7月のフィールドワーク予定 2024【キャスト変更】

暑い! 色々あってすでに2公演が終了。今月は諸般の事情から少なめ。

N響サントリーホール定演(Bプロ)はこれまで水曜19:00の「座席を持って」いたが、9月スタートの来シーズンは値上げ率が最も高く、曜日も水・木から木・金に変更となる。水曜の座席は木曜へそのままスライドされるが、木曜は仕事時間が遅めのため、金曜に変更することに。ただし、この場合「席替え」となり取れるか不安だったが、なんとかゲット。希望セクションには空きが2つで、際どかった。

6日(土)14:00 新国立劇場オペラ《トスカ》指揮:マウリツィオ・ベニーニ/演出:アントネッロ・マダウ=ディアツ/美 術:川口直次/衣裳:ピエール・ルチアーノ・カヴァッロッティ/照明:奥畑康夫/再演演出:田口道子/舞台監督:菅原多敢弘/トスカ:ジョイス・エル=コーリー/カヴァラドッシ:テオドール・イリンカイ/スカルピア:ニカラズ・ラグヴィラーヴァ(健康上の理由により降板)→青山 貴/アンジェロッティ:妻屋秀和/スポレッタ:糸賀修平/シャルローネ:大塚博章/堂守:志村文彦/看守:龍進一郎/羊飼い:前川依子/合 唱:新国立劇場合唱団/合唱指揮:三澤洋史/児童合唱:TOKYO FM少年合唱団/管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団新国立劇場オペラハウス

7日(日)14:00 第10回 大塚直哉レクチャー・コンサート/出演:大塚直哉(ポジティフ・オルガン、チェンバロ、お話)/林 綾野(キュレイター、アートライター)J. S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988/アンコール曲:《ゴルトベルク変奏曲》の低音主題に基づく即興演奏/主催:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団/後援:一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)@彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール

12日(金)19:00 『流れんな』作・演出:横山拓也/出演:異儀田夏葉,今村裕次郎(小松台東),近藤フク(ペンギンプルペイルパイルズ),松尾敢太郎(劇団あはひ),宮地 綾/舞台美術:柴田隆弘/照明:葛西健一/音楽:山根美和子/音響:星野大輔/音響オペ:今里愛(Sugar Sound)/衣裳:今井由希/演出助手:朝倉エリ/舞台監督:青野守浩/宣伝:吉田プロモーション/宣伝美術:下元浩人(EIGHTYONE)/宣伝写真:井手勇貴/宣伝ヘアメイク:田沢麻利子/映像収録:堀川高志(kutowans studio)/鑑賞サポートコーディネート:舞台ナビLAMP/制作協力:吉乃ルナ,中川拓也,三國谷花/ラインプロデューサー:笠原希/東京・大阪・広島公演主催:一般社団法人iaku/東京・大阪・広島公演助成:文化庁文化芸術振興費補助金舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動))@ザ・スズナリ

15日(月祝)15:00 BCJ #62 定演〈B to B ブクステフーデからバッハへ〉D. ブクステフーデ《プレリュード ト短調》BuxWV 149,《我らがイエスの四肢》BuxWV 75(バス ソリスト加耒 徹→渡辺 祐)/J. S. バッハ カンタータ第106番《神の時こそいと良き時》BWV 106/指揮・オルガン独奏:鈴木優人/ソプラノ:松井亜希、望月万里亜/アルト:テリー・ウェイ/テノール:櫻田 亮/バス:加耒 徹、渡辺祐介/合唱・管弦楽バッハ・コレギウム・ジャパン東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル

27日(土)13:00 新国立劇場バレエ団『人魚姫』新国立劇場バレエ団 こどものためのバレエ劇場 2024『人魚姫~ある少女の物語~』〈新国立劇場バレエ団委嘱作品・世界初演〉振付:貝川鐵夫/音楽:C.ドビュッシー、J.マスネ ほか/美術:川口直次/衣裳:植田和子/照明:川口雅弘/音響:仲田竜太/[主演]人魚姫:米沢 唯(体調不良のため降板)→廣川みくり/王子:速水渉悟/深海の女王:奥村康祐/主催:公益財団法人新国立劇場運営財団、独立行政法人日本芸術文化振興会文化庁/制作:新国立劇場/委託:令和6年度日本博 2.0 事業(委託型)/後援:渋谷区教育委員会/東京都公立小学校長会/東京私立初等学校協会/特別協賛:京王電鉄株式会社/株式会社 タカラトミー/協賛:株式会社 小学館コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社/三菱重工機械システム株式会社 @新国立劇場オペラハウス

28日(日)15:00 第17回 世界バレエフェスティバル〈全幕特別プロ〉『ラ・バヤデール』全3幕/振付・演出:ナタリア・マカロワマリウス・プティパ版による)/音楽:ルトヴィク・ミンクス/装置:ピエール・ルイジ・サマリターニ/衣裳:ヨランダ・ソナベント/[主演]ニキヤ:オリガ・スミルノワ/ソロルキム・キミン(所属するマリインスキー劇場のスケデュール変更に伴い降板)→ヴィクター・カイシェタ(オランダ国立バレエ)/ガムザッティ:伝田陽美/ハイ・ブラーミン(大僧正):柄本弾/マグダヴェーヤ(苦行僧の長):井福俊太郎/ブロンズ像:池本祥真/演奏:東京フィルハーモニー交響楽団/委託:令和6年度日本博2.0事業(委託型)/特別協賛:株式会社コーセー/主催:公益財団法人日本舞台芸術振興会,独立行政法人日本芸術文化振興会文化庁/後援:外務省,各国大使館 @東京文化会館

29日(月)16:30 新国立劇場バレエ団『人魚姫』[主演]人魚姫:柴山紗帆/王子:中島瑞生/深海の女王:仲村 啓 新国立劇場オペラハウス

チェルフィッチュ×金氏徹平『消しゴム山』2024

『消しゴム山』初日を見た(6月7日(金)18:30〜20:45/世田谷パブリックシアター)。

素晴らしい! 終始頬が弛んだ。岡田利規はとんでもないクリエーターだ。本作は2019年初演で、21年2月にあうるすぽっとで上演したようだが、見逃した。美術館版もあったのか。以下は、予備知識なしで初めて見た感想ダラダラメモ。

