5月のフィールドワーク予定 2021【追記】

3回目の緊急事態宣言(4月25日〜5月11日)により、またもや公演の中止が相次いだ。政権(政府)はこの一年間なにをしていたのか。政権が無能だと国民は不幸だが、それを許容したのは国民自身だからやむをえない(年内には衆議院選挙が控えている)。

中止になった新国立劇場バレエ団の『コッペリア』は1月の「ニューイヤーバレエ」同様、無観客の無料ライブ配信を決定した。今回は全4キャストを配信するという。「…無観客になってしまったことはとても残念ですが、 このような形で全国の皆さまにお届け出来ることを嬉しく思います。…今回デビューのダンサーたちもおりますし、同じ作品、振付でもキャストが変わるとこんなにも違うのだということを楽しんで頂けると思いますので、どうぞご期待ください」と、危機を好機に変える吉田都芸術監督は頼もしい。

BCJの定演は昨春の《マタイ受難曲》同様 8月に延期となった。変異株の影響から今のところ感染が収まる兆しはまったくない。11日で宣言が解除できなければ公演中止はさらに拡大するだろう。

こんな状況でも東京五輪の中止を決断できない政権(都知事)の人命軽視には、言葉もない。かつて岸田國士は危機(戦争)に対応しうる文化の「側衛的任務」を説いた。「結局いざといふ場合に、国民の本当の力を出し切ることのできない最大原因」人間性の無視といふものが瀰漫(びまん)してゐる」点にあるとし、「人間といふものはいつたいどんなものかといふことについて」「共通な認識を早くもたなければいかん」と訴えたのだ(「文芸雑記」1940)。あれから81年。戦時の岸田が憂えた文化の苦境は、残念ながら、ほとんど改善していない。むしろ悪化しているとさえいえる(近年の人文科学軽視や学術会議任命拒否問題等々)。この国はヒューマニティーズ(人間とは何か)に関わる教育が致命的なまでに欠けている。政権を担う人たちから〝文化/教養〟がほとんど感じられないのは、その証左だろう。人間性を学ぶには文学や哲学はもちろん、音楽を含む舞台芸術も「最良の学校」(バレンボイム)となる。ドイツのメルケル首相のように、クラシックコンサートを普通に楽しむ政治家はいないのか。オペラやバレエや演劇を愛好する政治家はどこにいるのか。

1日(土)14:00 新国立劇場バレエ団『コッペリア』振付:ローラン・プティ/音楽:レオ・ドリーブ/芸術アドヴァイザー&ステージング:ルイジ・ボニーノ・美術・衣裳:エツィオ・フリジェーリオ/照明:ジャン=ミッシェル・デジレ/指揮:冨田実里/管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団小野絢子/フランツ:渡邊峻郁/コッペリウス:山本隆之 @新国立劇場オペラハウス→「緊急事態宣言発出に伴う政府等の要請を受け」公演中止→8日(土)14:00に無観客無料ライブ配信

2日(日)14:00 新国立劇場バレエ団『コッペリア』/スワニルダ:米沢 唯/フランツ:井澤 駿/コッペリウス:中島駿野新国立劇場オペラハウス→同日同時間に無観客無料ライブ配信

4日(火・祝)14:00 新国立劇場バレエ団『コッペリア』スワニルダ:木村優里/フランツ:福岡雄大/コッペリウス:山本隆之新国立劇場オペラハウス→同日同時間に無観客無料ライブ配信

5日(水・祝)14:00 新国立劇場バレエ団『コッペリア』スワニルダ:池田理沙子/フランツ:奥村康祐/コッペリウス:中島駿野 @新国立劇場オペラハウ→同日同時間に無観客無料ライブ配信

7日(金)19:00 BCJ #143 定演「バッハ結婚300周年〜ケーテンの愛」J.S.バッハブランデンブルク協奏曲第5番 BWV1050》《アンナ・マグダレーナの音楽帖より歌曲》《カンタータ「主なる神、万物の支配者よ」BWV120a》指揮:鈴木雅明/Sop:松井亜希&澤江衣里/Alt:青木洋也/Ten:櫻田 亮/Bas:渡辺祐介フラウト・トラヴェルソ:鶴田洋子/Vn:寺神戸 亮/Cho&Orch:バッハ・コレギウム・ジャパン @東京オペラシティコンサートホール タケミツメモリアル→8月に延期(日時は未定)

