2月のフィールドワーク予定 2023 rev.

昨年12月12日の精密検査で病気が見つかり、1月25日に入院。2日後の手術を経て2月5日退院した。術前はさすがに不安で落ち込んだが、持参した柄谷行人の「ヒューモアとしての唯物論」にずいぶん救われた。あと読んだのは『虞美人草』と『三四郎』。前者はiPadのブックに入れていたのをなんとなく読み始め、術後に読み終えた。あまりの美文にずっと避けてきた作品だが、なぜか病室では読めた。後者は再読だがやはり面白い。新たな発見もあった。

なぜか柄谷と漱石以外は読む気にならなかった。かつて吉田秀和が妻を亡くしたあと、音楽はまったく聞く気にならず、モーツァルトすらだめだったが、バッハだけは邪魔にならなかったと言っていた。その時もよく分かると思ったが、いまは実感として腑に落ちる。『虞美人草』で言えば、柄谷も漱石もたぶんバッハも、宗近君が説く〝真面目〟と深い繋がりがあるからだろう。

手術の翌朝、未だベッドから降りられないとき看護師さんが言った。全身麻酔が覚めた後は、ゼロからすべてをやり直すようなものです。ただ〝薄皮を剥ぐように〟少しずつ少しずつよくなっていきますよ、と。今日で退院2日目。本調子からはほど遠いが、8日の『桜姫東文章』にはなんとか足を運びたい。

3日(金)18:30 全国共同制作オペラ 東京芸術劇場シアターオペラvol.16 マスカーニ作曲 歌劇『田舎騎士道(カヴァレリア・ルスティカーナ)』/レオンカヴァッロ作曲 歌劇『道化師』〔イタリア語上演、日本語・英語字幕付き〕指揮:アッシャー・フィッシュ/演出:上田久美子/出演【田舎騎士道】トゥリッドゥ[護男]:アントネッロ・パロンビ=柳本雅寛*/サントゥッツァ[聖子]:テレサロマーノ=三東瑠璃*/ローラ[葉子]:鳥木弥生=髙原伸子*/アルフィオ[日野]:三戸大久=宮河愛一郎*/ルチア[光江]:森山京子=ケイタケイ*【道化師】カニオ[加美男]:アントネッロ・パロンビ=三井 聡*/ネッダ[寧々]:柴田紗貴子=蘭乃はな*/トニオ[富男]:清水勇磨=小浦一優芋洗坂係長)*/ペッペ[ペーペー]:中井亮一=村岡友憲*/シルヴィオ[知男]:高橋洋介=森川次朗*【両演目出演】やまだしげき*/川村美紀子*(*ダンス出演)/管弦楽読売日本交響楽団/合唱:ザ・オペラ・クワイア/児童合唱:世田谷ジュニア合唱団/主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場+東京都/共同制作:愛知県芸術劇場(公益財団法人 愛知県文化振興財団)/助成:文化庁文化芸術振興費補助金 劇場・音楽堂等機能強化推進事業(共同制作支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会 @東京芸術劇場コンサートホール←入院で行けなくなりオケピへ

8日(水)18:00 木下歌舞伎『桜姫東文章』作:鶴屋南北/監修・補綴:木ノ下裕一/脚本・演出:岡田利規/出演:成河、石橋静河、武谷公雄、足立智充、谷山知宏、森田真和、板橋優里、安部萌、石倉来輝/サウンドデザイン:荒木優光/美術:稲田美智子/照明:吉本有輝子/音響:甲田徹/衣裳:藤谷香子/補綴助手:稲垣貴俊/演出助手:中村未希/演出部:湯山千景/舞台監督:大鹿展明/宣伝美術:外山央/宣伝写真:吉次史成/宣伝衣裳:藤谷香子/宣伝ヘアメイク:国府田圭(成河)、須山智未(石橋静河)/宣伝衣裳協力:PHBLIC×KAZUI、大野知英/観劇サポート:師岡斐子/制作:本郷麻衣、堀朝美、大蔵麻月/企画・製作:木ノ下歌舞伎/一般社団法人樹来舎/連携:穂の国とよはし芸術劇場PLAT、ロームシアター京都、りゅーとぴあ 新潟市⺠芸術⽂化会館 、 久留⽶シティプラザ (久留⽶市)@あうるすぽっと←感想メモはこちら

