3月のフィールドワーク予定 2023+感想メモ

体調は少しずつよくなっていると思いたいが、術前の状態にはなかなか戻らない。つい焦ってしまうが、月単位で考えないといけないらしい。

ノイマイヤーは5階で見た。東京文化会館はエレベーターがないのか。いまさらながら驚いた。1階席を買えないひとは脚を鍛えないといけない。

3日(金)19:00 〈ノイマイヤーの世界 Edition 2023〉振付・演出・語り:ジョン・ノイマイヤー/※『作品100―モーリスのために』以外すべて抜粋上演/-第1部-「キャンディード序曲」『バーンスタイン・ダンス』より スー・リン&クリストファー・エヴァンス,グレタ・ヨーゲンズ&ヤコポ・ベル―シ,菅井円加& フェリックス・パケほか/「アイ・ガット・リズム」『シャル・ウィ・ダンス?』より イダ・プレトリウス&アレッサンドロ・フローラほか/「くるみ割り人形」マリー:アリーナ・コジョカル/ギュンター:マティアス・オベルリン/ルイーズ:アンナ・ラウデール/ドロッセルマイヤー:ボリヤ・ベルムデス、 クリストファー・エヴァンスほか/「ヴェニスに死す」シルヴィア・アッツォーニ、クリストファー・エヴァンス、カレン・アザチャン/「シルヴィア」シルヴィア:菅井円加/アミンタ:アレクサンドル・トルーシュ/「アンナ・カレーニナアンナ・カレーニナ:アンナ・ラウデール/アレクセイ・ヴロンスキー:エドウィン・レヴァツォフ/キティ:エミリー・マゾン/リョーヴィン:アレイズ・マルティネス/労働者:カレン・アザチャン/「椿姫」マルグリット:アリーナ・コジョカル/アルマン:アレクサンドル・トルーシュ/「クリスマス・オラトリオⅠ-Ⅵ」クリストファー・エヴァンス、パトリシア・フリッツァ、パク・ユンス、ラセ・カバイエロ、シャーロット・ラーゼラー、ヤコポ・ベル―シほか//-第2部-「ニジンスキー」ヴァスラフ・ニジンスキー:アレイズ・マルティネス/ロモラ・ニジンスキー:ヤイサ・コル/スタニスラフ・ニジンスキー:ルイ・ミュザン/ブロニスラヴァ・ニジンスカ:パトリシア・フリッツァ/ペトルーシュカを踊るニジンスキー:クリストファー・エヴァンスほか/「ゴースト・ライト」シルヴィア・アッツォーニ&アレクサンドル・リアブコ,マティアス・オベルリン&ダヴィッド・ロドリゲス,菅井円加&ニコラス・グラスマンほか/「作品100―モーリスのために」エドヴィン・レヴァツォフ&アレクサンドル・リアブコ/「マーラー交響曲第3番」菅井円加、カレン・アザチャンほか @東京文化会館

8日(水)14:00 KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『掃除機』作:岡田利規/演出:本谷有希子/音楽:環ROY/出演:家納ジュンコ 栗原類 山中崇 環ROY 俵木藤汰 猪股俊明 モロ師岡 @KAAT神奈川芸術劇場〈中スタジオ〉

〝8050問題〟を掃除機の視点から描く。本谷の演出は、基本的に、チェルフィッチュの語りの方法を踏襲しているように見えた。父親(モロ師岡)のセリフは、部分的に、途中から登場する別の二人の役者(俵木藤太・猪股俊明)が重ねて発話する。観客に(役者に)感情同化させないため? どうもその意図がつかめなかった。後半から登場する長男の友人は、音楽担当の環ROYが兼ねた。ラッパーらしいが、めっぽう面白い。奇妙な体のうごきとセリフが見事に合わさり、岡田の書いた言葉がこれ以上ないかたちで肉化された。ただ、掃除機(栗原類)と音楽操作の位相が、ヒトではない点で重なるため、前者の特異性が弱まるうらみも。岡田はドイツでどんな演出をしたのか。やはり見てみたいと強く思う。

15日(水)14:00 佐藤俊介 plays J. S. バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲〉無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調BWV1001,無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第1番 ロ短調 BWV1002,無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番イ短調BWV1003,無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004,無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調BWV1005,無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006/ヴァイオリン:佐藤俊介所沢市民文化センターミューズ「キューブホール」→前回 2018年11月 同演目の感想メモはこちら

17日(金)14:00 新国立劇場オペラ『ホフマン物語』指揮:マルコ・レトーニャ/演出・美術・照明:フィリップ・アルロー/衣裳:アンドレア・ウーマン/振付:上田 遙/再演演出:澤田康子/舞台監督:須藤清香/ホフマン:レオナルド・カパルボ/ニクラウス&ミューズ:小林由佳オランピア:安井陽子/アントニア:木下美穂子/ジュリエッタ大隅智佳子/リンドルフ&コッペリウス&ミラクル博士&ダペルトゥット:エギルス・シリンス/アンドレ&コシュニーユ&フランツ&ピティキナッチョ:青地英幸/ルーテル&クレスペル:伊藤貴之/ヘルマン:安東玄人/ナタナエル:村上敏明/スパランツァーニ:晴 雅彦/シュレーミル:須藤慎吾/アントニアの母の声&ステッラ:谷口睦美/合唱指揮:三澤洋史/合唱:新国立劇場合唱団/管弦楽:東京交響楽団 @新国立劇場オペラハウス←15日からこの日にエクスチェンジ

