サブスクリプション公演の充実/新日本フィル・新国立劇場オペラ・BCJ・ファナーレ

月曜から土曜までの六日間で五つの公演を観(聴い)た。ジャンルはコンサートとオペラ。

9月29日(月)新日本フィル #530 定演(メッツマッハー指揮)ツィンマーマン:大オーケストラのためのプレリュード『フォトプトシス』日本初演/『ユビュ王の晩餐のための音楽――7部とアントレからなるバレエ・ノワール』/ベートーヴェン交響曲第7番 イ長調 op. 92(サントリーホール
10月1日(水)パオロ・ファナーレ テノール・リサイタル(紀尾井ホール
10月2日(木)ヴァーグナー:舞台神聖祝祭劇《パルジファル》芸術監督・指揮:飯守泰次郎新国立劇場オペラハウス)
10月3日(金)バッハ・コレギウム・ジャパン #109 定演 J. S. バッハ:カンタータ『岐路に立つヘラクレスBWV 213/カンタータ『とどろけ太鼓、高鳴れラッパ』BWV 214(オペラシティ コンサートホール)
10月4日(土)新日本フィル #531 定演(メッツマッハー指揮)ツィンマーマン:管弦楽のスケッチ『静寂と反転』日本初演ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 op. 123(すみだトリフォニーホール

仕事と同時進行のフィールドワークは公演が続くとさすがにきついが、いずれも充実した舞台だった。ご覧の通り、ほとんどがサブスクリプション公演。新日本フィルの定演二つ、BCJの定演一つ、新国立劇場のシーズン開幕公演一つ。ファナーレのリサイタルも、昨年六月新国立版《コジ・ファン・トゥッテ》の代役出演が評価されての開催だ。つまり、国内のみならず海外のアーティストも少なからず出演・参加しているとはいえ、どれもが日本の聴衆のために制作された舞台公演ばかりである。いずれも質が高いうえに、引っ越し公演等では味わえない、文化的地続き感がかなり濃厚だった。そこに、なんともいえない充実感と感慨深さを覚えた。
個別の感想については、今後、時間を見つけてメモしたい。