作・演出:岡田利規/セノグラフィー:金氏徹平

出演:青柳いづみ 安藤真理 板橋優里 原田拓哉 矢澤誠 米川幸リオン

衣裳:藤谷香子(FAIFAI)/照明:高田政義(RYU)/音響:中原楽/映像:山田晋平(青空)/技術監督:鈴木康郎/舞台監督:湯山千景、川上大二郎/演出助手:和田ながら/英語翻訳:アヤ・オガワ/プロデューサー:水野恵美、黄木多美子(以上precog)/プロダクションマネージャー・広報:遠藤七海

主催:一般社団法人チェルフィッチュ/提携:公益財団法人せたがや文化財団/世田谷パブリックシアター・後援:世田谷区/助成:芸術文化振興基金助成事業、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京〈東京ライブ・ステージ応援助成〉、公益財団法人全国税理士共栄会文化財団/協力:コネリングスタディ/山吹ファクトリー、急な坂スタジオ、京都市立芸術大学、公益財団法人セゾン文化財団/京都芸術センター制作支援事業

舞台には沢山のモノが置かれている。例えば、土管、丸太、バスケットボール、テニスボール、フットサルのゴールネット、猫写真のパネル、コンクリートミキサー、噴水…。とてもカラフルでインスタレーションみたい。噴水からは水がチョロチョロと噴き上げ、コンクリミキサーはゴロゴロと音を立てて回っている。そこへ六人の俳優たちが登場。

まずは矢澤誠が有線マイクで語り始める。冷蔵庫がいや洗濯機が音を立てて壊れた話だ。…ミニスカ(短パン?)姿の青柳いづみが宇宙服みたいな赤いダブダブ上下に身体を入れ、赤の長靴を履いて、マイクで語るのはコインランドリーの、そこへ来る人たちの話。これがめっちゃ面白い! 何度も笑った。やがて、壊れた洗濯機(の実態はなく見立て)に対し原田拓哉はラップを、青柳は和歌を捧げる。誰かがコンクリートミキサーに服を入れた。ミキサーはランドリーの乾燥機だったのか。ここまでが第一部

第二部で長身の米川幸リオンが語るのは、公園で出くわした穴だらけのなんだかよく分からないモノを見つけた話。その描写たるや実に細かい。等身大に映し出されたロココ風(をアレンジしたような)ドレス姿の青柳はそれをタイムマシンと決めつける。…未来から流入する移民の問題を、政治家と覚しき者らが役人言葉をさらにこねくり回したような話しぶりで論じ合う。どこぞの政治家・役人らへの痛烈な風刺。…等身大に映し出されたドレス姿の青柳(オペラ《ホフマン物語》の自動人形オランピアみたい)が時間について語り始める。時間には経過する性質があると。人間にとって時間は大きな問題だと。人間には時間に帰属しないということはできなかったと。…

矢澤が舞台の奥から小型の拡声器で観客に向けて語り始めると第三部。「こちら側からすると…」ああこれは〝モノたちの側から〟だなと思った。やがて、自分らは残念な人間たちと呼ばれていたと。人間たち? 見捨てられたのはモノではなく、人間だったのか。…その後、ナレーションが、揺れる草木やかたちを変える雲には「観客がいなかった」という。自然の変化や動きには観客も聴衆もいなかったと。スマホのイヤホンから漏れる音にも。… 3.11 の震災・原発事故後の時間が止まったように見えるフクシマの街や家々(のなか)の写真や映像が頭に浮かんだ。「世界の終わり」のイメージ。人間は一人もいない。あちこちに散らばった用済みのモノたち…。

舞台上の俳優たちはモノたちを丁寧に持ち上げ、動かし、新たな位置に整える。モノへの慈しみ。弔いの儀式に見えた。俳優たちはモノを持ち、モノと並び、それを映し出し、モノの中へ入り、灯りの点いた蛍光管の下に佇む。こうした動きは初めから見られたが、ここへ来て、その意味が少し腑に落ちる。自分(人間)とモノとを同列に置き、人間とモノとのフラットな関係を創り出すこと。ふとウィリアム・ブレイクの「生きているあらゆるものは神聖である …every thing that lives is Holy」を思い出す。やはり矢澤のいう「こちら側」とは、モノの側のことではないのか。

一人のキャラクターのセリフを複数の俳優で繋いでいく岡田の手法は久し振り。動きながらの発話も。俳優はみな独特の感触をもっているが、青柳の発話と動きは創り手の意図を色濃く体現している。そう感じさせる。矢澤もそう。岡田のテキストは本当に面白く、見たこともない舞台を目の当たりにする喜びは格別だ。再演するなら、ぜひまた見たい。

 現在地』『地面と床』『部屋に流れる時間の旅』もそうだったけど、あらためて、3.11が岡田利規に与えた影響の大きさを思った。

6月のフィールドワーク予定 2024

走り書きメモは溜まっていくが、なかなかブログにアップできない。もう6月か。

ここ数年、新国立劇場バレエ団の「ダンサー退団のお知らせ」を見る度に「え? なぜこのダンサーが?」 との思いが募り、疑問符の付くキャスティングも重なり、二十数年見続けてきたカンパニーへの愛着が少しずつ削がれていく。以前はほぼ全キャスト見ていたのだが…。それでもなおチケットを買うのは、最後まで見届けたいと思うダンサーがまだ数人残っているから。【『アラジン』は全キャスト買ってた。】

7日(金)18:30 チェルフィッチュ×金氏徹平『消しゴム山』作・演出:岡田利規/セノグラフィー:金氏徹平/出演:青柳いづみ 安藤真理 板橋優里 原田拓哉 矢澤誠 米川幸リオン/主催:一般社団法人チェルフィッチュ/提携:公益財団法人せたがや文化財団/世田谷パブリックシアター・後援:世田谷区/助成:芸術文化振興基金助成事業、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京〈東京ライブ・ステージ応援助成〉、公益財団法人全国税理士共栄会文化財団/協力:コネリングスタディ/山吹ファクトリー、急な坂スタジオ、京都市立芸術大学、公益財団法人セゾン文化財団/京都芸術センター制作支援事業 @世田谷パブリックシアター感想メモ

14日(金)18:00 新国立劇場バレエ団『アラジン』振付:デヴィッド・ビントレー/音楽:カール・デイヴィス/美術:ディック・バード/衣裳:スー・ブレイン/照明:マーク・ジョナサン/[主演]アラジン:福岡雄大/プリンセス:小野絢子/ランプの精ジーン:渡邊峻郁/魔術師マグリブ人:中家正博/指揮:ポール・マーフィー/管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団新国立劇場オペラハウス

