今月はオペラ 2,演劇 1の計 3公演だが、細川俊夫の新作オペラを 2回見るから、演目は 2作のみ【+コンサート5の計8公演】。
やっと細川氏の〝日本語オペラ〟が実現する。嬉しい。12年前からこれを望んできた。
「自分はオペラ作曲家だと思っている」というプレトークでの細川氏の言葉が印象に残った。氏にはぜひ日本語のオペラを書いて欲しい。昨年(2012)万葉集に曲を付けたソプラノとハープのための『恋歌(Renka) I』を聴いたが、歌会始での披講のような感触があり、日本的な味と素朴さのなかに熱ときらめきを感じさせる素晴らしい作品だった(平松英子のソプラノ、吉野直子のハープ)。そのためにはこの国の誰か(どこか)が細川氏にオペラを委嘱しなければならない。新国立劇場が世界に通用する自前のレパートリーを持ちたいなら、細川俊夫にオペラ作品を委嘱すべきだ。(サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ No.36 監修&テーマ作曲家:細川俊夫/2013年9月 感想メモ)
これが現実となった。細川氏はこれまで英語やドイツ語でオペラを創ってきた。今回は日本語といっても正確には多言語(日本語・ドイツ語・ウクライナ語等)だが、そこには、現実世界を踏まえた倫理的かつ政治的な意味がありそうだ。日本の聴衆に向けて創られた作品が、国をこえて海外で上演されたら素晴らしい。その意味でも初日が楽しみだ。
演劇『非常麻将(フェイチャン・マージャン)』は若い友人が出演するので見ることに。
竹橋の近美で開催中の「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」(〜10/26)はできれば今月中に行きたい。久し振りに藤田嗣治の〝戦争画〟や靉光、松本竣介らの作品に再会できる。
【細川俊夫監修の「サントリーホール サマーフェスティバル」5公演を追加した。今年のテーマ作曲家はジョルジュ・アペルギス。ソプラノの薬師寺典子がソリストとして出演するだけでなく、マスタークラスを受講もするという。興味深い。】
11日(月祝)14:00 新国立劇場オペラ 細川俊夫《ナターシャ》<新制作 創作委嘱作品・世界初演>全1幕〈日本語、ドイツ語、ウクライナ語ほかによる多言語上演/日本語及び英語字幕付〉/台本:多和田葉子/作曲:細川俊夫/指揮:大野和士/演出:クリスティアン・レート/美術:クリスティアン・レート、ダニエル・ウンガー/衣裳:マッティ・ウルリッチ/照明:リック・フィッシャー/映像:クレメンス・ヴァルター/電子音響:有馬純寿/振付:キャサリン・ガラッソ/舞台監督:髙橋尚史/ナターシャ:イルゼ・エーレンス/アラト:山下裕賀/メフィストの孫:クリスティアン・ミードル/ポップ歌手A:森谷真理/ポップ歌手B:冨平安希子/ビジネスマンA:タン・ジュンボ/サクソフォーン奏者:大石将紀/エレキギター奏者:山田 岳/合唱指揮:冨平恭平/合唱:新国立劇場合唱団/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団/Commissioned by New National Theatre Tokyo with the support of theジーメンス財団/後援:ゲーテ・インスティトゥート東京 @新国立劇場オペラハウス
15日(金)18:30 新国立劇場オペラ《ナターシャ》@新国立劇場オペラハウス
17日(日)14:00 三人之会『非常麻将(フェイチャン・マージャン)』作:李 六乙/翻訳:飯塚 容 菊池領子/演出&上演台本:奥田知叡/ドラマトゥルク:衛かもめ/美術:今子青佳/照明:伊藤セナ、蓮文、西条 萌(以上、名前はない劇団)/音響:山崎哲也(テアトル・エコー)/舞台監督:倉本 徹(倉本工房)/演出助手:三谷亮太郎(あくびがうつる)/宣伝美術:山崎稚葉(劇団キンダースペース)/制作:奥田知叡、白江夏生み(踊場海月)/制作補佐:吉田真夕/出演:今井 聡、牧 凌平、⾕津恒輝、⽥中 綸/主催:神奈川県 三人之会 @青少年センター2階 スタジオHIKARI
【23日(土)19:00 サントリーホール サマーフェスティバル 2025 テーマ作曲家 ジョルジュ・アペルギス サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ No. 47(監修:細川俊夫)作曲ワークショップ×トークセッション(日本語通訳付)[第1部]ジョルジュ・アペルギス×細川俊夫 トークセッション[第2部]若手作曲家からの公募作品クリニック(実演付き)柴田歩:『真贋の境界II』ソロ・フルートのための/趙亮瑜:『無根の樹』プリペアド・ヴァイオリンとチェロのための/渡部瑞基:『Baum Test I』ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための/レクチャー:ジョルジュ・アペルギス/細川俊夫/[演奏]フルート:今井貴子/ヴァイオリン:河村絢音/ヴィオラ:甲斐史子/チェロ:上村文乃/通訳:名嘉地圭 @ブルーローズ(小ホール)】
