アップが遅くなった。すでに終了した公演は感想メモも付す。
1日（日）14:00 新国立劇場オペラ《トスカ》指揮：ロレンツォ・ヴィオッティ／演出：アントネッロ・マダウ＝ディアツ／美術：川口直次／衣裳：ピエール・ルチアーノ・カヴァッロッティ／照明：奥畑康夫／再演演出：田口道子／舞台監督：斉藤美穂／トスカ：キャサリン・ネーグルスタッド／カヴァラドッシ：ホルヘ・デ・レオン／スカルピア：クラウディオ・スグーラ／アンジェロッティ：久保田真澄／スポレッタ：今尾 滋／シャルローネ：大塚博章／堂守：志村文彦／看守：秋本 健／羊飼い：前川依子／合唱指揮：三澤洋史／合唱：新国立劇場合唱団＋びわ湖ホール声楽アンサンブル／児童合唱：TOKYO FM少年合唱団／管弦楽：東京フィルハーモニー交響楽団 ＠新国立劇場オペラハウス
↑ 18年前プロダクション初演を振ったマルチェッロ・ヴィオッティの息子ロレンツォ・ヴィオッティの指揮が秀逸。東フィルの引き締まった音！ 歌手も総じて質が高い。冷酷な警視総監スカルピアは歌姫トスカに、恋人カヴァラドッシの命を救いたいなら身を任せよと要求する。例の有名なアリアはここで歌われるのだ。「私は歌に恋に生き、不幸な人には手を差し伸べ、信心からいつも聖壇に花を捧げてきた。なのに、なぜ神は私にこのような報いを与えるのか・・・」と。今回ネーグルスタッドの歌声を聞きながら、これはスカルピアの不条理な要求をみずから受け入れるためのアリアではないか、と初めて思った。歌うことで自分を納得させようと。テンポはかなりゆっくりめで、むやみに声を張り上げない内省的歌唱がそう感じさせたのかも知れない。もちろんトスカは間一髪でスカルピアを刺殺するのだが。
4日（水）19:00 Kawai Project Vol.4 こまばアゴラ劇場主催公演『ウィルを待ちながら──歯もなく目もなく何もなし』作・演出：河合祥一郎／出演：田代隆秀 郄山春夫 ＠こまばアゴラ劇場
↑ 田代隆秀の名は、渋谷のジャン・ジャンに足繁く通ったかつての時代を想起させる。芝居の外枠は劇作家ウィル（シェイクスピア）と俳優ディック（リチャード・バーベッジ）のやり取りだが、内枠では別役実的＋鈴木忠志的＋ベケット的味付がよく効いている。柱は盲目のグロースターが息子のエドガーに導かれドーヴァーの断崖と信じて投身する（と思い込む）シークエンス。各場面のトランジションは改善の余地もあるが、シェイクスピアの作品当てゲームなど面白い。老いと死と・・・。後味は好かった。
8日（日）14:00 東京シティバレエ団「ウヴェ・ショルツ セレクション」『オクテット』（F.メンデルスゾーン「弦楽八重奏曲」変ホ長調 Op.20）出演：岡 博美、清水愛恵、石黒善大、沖田貴士、中弥智博 他／『ベートーヴェン交響曲第7番』出演：志賀育恵、佐合萌香、中森理恵、キム・セジョン、玉浦 誠、内村和真 他／振付：ウヴェ・ショルツ／出演：芸術監督：安達悦子／指揮：井田勝大／演奏：東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 ＠ティアラこうとう
↑ 『オクテット』は初めて見たが面白い。『ベートーヴェン交響曲第7番』は「NHKバレエの饗宴2014」以来で4年ぶり。なんども頬が緩んだ。それにしても男はリフトでかなり大変！
13日（金）19:00 新国立劇場 演劇『消えていくなら朝』作：蓬莱竜太／演出：宮田慶子／出演：鈴木浩介 山中 崇 高野志穂 吉野実紗 梅沢昌代 高橋長英／美術：池田ともゆき／照明：中川隆一／音響：上田好生／衣裳：郄木阿友子／ヘアメイク：川端富生／演出助手：渡邊千穂／舞台監督：澁谷壽久 ＠新国立小劇場