15日(土)13:00 新国立劇場バレエ団『アラジン』[主演]アラジン:速水渉悟/プリンセス:柴山紗帆/ランプの精ジーン:木下嘉人/魔術師マグリブ人:中島駿野新国立劇場オペラハウス

15日(土)18:30 新国立劇場バレエ団『アラジン』[主演]アラジン:奥村康祐/プリンセス:米沢 唯/ランプの精ジーン:井澤 駿/魔術師マグリブ人:中家正博/指揮:冨田実里新国立劇場オペラハウス

19日(水)19:00 N響 #2015定演〈B-1〉ウェーベルンパッサカリア 作品1/シェーンベルク:ヴァイオリン協奏曲 作品36/バッハ(ウェーベルン編):リチェルカータ(「音楽の捧げもの」より 6声のリチェルカーレ)/シューベルト交響曲 第5番 変ロ長調 D.485/指揮:鈴木優人/ヴァイオリン:イザベル・ファウストサントリーホール

21日(金)19:00〈日韓琉 鎮魂のまつり〉琉舞、『コッカルソゴチュム』、新作能『沖縄残月記』作:多田富雄/演出:清水寛二/出演:[能楽]清水寛二、西村高夫、安田登、奥津健太郎観世銕之丞ほか[韓国伝統芸能]任誠俊、安聖民、チェジェチョルほか[琉球芸能]阿嘉修、嘉数道彦、佐辺良和、比嘉康春、比嘉聰ほか/制作:斎藤朋、神野知恵、大野順美/主催:日韓琉フェスティバル実行委員会・一般社団法人ステージサポート沖縄/提携:座・高円寺/協力:銕仙会・天籟能の会・佐喜眞美術館/後援:韓国文化院、沖縄県、(公財)沖縄県文化振興会、沖縄タイムス社、公益財団法人 日本伝統文化振興財団 ほか @座・高円寺

22日(土)13:00 新国立劇場 演劇 プログラムD『デカローグ7&8』原作:クシシュトフ・キェシロフスキ/クシシュトフ・ピェシェヴィチ/翻訳:久山宏一/上演台本:須貝 英/美術:針生 康/映像:栗山聡之/照明:松本大介/音楽:阿部海太郎/音響:加藤 温/衣裳:前田文子/ヘアメイク:鎌田直樹/演出助手:長町多寿子/西 祐子/舞台監督:濵野貴彦 清水浩志/総合舞台監督:齋藤英明/デカローグ7「ある告白に関する物語」演出:上村聡史/出演:吉田美月喜 章平 津田真澄 亀田佳明 大滝 寛 田中穂先 堀元宗一朗 笹野美由紀 伊海実紗 安田世理 三井絢月/デカローグ8「ある過去に関する物語」演出:上村聡史/出演:高田聖子 岡本 玲 大滝 寛 亀田佳明 田中穂先 章平 堀元宗一朗 笹野美由紀 伊海実紗 @新国立小劇場

22日(土)18:30 新国立劇場バレエ団『アラジン』[主演]アラジン:福田圭吾/プリンセス:池田理沙子/ランプの精ジーン:渡邊峻郁/魔術師マグリブ人:中島駿野新国立劇場オペラハウス

23日(日)13:00 新国立劇場 演劇 プログラムE『デカローグ9&10』デカローグ9「ある孤独に関する物語」演出:小川絵梨子/出演:竪山隼太 石母田史朗 亀田佳明 鈴木将一朗 松本 亮 伊達 暁 宮崎秋人 笠井日向 万里紗/デカローグ10「ある希望に関する物語」演出:小川絵梨子/出演:竪山隼太 石母田史朗 亀田佳明 鈴木将一朗 松本 亮 伊達 暁 宮崎秋人 笠井日向 万里紗 @新国立小劇場

24日(月)18:30 築地小劇場開場100周年 シンポジウム『演劇の為に、未来の為に、民衆の為に』パート1[戦前編]「築地小劇場開場から戦時中の劇団・演劇人」進行:山口宏子(朝日新聞記者)/登壇:大笹吉雄演劇評論家)、青木笙子(作家)、堀川惠子(作家)/主催:「築地小劇場開場100年」実行委員会/委員長:横川功(日本新劇製作者協会/劇団東演)/副委員長:大井則生(全国演劇鑑賞団体連絡会議事務局長/豊橋演劇鑑賞会)/共催:日本新劇製作者協会、全国演劇鑑賞団体連絡会議 @俳優座劇場

5月のフィールドワーク予定 2024【追記】【修正・追加】

久し振りに濵口竜介監督の新作映画。感想はいずれまた。新国立バレエ団『ラ・バヤデール』は〝後半戦〟に入った。木下さんの新作えんぴつ画も久し振りで楽しみ。こまばアゴラ劇場はいよいよホントのサヨナラ公演だ。民藝が木下順二の『オットーと呼ばれる日本人』(1962)を再演する。新国立で上演したのは2008年だったのか。獄中の尾崎秀実が家族に宛てた書簡集や風間道太郎『尾崎秀実伝』、ゾルゲの獄中手記等々を事前に読んで臨んだが、キャスティングを含めあまり感心しなかった。〝本家〟の公演はどうなるか。新国立オペラの《椿姫》と《コジ・ファン・トゥッテ》はどちらも好みの演出。ただし出演の歌手陣は実際に聴いてみないと分からない。『デカローグ』連作は今後もまったく期待しないで見るつもり。【N響の定演を忘れてた。】

2日(木)16:00 映画『悪は存在しない』[スタッフ]監督&脚本:濱口竜介/企画:濱口竜介 石橋英子/プロデューサー:高田 聡/エグゼクティブ・プロデューサー:原田 将 徳山勝巳/撮影:北川喜雄/録音&整音:松野 泉/美術:布部雅人/編集:濱口竜介 山崎 梓/音楽:石橋英子/カラリスト:小林亮太/助監督:遠藤 薫/制作:石井智久/[出演]巧:大美賀 均/花:西川 玲/高橋:小坂竜士/黛:渋谷采郁/菊池葉月/三浦博之/鳥井雄人/山村崇子/長尾卓磨/宮田佳典/田村泰二郎 @ル・シネマ 渋谷宮下 7F