10日(金)19:00 新国立劇場オペラ《ファルスタッフ新国立劇場オペラハウス←楽日の18日とエクスチェンジ

11日(土祝)14:00 新国立劇場オペラ《タンホイザー》指 揮:アレホ・ペレス/演 出:ハンス=ペーター・レーマン/美術・衣裳:オラフ・ツォンベック/照 明:立田雄士/振付:メメット・バルカン/再演演出:澤田康子/舞台監督:髙橋尚史/領主ヘルマン:妻屋秀和/タンホイザー:ステファン・グールド/ヴォルフラム:デイヴィッド・スタウト/ヴァルター:鈴木 准/ビーテロルフ:青山 貴/ハインリヒ:今尾 滋/ラインマル:後藤春馬/エリーザベト:サビーナ・ツヴィラク/ヴェーヌス:エグレ・シドラウスカイテ/牧童:前川依子/4人の小姓:和田しほり/込山由貴子/花房英里子/長澤美希/合唱指揮:三澤洋史/合 唱:新国立劇場合唱団/バレエ:東京シティ・バレエ団/管弦楽:東京交響楽団/協 力:日本ワーグナー協会 @新国立劇場オペラハウス←1/28の初日からエクスチェンジ

15日(水)19:00 N響 #1979 定演 B-1 ドヴォルザーク:序曲「フス教徒」作品67シマノフスキ交響曲4番 作品60「協奏交響曲*ブラームス交響曲4ホ短調 作品98/指揮:ヤクブ・フルシャ/ピアノ:ピョートル・アンデルシェフスキ* @サントリーホール

18日(土)14:00 新国立劇場オペラ《ファルスタッフ》指 揮:コッラード・ロヴァーリス/演 出:ジョナサン・ミラー/美術・衣裳:イザベラ・バイウォーター/照 明:ペーター・ペッチニック/再演演出:三浦安浩/舞台監督:髙橋尚史/ファルスタッフ:ニコラ・アライモ/フォード:ホルヘ・エスピーノ/フェントン:村上公太/医師カイウス:青地英幸/バルドルフォ:糸賀修平/ピストーラ:久保田真澄/フォード夫人アリーチェ:ロベルタ・マンテーニャ/ナンネッタ:三宅理恵/クイックリー夫人:マリアンナ・ピッツォラート/ページ夫人メグ:脇園 彩/合唱指揮:三澤洋史/合 唱:新国立劇場合唱団/管弦楽:東京交響楽団新国立劇場オペラハウス

23日(木祝)14:00 新国立劇場バレエ団『コッペリア』振付:ローラン・プティ/芸術アドヴァイザー+ステージング:ルイジ・ボニーノ/音楽:レオ・ドリーブ/美術・衣裳:エツィオ・フリジェーリオ/照明:ジャン=ミッシェル・デジレ/スワニルダ:小野絢子/フランツ:渡邊峻郁(事情により降板)→福岡雄大/コッペリウス:山本隆之/指揮:マルク・ルホワ=カラタユード/管弦楽:東京交響楽団新国立劇場オペラハウス→感想メモはこちら

24日(金)19:00 新国立劇場バレエ団『コッペリア』スワニルダ:米沢 唯/フランツ:井澤 駿/コッペリウス:山本隆之新国立劇場オペラハウス感想メモはこちら

26日(日)15:00 BCJ #153定演「春のカンタータ〜魂の憩い〜」教会カンタータ・シリーズ vol.82/J. S. バッハ:プレリュードとフーガ ロ短調 BWV 544/カンタータ第18番《雨と雪が落ちるが如く》BWV 18/カンタータ第35番《霊と魂は惑い乱れん》BWV 35/カンタータ第84番《我は己が定めに満ち足れり》BWV 84/カンタータ第127番《主イエス・キリスト、真の人にして神》BWV 127/指揮:鈴木優人/ソプラノ:ハナ・ブラシコヴァ/アルト:ダミアン・ギヨン/テノール:吉田志門/バス:ドミニク・ヴェルナー/合唱・管弦楽バッハ・コレギウム・ジャパンほか @東京オペラシティ コンサートホール

26日(日)18:00 新国立劇場バレエ団『コッペリア』スワニルダ:米沢 唯/フランツ:速水渉悟/コッペリウス:山本隆之新国立劇場オペラハウス感想メモはこちら