21日（土）11:30 「こどものためのバレエ劇場 シンデレラ」音楽：セルゲイ・プロコフィエフ／監修：牧阿佐美／振付：小倉佐知子／音楽構成：福田一雄／美術：川口直次／照明：八木麻紀／音響：上田好生／出演：米沢 唯＆伊澤 駿 他 ＠新国立劇場オペラハウス
21日（土）15:00 「こどものためのバレエ劇場 シンデレラ」出演：細田千晶＆奥村康祐 他 ＠新国立劇場オペラハウス ←体調不良（見る側）のためキャンセル
22日（日）11:30 「こどものためのバレエ劇場 シンデレラ」出演：木村有里＆渡邊峻郁 他 ＠新国立劇場オペラハウス
22日（日）15:00 「こどものためのバレエ劇場 シンデレラ」出演：池田莉莎子＆木下嘉人 他 ＠新国立劇場オペラハウス
25日（水）19:00 DULL-COLORED POP 福島3部作・第1部先行上演『1961年：夜に昇る太陽』作・演出：谷 賢一／出演：東谷英人、大原研二、塚越健一、百花亜希（以上DULL-COLORED POP）、古屋隆太（青年団）、井上裕朗、内田倭史、大内彩加、丸山夏歩、宮地洸成 ＠こまばアゴラ劇場
27日（金）19:00 新日本フィル定演♯592 トパーズ<トリフォニー・シリーズ>「リクエスト・コンサート」ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op. 18*／チャイコフスキー：交響曲第5番 ホ短調 op. 64／指揮：上岡敏之／ピアノ：オルガ・シェプス* ＠すみだトリフォニーホール
28日（土）15:00 「バレエ・アステラス 2018 〜海外で活躍する日本人バレエダンサーを迎えて〜」高田 茜 & 平野亮一（英国ロイヤル・バレエ）『ジュビリー・パ・ド・ドゥ』振付：L. スカーレット／相澤優美 (ジュネーヴ大劇場バレエ団) with ヴラディミール・イポリトフ（ジュネーヴ・ダンス・イベント）『End of Eternity』振付：S. リヴァ 音楽：P. グラス「ピアノと管弦楽のためのチロル協奏曲 第2楽章」ピアノ：巨瀬励起／アクリ瑠嘉 with マヤラ・マグリ（英国ロイヤル・バレエ）『ロメオとジュリエット』より バルコニーのパ･ド･ドゥ 振付：K.マクミラン／伊勢田由香 (ペンシルベニア・バレエ) with エドガー・チャン（フリー／元バレエカルメン・ロッチェ）『海賊』より 寝室のパ･ド･ドゥ 振付：A. コレーラ／小笠原由紀 with ルスラン・サブデノフ (トゥールーズ・キャピトル・バレエ団）『ノクターン』振付：A. ミロシニシェンコ／千野円句 with スタニスラヴァ・ポストノーヴァ（ボリショイ劇場バレエ）『ジゼル』第２幕より パ･ド･ドゥ 振付：J. コラーリ & J. ペロー & M. プティパ／水谷実喜 with ツーチャオ・チョウ（バーミンガム・ロイヤル・バレエ）『サタネラ』のパ・ド・ドゥ 振付：M. プティパ／宮田彩未 with ジョセフ・テイラー（ノーザン・バレエ）『夏の夜の夢』第２幕より パ・ド・ドゥ 振付：D. ニクソン／米沢 唯 ＆ 奥村康祐（新国立劇場バレエ団）『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』振付：G. バランシン／ミラノ・スカラ座バレエ・アカデミー生『エスメラルダ』より ヴァリエーション 原振付：M. プティパ 『ジムノペディ』振付：R. プティ ピアノ演奏：マルコ・パデルニ／新国立劇場バレエ研修所 第14期・ 15期研修生、予科生『シンフォニエッタ』振付：牧 阿佐美／指揮：ポール・マーフィー／管弦楽：東京オーケストラMIRAI ＠新国立劇場オペラハウス
