2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

世界バレエフェスを見なくなった訳/日本人は創作の追随者か/オペラ・バレエの引越公演/『文化からの復興』/地続き文化論

世界バレエフェスティバルを見なくなった。といっても観たのはほんの僅かの期間にすぎない。初めて見たのは12年前の第9回(2000年)で、A・Bプロを見た。第10回(2003年)も同様だ。第11回(2006年)はAプロのみ。第12回(2009年)に至ってはシムキンが出…

小林紀子バレエ・シアター ケネス・マクミラン振付『アナスタシア』全3幕/全幕としては失敗作

小林紀子バレエ・シアターの創立40周年記念公演『アナスタシア』全幕を観た(新国立オペラ劇場/8月19日)。 芸術監督:小林紀子/監修:デボラ・マクミラン リハーサル・ディレクター&ステイジド・バイ:ジュリー・リンコン 音楽:ピョートル・チャイコフ…

オールニッポンバレエガラ2012/ハイライトは米沢・厚地組/フィナーレの振りにぐっときた

「オールニッポンバレエガラ2012——日本人バレエダンサー達による復興支援チャリティー」を観た(8月15日)。会場:メルパルクTOKYO/主催:オールニッポンバレエガラ2011実行委員会(遠藤康行、西島千博、酒井はな、島地保武、山本隆之、森田健太郎、伊藤範…

8/6 世界平和への祈り 広島特別演奏会 奇跡的な沈黙

昨夜、標記の「読売日本交響楽団創立50周年特別公演」を上野学園ホール(広島県立芸術文化ホール)で聴いた。 秋にカンブルラン=読響が取り上げる細川俊夫の『ヒロシマ・声なき声』を目当てに同響のHPを覗いたら、この特別演奏会について告知されていた。偶…

演劇ユニット「僕たち私たち」の『胎内』がInternational Student Drama Festivalで三部門を受賞

ブログを始めた四ヶ月半ほど前、真っ先に取りあげたのは演劇ユニット「僕たち私たち」による三好十郎の『胎内』だった(3/23 http://d.hatena.ne.jp/mousike/20120323/1332505900)。この舞台は、来日した審査員の舞台審査を通過し、6月にイギリスのシェフ…

劇団銅鑼アトリエ公演『遺骨』 劇団員の顔見世/想像力の行使を促す

一昨日〈劇団創立40周年記念公演 第1弾&新稽古場杮落し公演〉と銘打った『遺骨』の初日を観た(8月1日)。場所は劇団銅鑼の新アトリエ(上板橋)。 原作:内田康夫/脚色・演出:平石耕一/美術:大田創/衣装:広野洋子長方形の稽古場を段差がついた三列の…

日中共同制作 オペラ《アイーダ》(コンサート形式) 堂々たる中国人歌手/挙動不審の和製ラダメス

正直、気が重かったのだが、オペラ《アイーダ》(コンサート形式)を新国立劇場で観た(7月29日)。 日中国交正常化40周年記念 2012「日中国民交流友好年」認定行事 指揮:広上淳一/東京フィルハーモニー交響楽団/合唱:新国立劇場合唱団・国家大劇院…