえず簡単にメモする。 【初日はC5、楽日はD2列で。3列離れるだけで全体がずいぶん見やすくなった。】 第1部 「ゴルトベルク…

新国立劇場バレエ『ラ・バヤデール』2019 初日(続き)&千穐楽【訂正加筆】

『ラ・バヤデール』初日(3月2日[土]13:00/新国立劇場オペラハウス)の続き。ニキヤ:小野絢子/ソロル:福岡雄大/ガムザッティ:米沢 唯 これまで小野は福岡と踊ると、やや小さく纏まる傾向が無きにしも非ず。一方、ゲストダンサー相手には、対他的なあ…

プレシャス・ストーン〈新日本フィル特典コンサート〉2019

会員が招待される「特典コンサート」を今年も聴いてきた(3月18日 19:00/すみだトリフォニーホール)。 昨年は音楽監督の上岡敏之によるピアノソロだったが、今回は若手団員と上岡との室内楽。客席はかなり埋まっていた。以下ごく簡単にメモする。 グリエー…

日本・ハンガリー国交樹立150周年記念『くちづけ〜現代音楽と能』

『くちづけ〜現代音楽と能』(3月9日 16:00/東京文化会館 小ホール)を聞い/観た。簡単にメモする。 能:青木涼子[ce] フルート:斎藤和志[abe] バスクラリネット:山根孝司[abce] クラリネット/バスクラリネット:コハーン・イシュトヴァーン[bce] ヴァイ…

新国立劇場バレエ『ラ・バヤデール』2019 ゲネプロ&初日/振付の変更

『ラ・バヤデール』のゲネプロと初日を観た(3月1日,2日 14:00/新国立劇場オペラハウス)。 ゲネプロは、4年前の前回公演同様、アトレ会員の特典。ゲネプロ後に本公演を体験すると、観客が舞台芸術を完結させる上でいかに必要不可欠かよく分かる(竹内敏晴…

BCJ 定演 #131〈祈りのカンタータ〉/二つの震災を想起して【追記】

近年 BCJ の演奏には何度も心が動かされた。しかも強く。定演での受難曲やモーツァルトの《レクイエム》以外でも、ベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》(2017.2)、モンテヴェルディ《聖母マリアの夕べの祈り》(2017.9)、ベートーヴェン《第九》(2019.1)…

新国立劇場 演劇研修所 第12期生修了公演『るつぼ』2019

修了公演『るつぼ』を観た(2月12日 18:30/新国立小劇場)。遅ればせながら感想メモをアップする。 この演目は正直シンドイので見るつもりはなかったが、知人から出演の知らせが入り行くことに。見てよかった。7年前の本公演も演出は同じ宮田慶子。その時よ…

2016-03-16 新国立劇場バレエ DANCE to the Future 2016【再掲】

一月にはてなダイアリーからはてなブログへ移行した際、この記事に限り(?)第1部「Immortals」のコメントまでしか公開できていなかった。編集画面にすると記事全体がすべて見えるが、「公開する」をクリックすると見える記事は相変わらず。試行錯誤の末、…

3月のフィールドワーク予定 2019/世田谷パブリック 会員特典感の低下【再追記】

1980年にパルコ劇場で見た三島由紀夫の『熱帯樹』は、演出 串田和美、美術 横尾忠則、出演 岸田今日子、藤真利子、加藤治子等々の顔ぶれで、いま思えば夢のような舞台だった。先般、世田谷パブリックシアターの会報誌『SePT倶楽部』で本作を小川絵梨子が演出…

新日本フィル定演 #20〈ルビー〉ハイドン:オラトリオ《四季》/聴衆の高齢化について【追記】

新日本フィルの定演 ルビー〈アフタヌーン コンサート・シリーズ〉でハイドンのオラトリオ《四季》(1801)を聴いた(2月15日 14:00/すみだトリフォニーホール。 指揮:ソフィ・イェアンニン ソプラノ:安井陽子 テノール:櫻田 亮 バス:妻屋秀和 合唱:栗…

2月のフィールドワーク予定 2019【追加】

今月は平田オリザの中短篇を集中して観ることができる。お馴染みの舞台もあれば、初見の作品もある。とても楽しみ。新国立劇場の新作オペラ《紫苑物語》がいよいよ初日を迎える。石川淳の中篇小説から西村朗はどんな音楽を創り出したのか。笈田ヨシの演出を…

新国立劇場 開場20周年記念特別公演 オペラ《フィデリオ》新制作 2018【断片】

はてなダイアリーが1月28日に更新停止となる。最後まで書き切れていないが、記録として下書き欄から〝救出〟した。ベートーヴェンの唯一のオペラ《フィデリオ》の初日、三日目、千穐楽を観た(5月20日 14:00,27日 14:00,6月2日 14:00/新国立劇場オペラハ…

iaku 演劇作品集2/死者との対話&二重唱から六重唱へ 2018【断片】

はてなダイアリーの停止を受け、やむなく下書き欄のメモをそのままアップすることにした。『梨の礫の梨』については完成していたが、『粛々と運針』は断片のみ。 2018年5月26日(土)15:00(約60分)こまばアゴラ劇場 『梨の礫の梨』(2012) 演出:横山拓也…