4日(土祝)13:00 新国立劇場バレエ団『ラ・バヤデール』振付:マリウス・プティパ/演出・改訂振付:牧 阿佐美/音楽:レオン・ミンクス/編曲:ジョン・ランチベリー/美術・衣裳・照明:アリステア・リヴィングストン/照明:磯野 睦/[主要キャスト]ニキヤ:米沢 唯/ソロル:渡邊峻郁/ガムザッティ:木村優/ハイ・ブラーミン(大僧正):中島駿野/黄金の神像:木下嘉人/ラジャー(王侯):中家正博/マグダヴェヤ:上中佑樹/つぼの踊り:原田舞子/影の王国 第1ヴァリエーション:花形悠月/第2ヴァリエーション:金城帆香/第3ヴァリエーション:吉田朱里/指揮:アレクセイ・バクラン/管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団新国立劇場オペラハウス

5日(日祝)14:00 新国立劇場バレエ団『ラ・バヤデール』ニキヤ:柴山紗帆/ソロル:速水渉悟/ガムザッティ:木村優/ハイ・ブラーミン(大僧正):中島駿野/黄金の神像:石山蓮/ラジャー(王侯):中家正博/マグダヴェヤ:菊岡優舞/つぼの踊り:益田裕子/影の王国 第1ヴァリエーション:花形悠月/第2ヴァリエーション:山本涼杏/第3ヴァリエーション:吉田朱里新国立劇場オペラハウス

7日(火)「木下晋展——光の中へ」@埼玉画廊(川口駅東口)

13日(月)15:00 青年団 #101 公演 こまばアゴラ劇場サヨナラ公演『思い出せない夢のいくつか』 作・演出:平田オリザ/美術:杉山 至/舞台監督:中西隆雄/照明:西本 彩/衣裳:正金 彩/宣伝美術:kyo.designworks/票券:服部悦子/制作:太田久美子/出演:兵藤公美 大竹 直 南風盛もえ @こまばアゴラ劇場

13日(月)19:00 青年団 #101 公演 こまばアゴラ劇場サヨナラ公演『阿房列車』原作:内田百閒/作・演出:平田オリザ/美術:杉山 至/舞台監督:中西隆雄/照明:西本 彩/衣裳:中原明子/宣伝美術:kyo.designworks/票券:服部悦子/制作:太田久美子/出演:中藤 奨 たむらみずほ 田崎小春 @こまばアゴラ劇場

16日(木)19:00 新国立劇場オペラ《椿姫》指揮:フランチェスコ・ランツィロッタ/演出・衣裳:ヴァンサン・ブサール/美術:ヴァンサン・ルメール/照明:グイド・レヴィ/ムーヴメント・ディレクター:ヘルゲ・レトーニャ/再演演出:澤田康子/舞台監督:CIBITA 斉藤美穂/[配役]ヴィオレッタ:中村恵理/アルフレードリッカルド・デッラ・シュッカ/ジェルモン:グスターボ・カスティーリョ/フローラ:杉山由紀/ガストン子爵:金山京介/ドゥフォール男爵:成田博之/ドビニー侯爵:近藤 圭/医師グランヴィル:久保田真澄/アンニーナ:谷口睦美/ジュゼッペ:高嶋康晴/使者:井出壮志朗/フローラの召使:上野裕之/合唱:新国立劇場合唱団/合唱指揮:三澤洋史/管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団新国立劇場オペラハウス

17日(金)18:30 劇団民藝築地小劇場開場100周年〉『オットーと呼ばれる日本人』作:木下順二/演出:丹野郁弓/[配役]ジョンスンと呼ばれるドイツ人:千葉茂則/宋夫人と呼ばれるアメリカ人:桜井明美/フリッツという名のドイツ人:山本哲也/王:釜谷洸士/鄭:横山陽介/林:吉田正朗/青年:小守航平/日野:平野 尚/オットーと呼ばれる日本人:神 敏将/その妻:中地美佐子/その娘:松井優梨愛(劇団ひまわり)/瀬川:みやざこ夏穂/その妻:石巻美香/その娘:佐々木美月(劇団ひまわり)/ジョーと呼ばれる日本人:塩田泰久/南田のおばちゃん:戸谷 友/ゾフィー:石川 桃/検事:吉岡扶敏/弁護士:境 賢一/装置:勝野英雄/照明:前田照夫/衣裳:宮本宣子/効果:岩田直行/舞台監督:中島裕一郎/助成:文化庁文化芸術振興費補助金舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動))独立行政法人日本芸術文化振興会紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

18日(土)15:00 BCJ #161 定演 教会カンタータ・シリーズ vol. 85〈コラールカンタータ300年プロジェクトⅠ〉(第1回/全10回)オルガン前奏:J. S. バッハ「来ませ、聖霊、主なる神」BWV 651*「心より われ こがれ望む」BWV 727*/カンタータ第20番《おお、永遠、汝、雷の言葉よ》BWV 20/カンタータ第2番《ああ神よ、天よりご覧ください》BWV 2/カンタータ第7番《キリスト我らが主ヨルダン川に来たりたもう》BWV 7/カンタータ第135番《ああ主よ、この憐れな罪びとを》BWV 135/指揮:鈴木雅明/アルト:テリー・ウェイ(急病のためキャンセル)→青木洋也テノール:櫻田 亮/バス:ドミニク・ヴェルナー/*オルガン独奏:大塚直哉/合唱・管弦楽バッハ・コレギウム・ジャパン @オペラシティコンサートホールタケミツメモリアル

19日(日)13:00 新国立劇場演劇 プログラムC 『デカローグ5&6』原作:クシシュトフ・キェシロフスキ/クシシュトフ・ピェシェヴィチ/翻訳:久山宏一/上演台本:須貝 英/美術:針生 康/映像:栗山聡之/照明:松本大介/音楽:阿部海太郎/音響:加藤 温/衣裳:前田文子/ヘアメイク:鎌田直樹/演出助手:長町多寿子&西 祐子/舞台監督:濵野貴彦 清水浩志/総合舞台監督:齋藤英明/デカローグ5「ある殺人に関する物語」演出:小川絵梨子/出演:福崎那由他 渋谷謙人 寺十 吾 亀田佳明 斉藤直樹 内田健介 名越志保 田中 亨 坂本慶介//デカローグ6「ある愛に関する物語」演出:上村聡史/出演:仙名彩世 田中 亨 亀田佳明 寺十 吾 名越志保 斉藤直樹 内田健介 @新国立小劇場

【22日(水)19:00 N響 #2012定演〈Bプロ〉ブラームス:ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15/ニルセン:交響曲 第2番 ロ短調 作品16「4つの気質」/指揮:ファビオ・ルイージ/ピアノ:ルドルフ・ブッフビンダー @サントリーホール←追記(忘れてた)