【24日(日)15:00 サントリーホール サマーフェスティバル 2025 テーマ作曲家 ジョルジュ・アペルギス サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ No. 47(監修:細川俊夫)室内楽ポートレート(室内楽作品集)[曲目]アペルギス:ヴァイオリン独奏のための『イ・イクス』~ヤニス・クセナキスに捧ぐ~(2001~02)/サクソフォーンとヴィオラのための『ラッシュ(素早く)』(2001)/ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための『三重奏』(2012)/ヴァイオリン、アコーディオン、打楽器のための『カルステン三重奏』(2021)/クラベスとヴァイオリンのための『束の間のレクイエム』(1998)/2人の打楽器奏者/役者のための『再会』(2013)/ソプラノ、クラリネット、打楽器のための『7つの恋の罪』(1979)/(ザルブを演奏する)打楽器奏者のための『取っ組み合い』(1978)[出演]ヴァイオリン:尾池亜美/牧野順也/ヴィオラ:東条慧/チェロ:山澤慧/ピアノ:大瀧拓哉/クラリネット:田中香織/サクソフォーン:井上ハルカ/アコーディオン:テオドーロ・アンゼロッティ/打楽器:クリスティアン・ディアシュタイン/會田瑞樹/飯野智大/ソプラノ:薬師寺典子 @ブルーローズ(小ホール)】
【27日(水)19:00 サントリーホール サマーフェスティバル 2025 テーマ作曲家 ジョルジュ・アペルギス サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ No. 47(監修:細川俊夫)現代声楽作品のためのヴォーカル・マスタークラス(無伴奏独唱作品のための)(日本語通訳付)[出演]講師:ドナシエンヌ・ミシェル゠ダンサク[受講生/曲目]■小阪亜矢子/アペルギス:『6つの渦』より「渦3」■浅野千尋/アペルギス:1人の声のための『レシタシオン』より 第10曲■薬師寺典子/アペルギス:『広告』より 第1曲「コーンフレーク」/通訳:名嘉地圭 @ブルーローズ(小ホール)】
【29日(金)19:00 サントリーホール サマーフェスティバル 2025 テーマ作曲家 ジョルジュ・アペルギス サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ No. 47(監修:細川俊夫)オーケストラ・ポートレート(委嘱新作初演演奏会)[曲目]クルターグ:『石碑』作品33(1994)/キスラント:『ルクス プルウィア』[世界初演](2025)/アペルギス:アコーディオン協奏曲 [日本初演](2015)/アペルギス:大管弦楽のための『エチュード』Ⅵ, Ⅶ, *Ⅷ[日本初演](2014、2015、2025/*Ⅷのみサントリーホール委嘱新作)指揮:エミリオ・ポマリコ/アコーディオン:テオドーロ・アンゼロッティ/管弦楽:東京交響楽団 @サントリー大ホール】
【30日(土)13:30 サントリーホール サマーフェスティバル 2025 テーマ作曲家 ジョルジュ・アペルギス サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ No. 47(監修:細川俊夫)レシタシオン[曲目]アペルギス:2人の打楽器奏者/役者のための『再会』(2013)打楽器:クリスティアン・ディアシュタイン&飯野智大/1人の声のための『レシタシオン』(1978)ヴォーカル:ドナシエンヌ・ミシェル゠ダンサク @ブルーローズ(小ホール)】
【8月30日(土)15:00 第35回 芥川也寸志サントリー作曲賞選考演奏会/第33回 芥川也寸志サントリー作曲賞受賞記念サントリー芸術財団委嘱作品 向井 航(1993~ )『クィーン』ユーフォニアム、エレキギター、女声アンサンブルと大オーケストラのための(オルガン付き)(2025)世界初演/第35回芥川也寸志サントリー作曲賞候補作品(演奏順)/松本淳一(1973~ ):『空間刺繍ソサエティ』(2024)Junichi Matsumoto: The Society of Space-Embroidery for Orchestra/廣庭賢里(2000~ ):『The silent girl(s)』ピアノと室内オーケストラのための(2024)Satori Hironiwa: The silent girl(s) for Piano and Chamber Orchestraピアノ:天野由唯 アシスタント:鈴木彩葉/斎藤拓真(1992~ ):『アンティゴネーとクレオン』ソプラノ、アンサンブル、エレクトロニクスのための(2024)Takuma Saito: Antigone et Créon for Soprano, Ensemble and Electronicsソプラノ:薬師寺典子 エレクトロニクス:今井慎太郎/指揮:杉山洋一/管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団/候補作品演奏の後、公開選考会(司会:長木誠司)選考委員(50音順):伊左治 直、小出稚子、安良岡章夫/協力:(一社)日本作曲家協議会/(一社)日本音楽著作権協会/(特非)日本現代音楽協会 @サントリー大ホール】←再追加