ダイアリーからブログへ引っ越した

はてなダイアリーは1月28日に記事の更新を停止し、2月28日には全機能を停止するとの知らせが届いた。今日いささか慌ててはてなブログへの移行を実施。なんとか引越が完了した。ただし、下書欄に書き残した膨大なメモは移行できない。さて、どうするか。頭が…

1月のフィールドワーク予定 2019/18年を振り返る

今年もあとわずかで終わる。その前に大急ぎで一年を振り返ろう。まず想起するのは新国立のオペラ《フィデリオ》(5月)だ。ドールハウスのような舞台セットが上下するなか、「レオノーレ」序曲第3番を合図にあっと驚く展開へ突入する。予定調和を排したカタ…

新国立劇場 演劇『スカイライト』本公演 2018/プレビューとの比較

『スカイライト』本公演の中日を観た(12月15日 18:00/新国立小劇場)。 やはりプレビュー初日とはまったく違う。2回のプレビューと三日間の稽古を経て10回余りの上演を重ねてきた舞台。俳優たちは役を生きつつ、さらに成長してきたのだろう(あの膨大な科…

東京交響楽団《フィガロの結婚》演奏会形式 2018

ジョナサン・ノット率いる東響の《フィガロの結婚》を聴いた(12月9日 13:00/サントリーホール)。 これでダ・ポンテ3部作の完結。2016年《コジ・ファン・トゥッテ》(芸劇コンサートホール)、17年《ドン・ジョヴァンニ》(ミューザ川崎シンフォニーホー…

新国立劇場 演劇『スカイライト』プレビュー1日目の感想【関連リンク追加】

デイヴィッド・ヘア作『スカイライト』のプレビュー一日目を観た(12月1日 14:00/新国立小劇場)。小川絵梨子が芸術監督に就任後、初めての演出作品。 新シーズンの前二作はいずれもキャスティング等に疑問を感じた。カミュの『誤解』(10月)では演出の稲…

12月のフィールドワーク予定 2018【キャスト加筆・追加】

新国立劇場のオペラと演劇は今秋から新たな芸術監督によるシーズンを開始した。前者は《魔笛》、後者は『誤解』と『誰もいない国』の二作のみだが、いずれもキャスティングに疑問符が付き、いまのところ期待外れといわざるをえない。両部門ともさらなる作品…

佐藤俊介 plays J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ 全曲

標記のコンサートを聴いた(4日 15:00 佐藤俊介/所沢市民文化センター ミューズ キューブホール)。 出遅れたため東京公演はすでに売り切れで、所沢公演の残っていた一枚をかろうじて入手。このホールは初めてだが音響はとてもよく、三方からステージを囲む…

青年団第80回公演『ソウル市民』『ソウル市民1919』 歌の力

『ソウル市民』『ソウル市民1919』をそれぞれ同日のマチネとソワレで観た(10月20日 14:30, 18:00/こまばアゴラ劇場)。 『ソウル市民』(初演 1989年)はフレデリック・フィスバック演出を見たのみで(2005年12月/シアタートラム)、『ソウル市民1919』(…

11月のフィールドワーク予定 2018【再修正・追加】

11月はさすがに公演が多い。新国立劇場バレエは新制作『不思議の国のアリス』で遅まきながら事実上のシーズン開幕。本作は2011年に英国ロイヤルバレエで初演され、2013年には日本への引越公演もあったらしい(未見)。今回はオーストラリア・バレエとの共同…

10月のフィールドワーク予定 2018【修正】

新国立劇場の2018/2019シーズンが開幕する。オペラと演劇の二部門では新しい芸術監督が就任した。大野和士が率いるオペラは新制作の《魔笛》から(これを機に新シーズンからプルミエ会員に復帰した)。演劇部門の小川絵梨子はカミュの『誤解』を選んだ。両者…

俳優座劇場『十二人の怒れる男たち』ファイナルステージ 2018

昨日『十二人の怒れる男たち』を俳優座劇場で見てきた(9月8日 14:00/俳優座劇場)。演出:西川信廣、翻訳:酒井洋子。 このプロダクションを見るのはたしか四回目だが(昨年の公演)、今回で「一旦区切りのファイナルステージ」となるらしい(プログラム/…

9月のフィールドワーク予定 2018【追記】

この夏は「共感」についてあれこれ読みながら再考している。その際、演劇論プロパーよりエドマンド・バークやアダム・スミスの著作の方がやはり面白い。彼らの省察から劇場文化に資する知恵を引き出せないか等々。8月のフィールドワークは少なめだったが、9…