【24日(金)18:30 劇団青年座 #256公演『ケエツブロウよ——伊藤野枝ただいま帰省中』作:マキノノゾミ/演出:宮田慶子/美術:阿部一郎/照明:中川隆一/音響:長野朋美/衣裳:半田悦子/舞台監督:西村珠生/製作:紫雲幸一/[キャスト]ノエ「那須凜/与吉(父):綱島郷太郎/ウメ(母):松熊つる松/ツタ(妹):松平春香/サト(祖母):土屋美穂子/代準介(叔父):横堀悦夫/キチ(叔母:遠藤好/キミ(従妹):角田萌果/世話役:小豆畑雅一/辻潤伊東潤大杉栄:松川真也/村木源次郎:古谷陸/西山錬太郎:岡本大樹@紀伊國屋ホール←追加

25日(土)14:00 東京バレエ団 創立60周年記念シリーズ6『ロミオとジュリエット』全3幕/振付:ジョン・クランコ/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ/装置・衣裳:ユルゲン・ローゼ/Staged by:Jane Bourne Supervised by: Reid Anderson Copyright: Dieter Graefe/[主演]ジュリエット:秋山 瑛/ロミオ:大塚 卓/演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団東京文化会館

30日(木)新国立劇場オペラ《コジ・ファン・トゥッテ》全2幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉指揮:飯森範親/演出:ダミアーノ・ミキエレット/美術・衣裳:パオロ・ファンティン/照明:アレッサンドロ・カルレッティ/再演演出:三浦安浩/舞台監督:村田健輔/フィオルディリージ:セレーナ・ガンベローニ/ドラベッラ:ダニエラ・ピーニ/デスピーナ:九嶋香奈枝/フェルランド:ホエル・プリエト/グリエルモ:マッティア・オリヴィエーリ(芸術上の理由によりキャンセル)→大西宇宙/ドン・アルフォンソ:フィリッポ・モラーチェ/合唱:新国立劇場合唱団/合唱指揮:水戸博之/管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団新国立劇場オペラハウス

[その他]4月のフィールドワーク予定 2024+感想メモ

先月は3公演のみでゆっくり本が読めた。今月はオペラ(コンサート形式)2、コンサート2,演劇3,バレエ2の全9公演。

あるきっかけで松下竜一の『狼煙を見よ——東アジア反日武装戦線〝狼〟部隊』(1986)を読み、芋づる式に、同じ松下の『豆腐屋の四季——ある青春の記録』(1968)『ルイズ——父に貰いし名は』(1982)『久さん伝——あるアナキストの生涯』(1983)、さらに鎌田慧の『大杉栄——自由への疾走』(1997)等々、アナキスト関連を読み継ぐことに。大杉の評伝は長年の〝積ん読〟からやっと救い出せた。その間、美術館から取り寄せた林倭衛と望月桂の画集でその画業を賞翫。林の作品は洲之内徹『気まぐれ美術館』の「出獄の日のO氏」に纏わるエピソードから馴染みはあったが、同じ長野の〝民衆画家〟望月桂については知らなかった。東京美術学校藤田嗣治岡本一平らと同級の望月は、当時、アナキストの大杉や和田久太郎を助けていたという。小松隆二の『大正自由人物語——望月桂とその周辺』(1988)も読まなくては。《ローエングリン》がらみで合間に読んだベディエ編『トリスタン・イズー物語』は面白かった。その〝芋づる〟も延びそうになったが自制。先月は永井潔アトリエ館で絵画を見た後、とても美味しいランチを賞味した。永井潔は劇作家の永井愛の父。永井さんと芝居の話をした。後で入手した『永井潔画集』(1994)の文も興味深い。潔の師で晩年の肖像を描いている硲伊之助は、林倭衛と共に欧州へ渡った仲らしい。…キリがないからこの辺で。

今日はこれから春祭の『指環』ガラを聴きに上野へ。花見客で混んでるだろうな。

7日(日)15:00 東京・春・音楽祭 The 20th Anniversary ワーグナーニーベルングの指環』ガラ・コンサート/舞台祝祭劇『ニーベルングの指環』より 序夜《ラインの黄金》より第4場「城へと歩む橋は……」〜 フィナーレ/ヴォータン:マルクス・アイヒェ(バリトン)/フロー:岸浪愛学(テノール)/ローゲ:ヴィンセント・ヴォルフシュタイナー(テノール)/フリッカ:杉山由紀(メゾ・ソプラノ)/ヴォークリンデ:冨平安希子(ソプラノ/ヴェルグンデ:秋本悠希(メソ・ソプラノ)/フロースヒルデ:金子美香(メゾ・ソプラノ)//第1日《ワルキューレ》より第1幕 第3場「父は誓った 俺がひと振りの剣を見出すと……」〜第1幕フィナーレジークムント:ヴィンセント・ヴォルフシュタイナー(テノール)/ジークリンデ:エレーナ・パンクラトヴァ(ソプラノ)//第2日《ジークフリート》より第2幕「森のささやき」〜フィナーレ 第2場「あいつが父親でないとは うれしくてたまらない」―森のささやき,第3場「親切な小鳥よ 教えてくれ……」〜第2幕フィナーレジークフリート:ヴィンセント・ヴォルフシュタイナー(テノール)/森の鳥:中畑有美子(ソプラノ)//第3日《神々の黄昏》より第3幕 第3場ブリュンヒルデの自己犠牲「わが前に 硬い薪を積み上げよ……」ブリュンヒルデ:エレーナ・パンクラトヴァ(ソプラノ)/指揮:マレク・ヤノフスキ/管弦楽NHK交響楽団(ゲスト・コンサートマスター:ウォルフガング・ヘントリヒ)/音楽コーチ:トーマス・ラウスマン/合唱:東京オペラシンガーズ/主催:東京・春・音楽祭実行委員会/共催:NHK交響楽団/後援:ドイツ連邦共和国大使館、日本ワーグナー協会 @東京文化会館

↑《ラインの黄金》第4場〜フィナーレ

ヴォータンのマルクス・アイヒェは立ち姿から想像した通りの歌唱。先週の春祭《トリスタン》でクルヴェナールを歌ったのか。なるほど。もっと聞きたかった。ローゲのヴィンセント・ヴォルフシュタイナーはジークムント+ジークフリートも歌う。フリッカの杉山由紀はちゃんと夫のヴォータンに向けて歌った。なかなかのもの。ラインの娘は新国立劇場合唱団の三名。バックステージの歌唱は前方シモテ寄りから聞いたせいか響きがいまひとつ。