9日(日)13:00 新国立劇場演劇『東京ゴッドファーザー』原作:今 敏/上演台本:土屋理敬/演出:藤田俊太郎/美術:乘峯雅寛/照明:日下靖順/音響:けんのき敦/衣裳:前田文子/ヘアメイク:川端富生/映像:横山 翼/振付:新海絵理子/演出助手:平井由紀/舞台監督:倉科史典/出演:松岡昌宏 マキタスポーツ 夏子 春海四方 大石継太 新川將人 池田有希子 杉村誠子 周本絵梨香 阿岐之将一 玲央バルトナー @新国立小劇場→「緊急事態宣言発出に伴う政府等の要請を受け」公演中止(払い戻して26日に取り直した)

15日(土)18:00 新日本フィル #39 定演 ルビー〈アフタヌーン コンサート・シリーズ〉J.S.バッハ《ミサ曲 ロ短調 BWV 232》指揮:上岡敏之/ソプラノ:天羽明惠/ソプラノ:加納悦子/カウンターテナー:藤木大地/テノール:櫻田 亮/バス:加耒徹/合唱:IPCM連合合唱団(八千代少年少女合唱団 他)&ハルモニア・アンサンブル(男声)/合唱指揮:加藤洋朗上岡敏之の来日困難のため演目を J.S.バッハブランデンブルク協奏曲 全曲》に変更/指揮(ヴァイオリン)は崔 文洙に/追記スペシャルゲスト]トランペット:高橋 敦(都響首席) @すみだトリフォニーホール

18日(火)14:00 都響 #927 定演/サティ《バレエ音楽「パラード」》/サン=サーンス《ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調 op.61》サン=サーンス交響曲第3番 ハ短調 op.78「オルガン付」》指揮:井上道義/ヴァイオリン:辻󠄀 彩奈/オルガン:石丸由佳 @東京芸術劇場コンサートホール

20日(木)18:30 新国立劇場オペラ《ドン・カルロ指 揮:パオロ・カリニャーニ/演出・美術:マルコ・アルトゥーロ・マレッリ/衣 裳:ダグマー・ニーファイント=マレッリ/照 明:八木麻紀/フィリッポ二世:ミケーレ・ペルトゥージ[健康上の理由により降板]→妻屋秀和/ドン・カルロルチアーノ・ガンチ[本人の都合でキャンセル]→ジュゼッペ・ジパリ/ロドリーゴ:髙田智宏/エリザベッタ:マリーナ・コスタ=ジャクソン[本人が降板を申し出たため]→小林厚子/エボリ公女:アンナ・マリア・キウリ/宗教裁判長:マルコ・スポッティ/修道士:大塚博章/テバルド:松浦麗/レルマ伯爵&王室の布告者:城 宏憲/天よりの声:光岡暁恵/合 唱:新国立劇場合唱団/管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団 @新国立劇場オペラハウス

22日(土)17:30 こまつ座 第136回公演『父と暮らせば』作:井上ひさし/演出:鵜山仁/出演:山崎一 伊勢佳世 @紀伊國屋サザンシアター

26日(水)19:00 新国立劇場演劇『東京ゴッドファーザー原作:今 敏/上演台本:土屋理敬/演出:藤田俊太郎/美術:乘峯雅寛/照明:日下靖順/音響:けんのき敦/衣裳:前田文子/ヘアメイク:川端富生/映像:横山 翼/振付:新海絵理子/演出助手:平井由紀/舞台監督:倉科史典/出演:松岡昌宏 マキタスポーツ 夏子 春海四方 大石継太 新川將人 池田有希子 杉村誠子 周本絵梨香 阿岐之将一 玲央バルトナー @新国立小劇場

30日(日)15:00〈コンポージアム2021〉武満徹作曲賞 本選演奏会審査員:パスカル・デュサパン/[ファイナリスト](エントリー順)ジョルジョ・フランチェスコ・ダッラ・ヴィッラ(イタリア)《BREAKING A MIRROR》/ヤコブ・グルッフマン(オーストリア)《TEHOM》/根岸宏輔(日本)《雲隠れにし 夜半の月影》/ミンチャン・カン(韓国)《影の反響、幻覚…》指揮:阿部加奈子/管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団 @東京オペラシティコンサートホール タケミツメモリアル