↑フィリップ・アルローのこのプロダクションはお気に入りで、2003年11月の初演以来何度も見てきた。演出・美術(アルロー)もいいし、衣裳(アンドレア・ウーマン)も素晴らしい。カンカンを含む振付(上田遥)は効果的。

今回最も好かったのは、マルコ・レトーニャ指揮の東京交響楽団コンマスはニキティン)が創り出す音楽だった。レトーニャは大枠を押さえた上で、オケの自発性を促すような指揮振り。チェロのソロ(川井真由美)は美しかった。合唱も相変わらず素晴らしい。

タイトルロールのカパルボは少し小柄だが身のこなしが印象的。歌唱は…特に高音が重め。リンドルフ等の悪役を担ったシリンスはさすがの歌唱と演技。オランピアの安井陽子は高音は出るものの過程音が少し不安定。アントニアの木下美穂子は音程に不安はないが、ホフマンに愛される魅力が歌唱・佇まいからさほど感じられない。ジュリエッタの大隈智佳子は迫力はあつた。ニコラウス/ミューズの小林由佳は始終音程が不安定。ミューズの役をしっかり理解して歌い、動いてほしい。シュレーミルの須藤慎吾の声・演技はレベルに達している。

総じて日本の歌手は音程が甘く、アリアが歌えていない。舞台での立ち姿をふくめ、演技の基礎が不足している。この国の(オペラ)歌手の教育を抜本的に改善する必要がある。→前々回2013年の感想メモはこちら

18日(土)18:00 東響 #780 定演シュポア:ヴァイオリン協奏曲 第8番 イ短調 op.47「劇唱の形式で」/ベートーヴェン交響曲 第1番 ハ長調 op.21/メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲 第8番 ニ長調管弦楽版)/指揮&ヴァイオリン:佐藤俊介/主催:公益財団法人 東京交響楽団/特別協賛:株式会社エイチ・アイ・エス/助成:文化庁文化芸術振興費補助金舞台芸術創造活動活性化事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会 @サントリーホール感想メモはこちら

20日(月)18:30 劇団銅鑼 創立50周年記念公演 第3弾 №58『アウトカム~僕らがつかみ取ったもの~』作:小関直人/演出:磯村 純/出演:谷田川さほ 長谷川由里 横手寿男 黒宮稠 館野元彦 馬渕真希 久保田勝彦 永井沙織 柴田愛奈 野内貴之 福井夏紀 髙辻知枝 深水裕子 亀岡幸大 鶴田尚子 向暁子 山形敏之 中島沙結耶日 金子幸枝 山口真実 鈴木裕大 山賀教弘(青年座)/美術:阿部一郎/照明:鷲崎淳一郎/音響:坂口野花/衣裳:根来美咲/音楽:寺田テツオ/舞台監督:長沼仁/演出助手:池上礼朗/舞台監督助手:村松眞衣/題字:野田泰山/宣伝美術:山口拓三(GAROWA GRAPHICO)/票券:佐久博美/制作:平野真弓 齋藤裕樹/助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会/後援:一般社団法人協同総合研究所 一般社団法人日本社会連帯機構 日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会 日本労働者協同組合連合会ワーカーズコープセンター事業団 一般社団法人東京中小企業家同友会東京芸術劇場シアターウエス

24日(金)19:00 新国立劇場バレエ団「Dance to the Future 2023」新国立劇場バレエ団 Choreographic Group 作品より〕(上演順未定)『Ray of light』振付:池田理沙子/音楽:イルマ/演奏(pf):蛭崎あゆみ/出演:五月女遥 池田理沙子 『L'isle Joyeuse 喜びの島』振付:柴山紗帆/音楽:クロード・ドビュッシー/出演:赤井綾乃 徳永比奈子 『After the show』振付:福田圭吾/音楽:ルイ・アームストロング他/出演:石山 蓮 福田圭吾 『Resonance』振付:福田圭吾/音楽:ミカエル・カールソン/出演:渡邊峻郁 池田理沙子 柴山紗帆 五月女遥 宇賀大将 中島瑞生 廣田奈々 上中佑樹 『echo』振付:福田紘也/音楽:トム・ティクヴァ/出演:小野寺雄 川口 藍 上中佑樹 横山柊子 渡邊拓朗 福田紘也(根岸祐衣は怪我により降板)*木村優里振付・出演による『禁じられた遊び』は、本人の怪我により上演取り止め//『3 in Passacaglia』(招待作品)振付:遠藤康/音楽:ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル/出演:米沢 唯 仲村 啓 渡邊拓朗//照明:眞田みどり/音響:仲田竜太/Choreographic Group作品 アドヴァイザー:遠藤康行 @新国立小劇場→感想メモはこちら

25日(土)13:00 新国立劇場バレエ団「Dance to the Future 2023」…『3 in Passacaglia』振付:遠藤康行/音楽:ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル/出演:/小野絢子 石山 蓮 山田悠貴 @新国立小劇場→感想メモはこちら