ワルキューレ》第1幕第3場「父は誓った…」〜フィナーレ

ジークムントのヴォルフシュタイナーが「父は誓った」を歌い始め、やがてジークリンデのエレーナ・パンクラトヴァがシモテから登場。すでに楽劇の世界へ入っている。7年前ペトレンコ指揮バイエルン国立の《タンホイザー》でヴィーナスを歌ったが、今回は感触が違う。役が違うとしても歌唱が柔らかくなった。ジークムントが歌う時オケのみの時、〝受け〟のあり方が素晴らしい。その身体を通し音楽のドラマが見えるよう。エレーナの歌+演技がヴォルフシュタイナーを引き込み劇が立ち上がった。ジークリンデ「誰か出て行った?」/ジークムント「出ていった者はないが、入ってきた者がいる。…春の訪れ!」そして「春の賛歌」を歌うヴォルフシュタイナー。実に巧みな作劇だ。アリアというより歌曲の趣き。ジークムントが名乗り、ヴォータンがトネリコの幹に差したという剣を引き抜き、それをノートゥングと名付け、最後にジークリンデが自分の本名を名乗る。固有名に拘るワーグナー。面白い。

20分の休憩後《ジークフリート》第2幕 第2場 森のささやき、第3場「親切な小鳥よ、教えてくれ…」〜幕フィナーレ

ジークフリートは森が囁く中、未知の母を牝鹿に譬え、男の子を産むと人間の母親はみんな死ぬなら悲しいなどと歌う。自分を産んだあと母が死ぬのはトリスタンと同じだ。森の鳥の中畑有美子はカミテ2階から囀った。《ジークフリート》は全部聞くとタフだけど(ワーグナーはどれもそうだが)森の自然を髣髴させるこの場面は美しい音楽が満載で、ほっと一息付ける。

《黄昏》第3幕 第3場 ブリュンヒルデの自己犠牲

当初パンクラトヴァは一人歌いのせいかジークリンデほどの没入感はなかったが、次第に乗ってきた。高音も綺麗。人間でないブリュンヒルデは(父ヴォータンに神聖を奪われたとはいえ)もっと強度があってもいいか。グラーネに乗り燃え上がる薪の中へ飛び込むくだりの後、立ち姿と動作でドラマを持続させる。ハーゲンの「指環から手を引け!」の箇所で不在のハーゲンを補うように彼女は左手を掲げ、指に嵌まった指環を見る。「愛による救済の動機」が何度か奏されるが、この音楽のために全てがあるといいたいほど美しい調べ。6台のハープも全開だ。終曲後の沈黙を客席はしっかり守った。

45分+45分のコンパクトな『指環』。少し物足りないがワーグナーの音楽を楽しめた。指揮のヤノフスキはこれまでのあまりに〝男性的〟な音楽づくりにやや閉口したものだが、久しぶりに聴くとそうでもなかった。年齢とともに変わってきたのか。4/8 のツイートに加筆修正。

8日(月)19:30 青年団 第99回公演 こまばアゴラ劇場サヨナラ公演『S高原から』作・演出:平田オリザ/出演:島田曜蔵 大竹 直 村田牧子 井上みなみ 串尾一輝 中藤 奨 倉島聡(体調不良のため休演)→永山由里恵 南波 圭 吉田 庸 木村巴秋 南風盛もえ 和田華子 瀬戸ゆりか 田崎小春 松井壮大 山田遥野/舞台美術:杉山 至/舞台監督:中西隆雄/照明:西本 彩/衣裳:正金 彩 中原明子/宣伝美術:kyo.designworks/票券:服部悦子/制作:金澤 昭 @こまばアゴラ劇場

13日(土)13:00 新国立劇場演劇 プログラムA デカローグ1&3 原作:クシシュトフ・キェシロフスキ/クシシュトフ・ピェシェヴィチ/翻訳:久山宏一/上演台本:須貝 英/演出:小川絵梨子/美術:針生 康/映像:栗山聡之/照明:松本大介/音楽:阿部海太郎/音響:加藤 温/衣裳:前田文子/ヘアメイク:鎌田直樹/演出助手:長町多寿子/西 祐子・中嶋彩乃/舞台監督:濵野貴彦/清水浩志/総合舞台監督:齋藤英明/デカローグ1「ある運命に関する物語」出演:ノゾエ征爾 高橋惠子 亀田佳明 チョウ ヨンホ 森川由樹 鈴木勝大 浅野令子 石井 舜 木下希羽 関 大輝//デカローグ3「あるクリスマス・イヴに関する物語」出演:千葉哲也 小島 聖 亀田佳明 ノゾエ征爾 浅野令子 鈴木勝大 チョウ ヨンホ 森川由樹 関 大輝 木下希羽 @新国立小劇場

18日(木)19:00 東京・春・音楽祭 R.シュトラウス:歌劇《エレクトラ》op.58全1幕(演奏会形式/字幕付)指揮:セバスティアン・ヴァイグレエレクトラ(ソプラノ):エレーナ・パンクラトヴァ/クリテムネストラ(メゾ・ソプラノ):藤村実穂子/クリソテミス(ソプラノ):アリソン・オークス/エギスト(テノール):シュテファン・リューガマー/オレスト(バス):ルネ・パーペ/第1の侍女(メゾ・ソプラノ):中島郁子/第2の侍女(メゾ・ソプラノ):小泉詠子/第3の侍女(メゾ・ソプラノ):清水華澄/第4の侍女/裾持ちの侍女(ソプラノ):竹多倫子/第5の侍女/側仕えの侍女(ソプラノ):木下美穂子/侍女の頭(ソプラノ):北原瑠美/オレストの養育者/年老いた従者(バス・バリトン):加藤宏隆/若い従者(テノール):糸賀修平/召使:(新国立劇場合唱団)前川依子,岩本麻里,小酒部晶子,野田千恵子,立川かずさ、村山 舞/管弦楽読売日本交響楽団/合唱:新国立劇場合唱団/合唱指揮:冨平恭平 @東京文化会館

20日(土)13:00 新国立劇場演劇 プログラムB デカローグ2&4 演出:上村聡史 デカローグ2「ある選択に関する物語」出演:前田亜季 益岡 徹 亀田佳明 坂本慶介 近藤 隼 松田佳央理/デカローグ4「ある父と娘に関する物語」出演:近藤芳正 夏子 亀田佳明 益岡 徹 松田佳央理 坂本慶介 近藤 隼 @新国立小劇場

