11月のフィールドワーク予定 2023【追加】+感想メモ

なぜか今年はベルリン・フィルを聞かねば!とチケットを取った(出遅れて希望の席ではないが)。生で聴くのは42年振り。最初は1977年のカラヤン指揮〈ベートーヴェン・チクルス〉で、第4夜(11/16)のシンフォニー6番・5番、第6夜(11/18)の9番を普門館で聴いた(館はもうない)。次は 1981年(11/7)に東京文化会館でむろんカラヤンが振ったブラームスのシンフォニー2番・4番。ベルリン・フィルはレコードやCDでは何度も何度も聴いたが、ライブではこの3公演だけ。今回は前回同様、大好きなブラームス4番を含むプログラムを選んだ。指揮者のペトレンコは6年前バイエルン国立歌劇場の来日公演《タンホイザー》をNHKホールで聴いたが、引き締まった透明な響きに好印象をもった。彼がベルリン・フィルからどんな音を引き出すのか、生だとどんな響きに聞こえるのか、とても楽しみだ。

新国立劇場バレエ団 DANCE to the Future:Young NBJ GALA は14時開始の2回公演だが、土曜は15時開始のBCJ定演と、日曜は同じく15時開始のクリスティ指揮レザール・フロリサンの《ヨハネ受難曲》と重なってしまった。どちらも諦めきれず、思案の末 日曜に若手のパ・ド・ドゥ集を45分見て、隣のオペラシティへ駆け込むことにした。45分だと見られるのはせいぜい3組か…。残念だけど仕方ない。

新国立がシェイクスピアの問題劇2作を上演するが、中劇場の演劇はいつも期待しないで見る(打率が極めて低いので)。iaku 横山拓也の新作は期待して見る。実際はどうなるか。

3日(金 祝)13:00 新国立劇場演劇『終わりよければすべてよし』作:ウィリアム・シェイクスピア/翻訳:小田島雄志/演出:鵜山 仁/美術:乘峯雅寛/照明:服部 基/音響:上田好生/衣裳:前田文子/ヘアメイク:馮 啓孝/演出助手:中嶋彩乃/舞台監督:北条 孝[配役]岡本健一:フランス王/浦井健治:バートラム/中嶋朋子:ヘレナ/ソニン:ダイアナ/立川三貴:ラフュー/吉村 直:ラヴァッチ/木下浩之フィレンツェ公爵/那須佐代子:ルシヨン伯爵夫人/勝部演之リナルドー/小長谷勝彦:兵士2/下総源太朗:デュメーン兄/藤木久美子:キャピレット/川辺邦弘:兵士1/亀田佳明:ぺーローレス/永田江里:マリアナ/内藤裕志:紳士/須藤瑞己:従者/福士永大:小姓/宮津侑生:デュメーン弟 @新国立中劇場

3日(金 祝)18:00 新国立劇場演劇『尺には尺を』作:ウィリアム・シェイクスピア/翻訳:小田島雄志/演出:鵜山 仁/美術:乘峯雅寛/照明:服部 基/音響:上田好生/衣裳:前田文子/ヘアメイク:馮 啓孝/演出助手:中嶋彩乃/舞台監督:北条 孝[配役]岡本健一:アンジェロ/浦井健治:クローディオ/中嶋朋子マリアナソニン:イザベラ/立川三貴:典獄/吉村 直:バーナーダイン&紳士1/木下浩之:ヴィンセンシオ/那須佐代子:オーヴァーダン/勝部演之:判事/小長谷勝彦:ポンピー/下総源太朗:エスカラス/藤木久美子:フランシスカ/川辺邦弘:エルボー&紳士2/亀田佳明:フロス&アブホーソン/永田江里:ジュリエット/内藤裕志:ピーター/須藤瑞己:召使い/福士永大:使者/宮津侑生:ルーシオ @新国立中劇場

