2017-01-01から1年間の記事一覧
今年もあと数時間で終わる。1月はニューイヤーらしい演目が並んだ。新日本フィルの定演では、上岡敏之がシュトラウスのワルツ集とラベルの二つのワルツを振る。クライバーばりの上岡なら、めくるめくようなウィンナワルツの快楽が堪能できそう。後半には、究…
今年は8月6日(日)から約一ヶ月間アイルランドのダブリンに出張した。時間的には比較的恵まれ、許される範囲で当地の劇場文化をフィールドワークした。ただ8月はシーズンオフでめぼしい公演はあまりない。ロンドンへ行けば話は別だが「業務」上、ダブリンを…
《ルチア》の初日を観た(12月9日 14:00/Bunkamura オーチャードホール)。 このプロダクションは2011年の再演らしいが、見たのは今回初めて。遅くなったが、プロットを追いながら簡単にメモする。 G.ドニゼッティ作曲《ルチア》オペラ2部(全3幕)<字幕付き…
今日(12月9日)藤原歌劇団の《ルチア》初日を観てきた。タイトルロールの光岡、エドガルドのクォン、エンリーコのカン、アルトゥーロの小笠原、菊池ひきいる東フィル等々、客席のアンフェアな反応を除けば大変よい舞台だった。今年は新国立でも新制作で本作…
12月はオペラを4公演見る/聴く。うち2公演はセミ・ステージ(演奏会)形式。このかたちで聴くと音楽の構成がよく分かる。中旬以降は隔年恒例の新国立バレエ『シンデレラ』。全キャストを見るため数が多くなる。今年は熊谷守一で打ち止めだが、彼の作品を200…
オペラ《椿姫》再演の初日と二日目を観た(11月16日 19:00, 19日 14:00/新国立劇場オペラハウス)。初日は1階中央から、二日目は3階左奥から。 二年前の初演は演出・演奏・歌手が三拍子揃い、素晴らしい舞台だった(2015. 5.26のブログ参照)。今回はどう…
開場20周年記念公演『プライムたちの夜』三日目のソワレを観た(11月9日 19:00/新国立小劇場)。面白かった。演劇誌に台本が掲載されているかと思ったら、残念ながらその予定はないという。 アンドロイドが登場する(平田演劇のように本物ではないが)設定…
すでに11月も1週間が過ぎ、新国立劇場バレエ団の新制作『くるみ割り人形』の千秋楽も終わった。下書き欄にアップできないままの公演が山ほど溜まっているが、『くるみ』の感想メモはなんとか追ってアップしたい。1日(水)夜 「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」…
2ヶ月もご無沙汰。8月はダブリン出張のため1ヶ月ほど日本を留守にした。が、彼の地でも仕事の合間に細々とフィールドワークを継続。いずれアップしたい。帰国後の9月はここ数年でベストスリーに入る二つの舞台――カステルッチ演出/ペトレンコ指揮バイエル…
『眠れる森の美女』の初日を観た(5月5日 14:00/新国立劇場)。 イーグリング改訂振付の本プロダクションは二年半ぶりの再演(2014年の初演についてはこちら)。結局、全キャスト見たが、初日分だけアップする(米沢・ムンタギロフの2日目は見ていない)。…
『ジゼル』の初日マチネ、ソワレ、2日目、そして千穐楽を観た(6月24日 13:00,18:00,25日 14:00,7月1日 14:00/新国立劇場オペラハウス)。 主演はこれで全キャスト(米沢・井澤組は2回)。例によってだらだらとメモする。 音楽:アドルフ・アダン 振付…
7月もブログの時間がなかなかとれないが、せめて予定だけでも終了分を含め記したい。計11公演中、バレエ6、演劇3、コンサート2、オペラ0。バレエが多い。時節柄「子どものための」舞台も。それにしてもこう暑くてはダンサーたちも大変だ。 1日(土)14…
チェルフィッチュの『部屋に流れる時間の旅』を観た(6月18日 14:00/シアタートラム)。 フライヤーによれば、2016年3月に京都で初演。その後、世界16都市を巡り、今回の東京公演を迎えたとのこと。見たのは三日目のマチネー。期待を裏切らぬ舞台。もっとま…
6月のフィールドワーク予定を終了分も含め記してみる。番外の個展を除くと計10(11)公演のうち、オペラ/コンサート3,演劇3,バレエ/ダンス4(7月1日を入れると5)。意外にばらけていた。といっても新国立劇場のバレエは同じ演目でもなるべく全キャスト…
オペラ関連の更新は一年半振りか。最後にアップしたのは昨年の1月で2015年12月公演の《妖精の女王》。新国立劇場のオペラ公演は、昨年まで13年間初日を同じ席で見てきたが、諸般の事情で継続せず。2016年10月からアラカルトにしたが、それでも《蝶々夫人》…
『十二人の怒れる男たち』の三日目を観た(5月19日 19:00/俳優座劇場)。 このプロダクションで見るのは三回目か。初めは2011年。このときは#8のセリフが何度も止まりハラハラした記憶が。二回目は2015年。見る側の状況(体調等々)もあるが、あまりしっ…
『ベートーヴェン・ソナタ』の二日目を観た(3月19日 14:00/新国立中劇場)。 素晴らしい作品が誕生した。日本人の振付家が日本のバレエ団に振り付けた点も嬉しい(ナショナリスティックな意味ではまったくない)。今年はベートーヴェンづいている。まずは…
『彼の町』の初日を観た(3月15日 19:00/俳優座劇場)。 団友の鈴木瑞穂が演出の大谷賢治郎に「いつかチェーホフの短編集をやってみないか」と誘ったのがきっかけらしい。 作:青木 豪 演出:大谷賢治郎 cast 鈴木瑞穂(オフィス・ODA/団友) 館野元彦 三…
『お勢登場』を観た(2月21日 14:00/シアタートラム)。 作・演出は倉持裕。江戸川乱歩(1894-1965)の八つの短編小説を再構成した作品。乱歩作品はテレビ・ドラマ等を見るのみで、原作はまったく読んだことがない。倉持の舞台を見るのは現代能楽集VII『花…
特別展「空襲被害者と戦後日本」を見てきた(3月3日/東京大空襲・戦災資料センター)。 もうすぐ3.10「東京大空襲」は72年目を迎える。といっても、足を運んだのは日本の近現代史を研究している同僚が本展を主催していたから。近年は、ブログの表題どおり、…
異なる文化に属するアーティストたちのコラボ。たまたま連続して見たので、併せてメモする。 まずは日本と台湾のコラボ作品『台北ノート』の初日から(2月15日 20:00/横浜美術館 グランドギャラリー)。 国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2017 TPAMディレ…