23日(火)19:00 B→C バッハからコンテンポラリーへ 261 阪田知樹(ピアノ)J. S. バッハ:協奏曲 ニ短調 BWV 974から「アダージョ」/J. S. バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971/ブゾーニ:《エレジー集》から「イタリアへ!」/リスト:BACHの主題による幻想曲とフーガ/ブゾーニ/偉大なるヨハン・ゼバスティアンによる小ソナチネ/フィニッシー:我ら悩みの極みにありて(1992)/ビューロー/リスト編:ダンテのソネット《いと優しく、いと誠実な》/ルーザス:ピアノ・ソナタ第1番《ダンテ・ソナタ》(1970)/ペソン:《判じ絵、ローマ》から「ペンナを読んで」(1991〜95)/アイヴズ:スリー・ページ・ソナタ東京オペラシティ リサイタルホール

24日(水)19:00 N響 #2009 定演〈B-1〉シューマン:歌劇「ゲノヴェーヴァ」序曲/シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 作品129/シューマン交響曲 第2番 ハ長調 作品61/指揮:クリストフ・エッシェンバッハ/チェロ:キアン・ソルターニサントリーホール

27日(土)14:00 新国立劇場バレエ『ラ・バヤデール』振付:マリウス・プティパ/演出・改訂振付:牧 阿佐美/音楽:レオン・ミンクス/編曲:ジョン・ランチベリー/美術・衣裳・照明:アリステア・リヴィングストン/照明:磯野 睦/[主要キャスト]ニキヤ:小野絢子/ソロル:福岡雄大/ガムザッティ:直塚美穂/ハイ・ブラーミン(大僧正):中家正博/黄金の神像:奥村康祐/ラジャー(王侯):趙 載範/マグダヴェヤ:福田圭吾/つぼの踊り:渡辺与布/影の王国 第1ヴァリエーション:五月女 遥/第2ヴァリエーション:池田理沙子/第3ヴァリエーション:飯野萌子/指揮:アレクセイ・バクラン/管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団新国立劇場オペラハウス

28日(日)18:30 新国立劇場バレエ『ラ・バヤデール』ニキヤ:米沢 唯/ソロル:渡邊峻郁/ガムザッティ:木村優/ハイ・ブラーミン(大僧正):中島駿野/黄金の神像:木下嘉人/ラジャー(王侯):中家正博/マグダヴェヤ:上中佑樹/つぼの踊り:原田舞子/影の王国 第1ヴァリエーション:花形悠月/第2ヴァリエーション:金城帆香/第3ヴァリエーション:吉田朱里新国立劇場オペラハウス

 

新国立劇場オペラ《トリスタンとイゾルデ》2024

《トリスタンとイゾルテ》の初日を見た(3月14日 木曜 16:00 /新国立劇場オペラハウス)。

大野指揮の都響はクリアで整った響き。変更された題名役二人は歌唱・外見とも(よくいえば)素朴で古風な趣きがあった。つまりはオペラの〝美食性〟(ブレヒト)が少なからず抑制された印象をもったのだが、その分、本作の生地が見えやすく、美点をよく味わえたと思う。

これまで聴いた《トリスタン》全幕はバレンボイム指揮のベルリン国立歌劇場(07年 NHK)、ビシュコフパリオペラ座(08年 オーチャード)、本プロ初演の大野+東フィル(10年)、アルミンク=新日本フィル定期の演奏会形式(11年 トリフォニー)。いずれもヴァーグナーの〝陶酔的快感〟を享受しようと待ち構えていた感が無きにしも非ずだ(ベルリン国立やパリオペなどチケット代が半端ではなかったし)。

今回は個々の歌手ではなく、作品について気づいたことをいくつかメモしたい。

全3幕〈ドイツ語上演/日本語及び英語字幕付〉台本・作曲:リヒャルト・ヴァーグナー/指揮:大野和士/演出:デイヴィッド・マクヴィカー/美術・衣裳:ロバート・ジョーンズ/照明:ポール・コンスタブル/振付:アンドリュー・ジョージ/再演演出:三浦安浩/舞台監督:須藤清香

[キャスト]トリスタン:トリスタン・ケール(急病のため降板)ゾルターン・ニャリ/マルケ王:ヴィルヘルム・シュヴィングハマー/イゾルデ:エヴァ=マリア・ヴェストブルック(本人都合により降板)→リエネ・キンチャ/クルヴェナール:エギルス・シリンス/メロート:秋谷直之/ブランゲーネ:藤村実穂子/牧童:青地英幸/舵取り:駒田敏章/若い船乗りの声:村上公太

合唱指揮:三澤洋史/合唱:新国立劇場合唱団/管弦楽東京都交響楽団

協力:日本ワーグナー協会

演出マクヴィカーと美術ジョーンズの舞台はいたってシンプル。暗闇に大きな月が昇り、やがて沈む。まるでトリスタンとイゾルデの生と死を見守るかのよう。

ブランゲーネ(藤村)とイゾルデ(キンチャ)のやりとりが大半の第1幕だが、長く感じない。幕切れ近く、題名役二人が毒薬だと思い飲んだのはじつは媚薬…。その後、二人はただ相手の名を呼びあう。どんな言葉よりも雄弁な固有名。単純だけど究極の〝愛の表明〟にグッときた。

第2幕「昼」を忍ぶ二人は「夜」逢い引きする。現場を押さえたマルケ王(シュヴィングハマー)の長い嘆きの後、トリスタン(ニャリ)がイゾルデに「夜の国」へ「母が私を世に送り出した所」へ誘うくだりは、とても印象的で聞かせた。《ヴァルキューレ》第2幕を想起。ブリュンヒルデジークムントにヴァルハラへ誘う4場だ。男女が逆だしブリュンヒルデは人間ではないが、死の世界へ勧誘する点は同じ。「母が私を世に送り出した所」云々は、なぜそれが「死の世界」と同一視されるのか疑問に思う。ヴァーグナーが大半を端折った中世の『トリスタン物語』では、マルケ王の妹ブランシェフルールが愛する騎士リヴァリーンとの子を身籠るが、夫の戦死を知った彼女は苦悶の果てに男児を産み落とし、死ぬ。この子がトリスタン(悲しみの子)と名付けられた所以だ(ベディエ篇『トリスタン・イズー物語』佐藤輝夫訳,ゴットフリート・フォン・シュトラースブルク『トリスタンとイゾルデ』石川敬三訳)。それでも、「母が死の闇の中で/受胎した私を、/死に瀕しながら/光の世界に到達させた時に!/母が私を産んだ時/母にとって愛の結晶を宿していた所、/かつて私が/目覚めた夜の帝国、/その帝国をトリスタンはあなたに示し、/先にそこへ行きます」(井形ちづる訳)と歌うのを聞くと、不思議な気持ちになった。「生(光/昼)の世界」と対立する「死(闇/夜)の世界」を母の胎内と重ねる歌詞は「子宮回帰」を連想させる。だが、舞台から感受したのはフロイト的な「退行」より、むしろ「無」でありながらも何かを生み出す「生成」の含意だった。それが、死への勧誘を魅惑的に響かせたのだろう(この魅惑は危ういけど、それがヴァーグナーだ)。