【13日(月)19:00 〈じしゅコン〉vol. 2 村松稔之 カウンターテナー リサイタル/A. ルナー:「さくらんぼの実る頃」/R. アーン:「牢獄にて」/G. F. ヘンデル:「優しい木蔭」歌劇《セルセ》より/J. A. ハッセ」:「我が苦しみよ、急げ」オラトリオ《聖ペトロとマグダラのマリア》より 他/カウンターテナー村松稔之/ジャズピアノ:高田ひろ子/ピアノ:江上菜々子 @としま区民センター多目的ホール8F多目的ホール←追加

15日(水)19:00 N響 #1996 定演〈B-1〉シベリウス交響詩「タピオラ」作品112/ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ調/シベリウス交響曲 第1番 ホ短調 作品39/指揮:ユッカ=ペッカ・サラステ/ヴァイオリン:ペッカ・クーシスト サントリーホール

N響サントリー定期。ストラヴィンスキーVn協奏曲、面白い。奏者ペッカ・クーシストの音色は明るめで自在。視野の広さを感じる。アンコールはフィンランドの民謡舞曲【「コプシン・ヨーナス」とのこと】と思うけどアイリッシュに似てる。霧の彼方から微かに聞こえ次第に高まり消えていく。ハーモニクスというよりホーミーの弦楽版みたい。

ペッカ・サラステが振ったシベリウス交響曲1番はスケール大で聞き応えあり。緩徐楽章や終楽章はチャイコに似てる。主題を弦で改めてリピートする点等々。チャイコは悲壮感が滲み出る感じだが、シベリウスはそこから少し距離がある印象。

スケルツォで同じ動機を楽器で渡し最後ティンパニで締める所は気持ちいい。第九を想起するけど感触は全然違う。フィンランド人指揮者が振るとなぜかオケは寒い/冷たい音を出す(ロシア人指揮者もそう)。コンマスは郷古廉。オーボエのゲストは以前新日フィルに居た古部氏か。決然とした吹きぶりは多分そう。チェロのトップもゲストか。11/15ツイート

18日(土)14:00 新国立劇場オペラ《シモン・ボッカネグラ》〈新制作〉プロローグ付き全3幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉指揮:大野和士/演 出:ピエール・オーディ/美術:アニッシュ・カプーア/衣裳:ヴォイチェフ・ジエジッツ/照明:ジャン・カルマン/舞台監督:髙橋尚史[キャスト]シモン・ボッカネグラ:ロベルト・フロンターリ/アメーリア(マリア・ボッカネグラ):イリーナ・ルング/ヤコポ・フィエスコ:リッカルド・ザネッラート/ガブリエーレ・アドルノ:ルチアーノ・ガンチ/パオロ・アルビアーニ:シモーネ・アルベルギーニ/ピエトロ:須藤慎吾/隊長:村上敏明/侍女:鈴木涼子/合唱指揮:冨平恭平/合唱:新国立劇場合唱団/管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団/共同制作:フィンランド国立歌劇場、テアトロ・レアル @新国立劇場オペラハウス

↑初めて聴いた。ヴェルディらしからぬ抒情性が沁みる。平民派と貴族派が憎み合うなか平和を願うシモン(ロベルト・フロンターリ)の歌がいま痛切に響く。敵方の娘マリアへの愛(娘アメーリアとの再会)がベースに。冒頭で黒服の人々が匍って登場。平民は地べたに這いつくばって生きていると。

レバノン出身のピエール・オーディ演出は極めてアクチュアル。赤と黒が基調のアニッシュ・アプーアの美術もシンプルだが効果的。4人のイタリア人男声と1人のロシア人ソプラノ+2人の日本人男声がとても充実。ここまで揃うのは珍しい。大野和士指揮の東フィルは手触り感のある好い音を出していた。11/20ツイート

