8月のフィールドワーク予定 2021【再追記】

舞台の成否はほぼキャスティングで決まる。新国立劇場の演劇部門「フルオーディション」企画は、文字通り全キャストをオーディションで選び上演するもの。これまでの三公演はやはり質が高かった(『切られの仙太』『反応工程』…)。演出家が劇場の意向やしがらみに縛られずフリーハンドで俳優を選べば、適材適所のキャスティングが実現できる。あとは演出家の責任だ。キャスティングとはすなわち人事のこと。誰がどの役を演じるか、そもそも誰が演出するのか。演出家の人事はより決定的だ。東京五輪の開会式をテレビで見(ポリタスTVの〝副音声〟を聞き)ながら、この国のボトルネックは、人事権を握る高齢男性らの能力不足、適材適所にキャスティングする見識・哲学・ヴィジョン・勇気の欠如にあるとつくづく思った。前から知ってたけど。

今月観るのは3公演のみ。今夏こそ帰省するつもりだった。が、この状況では未だ難しそう。未だ? 政権は一年半もの間いったい何をしてきたのだろう。本当の意味で国民のために働く政権が誕生するのはいつなのか。自民党総裁の任期満了は9月末、衆議院議員の任期満了が10月21日だ。今度こそ…。

7日(土)15:00 BCJ #143 定演(5月の延期公演)「バッハ結婚300年〜ケーテンの愛」J. S. バッハ:管弦楽組曲 第4番 BWV 1069/アンナ・マグダレーナの音楽帖より歌曲集《ジョヴァンニーニのアリア》BWV518/《御身が共にあるならば》BWV508/《汝、汝、ヤハウェよ》BWV299から第1,3,8節/レチタティーヴォ《私は、満ち足りた》~アリア《眠るがよい、疲れた眼よ》BWV82より/ブランデンブルク協奏曲 第5番 BWV 1050/カンタータ第120番a 《主なる神、万物の支配者よ》BWV120a/指揮:鈴木雅明/ソプラノ:松井亜希、澤江衣里/アルト:青木洋也/テノール:櫻田 亮/バス:渡辺祐介/オルガン:大塚直哉/ヴァイオリン:若松夏美/フラウト・トラヴェルソ:鶴田洋子/合唱・管弦楽バッハ・コレギウム・ジャパン東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル

【12日(木)さいたまネクスト・シアター最終公演『雨花のけもの』作:細川洋平/演出:岩松 了/出演:さいたまネクスト・シアター=周本絵梨香、鈴木彰紀、竪山隼太、手打隆盛、松田慎也、茂手木桜子、内田健司、中西 晶、續木淳平、阿部 輝、佐藤蛍、鈴木真之介、髙橋英希/堀 源起(声の出演)@彩の国さいたま芸術劇場 小ホール】←追記

20日(金)14:40 映画『ドライブ・マイ・カー』監督:濱口竜介/原作:村上春樹/脚本:濱口竜介 大江崇允/[キャスト]家福悠介:西島秀俊/渡利みさき:三浦透子/家福音:霧島れいか/イ・ユナ:パク・ユリム/コン・ユンス:ジン・デヨン/ジャニス・チャン:ソニア・ユアン/ペリー・ディゾン/アン・フィテ/柚原:安部聡子/高槻耕史:岡田将生/製作代表:中西一雄 定井勇二/共同製作:川村岬 松下幸生 奥村景二 中部嘉人 鈴木仁行 久保田修 五老剛/プロデューサー:山本晃久/アソシエイトプロデューサー:近藤多聞/撮影:四宮秀俊/照明:高井大樹/録音:伊豆田廉明/美術:徐賢先/装飾:加々本麻未/スタイリスト:纐纈春樹/ヘアメイク:市川温子/編集:山崎梓/音楽:石橋英子/監督補:渡辺直樹 大江崇允/助監督:川井隼人 久保田博紀/リレコーディングミキサー:野村みき/VFXスーパーバイザー:小坂一順/制作担当:中川聡子 @イオンシネマ板橋】←再追記

21日(土)子どもたちとアンドロイドが創る新しいオペラ《Super Angels スーパーエンジェル》〈新制作 創作委嘱作品・世界初演〉全1幕〈日本語上演/日本語及び英語字幕付〉総合プロデュース・指揮:大野和士/台本:島田雅彦/作曲:渋谷慶一郎/演出監修:小川絵梨子/総合舞台美術(装置・衣裳・照明・映像監督):針生 康/映像:WEiRDCORE/振付:貝川鐵夫/舞踊監修:大原永子/演出補:澤田康子/オルタ3プログラミング:今井慎太郎/〈出演〉ゴーレム3:オルタ3(Supported by mixi, Inc.)/アキラ:藤木大地/エリカ:三宅理恵/ジョージ:成田博之/ルイジ:小泉詠子/世田谷ジュニア合唱団/ホワイトハンドコーラスNIPPON/新国立劇場合唱団/渡邊峻郁、木村優里、渡辺与布、中島瑞生、渡邊拓朗(新国立劇場バレエ団)/管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団新国立劇場三部門 連携企画/芸術監督 大野和士(オペラ) 吉田都(舞踊) 小川絵梨子(演劇)@新国立劇場オペラハウス

22日(日)18:00 サントリーホール サマーフェスティバル 2021」細川俊夫:オペラ《二人静 ~海から来た少女~ 》(2017) [日本初演] * 原作(日本語):平田オリザ 能『二人静』による(1幕1場/英語上演・日本語字幕付/演奏会形式)/グスタフ・マーラー/コーティーズ 編曲:『大地の歌』(声楽と室内オーケストラ用編曲)(1908~09/2006) **/〈出演〉ソプラノ:シェシュティン・アヴェモ */能声楽:青木涼子 */メゾ・ソプラノ:藤村実穂子 **/テノールベンヤミン・ブルンス **/指揮:マティアス・ピンチャー/アンサンブル・アンテルコンタンポラン/アンサンブルCMA ** @サントリーホール