第3幕の前奏は弦楽器の奏でる低音の響きが好い。死に瀕したトリスタンを介抱するクルヴェナール(シリンス)。そこへコーンウォールからイゾルデが駆けつけるも、同時に息を引き取るトリスタン。マルケ王一行との争いでクルヴェナールも死ぬ。やがてイゾルデがトリスタンの亡骸を前に歌う、あの「愛の死(愛死)」。すべてはこのエンディングのためにあるといってもよい。「穏やかに、物静かに、目を優しく開けているでしょ、ねっ、そう見えるでしょ?」今回ここで初めて『リア王』幕切れの場面を想起した。

リアは殺された愛娘コーディリアを見ながら「これが見えるか? 見ろ、この顔を、この唇を、/見ろ、これを見ろ!」と叫んだ後、息絶える。リアは死の直前にコーディリアの唇が動いたと信じ、喜悦のうちに息絶えたとの見方の他、「見ろ、これを見ろ!」のリアの叫びはコーディリアの身体を差してではなく、昇天したコーディリアの霊魂が口から体外へ出ていくさまに向けられたとの〝中世的〟解釈もあった。「リアは喜びのうちに死ぬ、ただしコーディリアが生きていると信じたからではなく、娘との別れのときが来てそのときが過ぎ去った、だから愛する娘にもう二度とさよならをいう必要はないことがわかったから」(カービィ)と。今回キンチャのイゾルデを聞き/見ながら、中世の「トリスタン物語(神話)」に基づく楽劇にリア王の最期のエコーを感じたのだ。

「…彼がますます明るく輝き、星の光に包まれて高みに上がっていくのが、見えないの?…唇からは嬉しそうに優しく甘い吐息が静かに漏れているでしょ? みんな! 見て! …私だけにしか聞こえないの?」——イゾルデは、トリスタンが生きているというのではなく、その精神(霊魂)が高みに上がっていくさまを歌っているのではないか。その道行きに同行し、浸ることの歓びを。マクヴィカー演出では、赤い月が沈みゆくなか、母の胎内(死の世界)に見立てた暗闇の海の方へ、イゾルデはゆっくり歩んでいき幕となる(珍しく最後まで拍手なし)。作者の意図はどうであれ、そう感じ腑に落ちる舞台だった。

3月のフィールドワーク予定 2024

2月は怒濤の15公演だったが、今月は3公演のみ。少し落ち着いて本が読めそうだ。

バレエ『パキータ』全幕は米沢唯と中家正博の主演。以前から待ち望んできた二人の共演は新国立劇場では一向に叶わず、22年、同じく日本バレエ協会の『ラ・エスメラルダ』でやっと実現した。予想通りとても好かった。今回は ABT版《ライモンダ》等を手がけたアンナ=マリー・ホームズの復元全幕版で踊る。楽しみ。

芸監の大野和士が振る《トリスタンとイゾルデ》はブランゲーネの藤村実穂子に加え、都響がピットに入るのも注目だ。

BCJの《マタイ》はエヴァンゲリストにブルンスを迎え、ソプラノにブラシコヴァ、アルトにアレクサンダー・チャンスという布陣。優人氏がどんな受難曲に仕上げるのか。興味津々。

10日(日)18:00 日本バレエ協会 アンナ=マリー・ホームズ版『パキータ』全幕〈世界初演/原振付:ジョセフ・マジリエ/改訂振付:マリウス・プティパ/復元振付・演出:アンナ=マリー・ホームズ/演出補:リアンマリー・ホームズ・ムンロー/原曲:エドゥアール・デルデヴェス/プティパ版追加曲:レオン・ミンクス/アンナ=マリー・ホームズ版作曲・編曲:ケヴィン・ガリエ(アンサンブル・アドレアティコ)/舞台監督:森岡 肇/照明デザイン:沢田 祐二/舞台:東宝舞台株式会社/指揮:井田勝大/管弦楽:ジャパン・バレエ・オーケストラ/バレエミストレス:佐藤 真左美 角山 明日香 中村 彩子 八木 真梨子/総監督:岡本 佳津子/制作担当チーフ:本多 実男/制作補佐:江藤 勝己 前田 藤絵/[主要キャスト]パキータ:米沢 唯/リュシアン:中家正博/イニゴ:高橋真之/ドン・ロペス:マシモ・アクリ/主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団/協賛:チャコット株式会社 @東京文化会館

14日(木)16:00 新国立劇場オペラ リヒャルト・ヴァーグナートリスタンとイゾルデ》全3幕〈ドイツ語上演/日本語及び英語字幕付〉指揮:大野和士/演出:デイヴィッド・マクヴィカー/美術・衣裳:ロバート・ジョーンズ/照明:ポール・コンスタブル/振付:アンドリュー・ジョージ/再演演出:三浦安浩/舞台監督:須藤清香/[キャスト]トリスタン:トリスタン・ケール(急病のため降板)→ゾルターン・ニャリ/マルケ王:ヴィルヘルム・シュヴィングハマー/ゾルデ:エヴァ=マリア・ヴェストブルック(本人都合により降板)→リエネ・キンチャ/クルヴェナール:エギルス・シリンス/メロート:秋谷直之/ブランゲーネ:藤村実穂子/牧童:青地英幸/舵取り:駒田敏章/若い船乗りの声:村上公太/合唱:新国立劇場合唱団/管弦楽東京都交響楽団新国立劇場オペラハウス感想メモ

29日(金)18:30 BCJ #160 定演 受難節コンサート2024 J. S. バッハ《マタイ受難曲 BWV 244》指揮:鈴木優人エヴァンゲリストベンヤミン・ブルンス/ソプラノ:ハナ・ブラシコヴァ、松井亜希/アルト:アレクサンダー・チャンス、久保法之/テノール:櫻田 亮バス:加耒 徹、マティアス・ヘルム/管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン @東京オペラシティコンサートホール