2024-01-01から1年間の記事一覧
「田中一村展」の前期展示は10/4に2時間かけて見た(感想メモは10月予定に追記)。その後、未読だった大矢鞘音の評伝等を読み、一部入替後の後期展示(10/25〜)を1日に見てきた。 新国立の『眠り』は初日・二日目とは別キャストを見る(見た)。当初は全キ…
劇場文化ではないが、三十年ほど前のこと、田中一村(1908–1977)という日本画家について美術史家の友人から教えられ、鮮やかで湿り気のない絵肌に魅せられた[その後見ると絵肌に「湿り気」が感じられた。記憶のなかでドライな印象に変わっていたのか]。そ…
今月も4公演と少なめで、しかもすべてコンサート(〝チェルフィッチュ×藤倉大〟は演劇+コンサートか)。N響定演の新シーズは曜日変更で金曜となり、他の公演と重なる機会が増えそうで少し気がかりだ。 先月は暑かったけど、公演が少ないぶん落ち着いて本が…
NBS の『ラ・バヤデール』2日目を見た(7月28日 日 15:00/東京文化会館)。ごく簡単にメモする。 振付・演出:ナタリア・マカロワ(マリウス・プティパ版による)/音楽:ルトヴィク・ミンクス/編曲:ジョン・ランチベリー(マリオ・ボワ出版)/舞台美術…
「バレエ・アステラス 2024~海外で活躍する日本人バレエダンサーを迎えて世界とつなぐ~」初日を見た(8月3日 土 14:00/新国立劇場オペラハウス)。 公演が重なったせいか、入りはあまりよくない。以下は、極々簡単なメモ。 指揮:井田勝大/管弦楽:東京…
『オットーと呼ばれる日本人』の初日を観た(5月17日金曜18:30〜22:10/紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA)。【追記あり↓】 宇野重吉(1914-88)のアイデアが切っ掛けで木下順二(1914-2006)が戯曲を書き、宇野演出(オットー 滝沢修/ジョンスン 清水将…
こどものためのバレエ劇場『人魚姫〜ある少女の物語〜』の全キャストを見た(7月27日 土 13:00,29日 月 16:30,30日 火 13:00/新国立劇場オペラハウス)。 当初は初日と29日ソワレの2キャスト予定が、井澤の蛸(深海の女王)も見たくなり、30日マチネを追…
中村蓉の『邦子狂詩曲 クニコラプソディー』初日と3日目を見た(8月9日 金 18:30,11日 日祝 14:00/シアターウェスト)。 振付・構成・演出:中村 蓉/舞台監督:熊木 進/照明:久津美太地/音響:相川 貴/映像・ドラマトゥルク:中瀬俊介/音楽:長谷川…
昨年12月のツイートを同月「フィールドワーク予定」に追記した感想メモ、公演名を立てて再掲する。 芸劇 dance ワークショップ2023 発表公演『√オーランドー 身体的冒険と三百年の遊び』を見た(12月24日(日)13:00/芸劇シアターイースト)。 原案:ヴァー…
今月はバレエ(ダンス)の2公演のみ。この夏はめっちゃ暑いけど本を読もう。あとはかなり溜まってる公演メモをアップしよう。 【「中村蓉ダブルビル」11日のアフタートークに岡田利規が出演すると知り、追加で取った。】 【さらにケダゴロ『代が君・ベロベロ…
暑い! 色々あってすでに2公演が終了。今月は諸般の事情から少なめ。 N響のサントリーホール定演(Bプロ)はこれまで水曜19:00の「座席を持って」いたが、9月スタートの来シーズンは値上げ率が最も高く、曜日も水・木から木・金に変更となる。水曜の座席は木…
『消しゴム山』初日を見た(6月7日(金)18:30〜20:45/世田谷パブリックシアター)。 素晴らしい! 終始頬が弛んだ。岡田利規はとんでもないクリエーターだ。本作は2019年初演で、21年2月にあうるすぽっとで上演したようだが、見逃した。美術館版もあったの…
走り書きメモは溜まっていくが、なかなかブログにアップできない。もう6月か。 ここ数年、新国立劇場バレエ団の「ダンサー退団のお知らせ」を見る度に「え? なぜこのダンサーが?」 との思いが募り、疑問符の付くキャスティングも重なり、二十数年見続けて…
久し振りに濵口竜介監督の新作映画。感想はいずれまた。新国立バレエ団『ラ・バヤデール』は〝後半戦〟に入った。木下さんの新作えんぴつ画も久し振りで楽しみ。こまばアゴラ劇場はいよいよホントのサヨナラ公演だ。民藝が木下順二の『オットーと呼ばれる日…
先月は3公演のみでゆっくり本が読めた。今月はオペラ(コンサート形式)2、コンサート2,演劇3,バレエ2の全9公演。 あるきっかけで松下竜一の『狼煙を見よ——東アジア反日武装戦線〝狼〟部隊』(1986)を読み、芋づる式に、同じ松下の『豆腐屋の四季——ある青…
《トリスタンとイゾルテ》の初日を見た(3月14日 木曜 16:00 /新国立劇場オペラハウス)。 大野指揮の都響はクリアで整った響き。変更された題名役二人は歌唱・外見とも(よくいえば)素朴で古風な趣きがあった。つまりはオペラの〝美食性〟(ブレヒト)が…
2月は怒濤の15公演だったが、今月は3公演のみ。少し落ち着いて本が読めそうだ。 バレエ『パキータ』全幕は米沢唯と中家正博の主演。以前から待ち望んできた二人の共演は新国立劇場では一向に叶わず、22年、同じく日本バレエ協会の『ラ・エスメラルダ』でやっ…
『兵卒タナカ』の初日を観た(2月3日 土曜 18:00/吉祥寺シアター)。 作:ゲオルク・カイザー(1878-1945)/翻訳:岩淵達治/演出:五戸真理枝(文学座)/企画:綿貫 凜/美術:池田ともゆ/照明:松本大介(松本デザイン室)/音響:青木タクヘイ(ステージオ…
今月はバレエ4【+1】,コンサート4,演劇3,オペラ1【+1】の全13【15】公演と多め。すでに2公演が終了。 ゲオルク・カイザー(1878-1945)の『兵卒タナカ』はまったく知らなかった。1940年にこんな〝戦争劇〟が書かれていたとは。カイザーは「上官を告発し…
新年初めの月は4公演と少なめだが、楽しみなものばかり。大好きな『魔笛』の音楽に笠井叡がどんな振付・演出をするのか。あの沢口靖子主演の舞台と聞くだけで興味津々だが(なぜか科捜研モノなど必ず見てしまうのは坂口に限りなくgoodnessを感じるせいかも)…