24日(金)19:00 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 来日公演〈プログラムA〉モーツァルト交響曲第29 番 イ長調 K.201/ベルク:オーケストラのための3つの小品 Op.6/ブラームス交響曲第4番 ホ短調 Op.98/指揮:キリル・ペトレンコサントリーホール→感想メモ

25日(土)15:00  BCJ #158 定演 教会カンタータ・シリーズvol. 84〈クリスマスと新年のカンタータ〉 J. S. バッハ:管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV 1067/カンタータ第36番《嬉々として舞い上がれ、星々の高みにまで》BWV 36/カンタータ110番《われらの口には笑いが満ち》BWV 110/カンタータ第190番《主に向かって、新しい歌を歌え》BWV 190(鈴木優人復元版)/指揮:鈴木優人/ソプラノ:ハナ・ブラシコヴァ/アルト:ダミアン・ギヨンテノール:櫻田 亮/バス:ドミニク・ヴェルナー/合唱・管弦楽バッハ・コレギウム・ジャパン@オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル→感想メモ

26日(日)14:00 新国立劇場バレエ団 令和5年度(第78回)文化庁芸術祭主催公演〈DANCE to the Future: Young NBJ GALA〉[パ・ド・ドゥ集]『ジゼル』第2幕より 振付:ジャン・コラリ&ジュール・ペロー&マリウス・プティパ/音楽:アドルフ・アダン/出演:吉田朱里&仲村 啓 『眠れる森の美女』第3幕より 振付:ウエイン・イーグリング M.プティパ原振付による/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー/出演:中島春菜&渡邊拓朗 『ラ・バヤデール』第3幕より 振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス/出演:廣川みくり&石山 蓮 ドン・キホーテ』第3幕より 振付:マリウス・プティパ&アレクサンドル・ゴルスキー/音楽:レオン・ミンクス/出演:金城帆香&山田悠貴//[新国立劇場バレエ団 Choreographic Group より]『Coppélia Spiritoso』振付:木村優/音楽:レオ・ドリーブ、カール・ジェンキンス/出演:木村優子木村優里 『人魚姫』振付:木下嘉人/音楽:マイケル・ジアッチーノ/出演:米沢 唯&渡邊峻郁 『Passacaglia』振付:木下嘉人/出演:小野絢子&福岡雄大&月女遥&木下嘉人//『ドゥエンデ』振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:クロード・ドビュッシー/美術:ナチョ・ドゥアト&ウォルター・ノブ/衣裳:スーザン・ユンガー/照明:ニコラス・フィシュテル/ステージング:キム・マッカーシー/オーガナイザー:カルロス・イトゥリオス/出演:直塚美穂 赤井綾乃 木村優子 徳永比奈子 花形悠月 山本涼杏 中島瑞生 山田悠貴 石山 蓮 小川尚宏 西 一義 森本晃介 @新国立中劇場→感想メモ

26日(日)15:00 ウィリアム・クリスティ指揮 レザール・フロリサン J. S. バッハ:《ヨハネ受難曲 BWV 245》[日本語字幕付]バスティアン・ライモンディ(テノール&エヴァンゲリスト)/アレックス・ローゼン(バス/イエス)/レイチェル・レドモンド(ソプラノ)/ヘレン・チャールストン(アルト)/モーリッツ・カレンベルク(テノール)/マチュー・ワレンジク(バス)/レザール・フロリサン管弦楽&合唱)@オペラシティコンサートホール→感想メモ

29日(水)19:00 iaku『モモンバのくくり罠』作・演出:横山拓也/出演:枝元萌 祷キララ 緒方晋(The Stone Age) 橋爪未萠里 八頭司悠友 永滝元太郎/主催:一般社団法人iaku/提携:公益財団法人せたがや文化財団&世田谷パブリックシアター/後援:世田谷区/助成:文化庁文化芸術振興費補助金舞台芸術等総合支援事業(創造団体支援))独立行政法人日本芸術文化振興会 @シアタートラム→感想メモ