今週も色々観たが、なかなかアップできない・・・

今週(もう先週か)は英国ロイヤルバレエ団の『ジゼル』をヌニェス&ムンタギロフ(6月22日)とオシポア&ゴールディング(24日)で、また昨日はルパージュの『887』と平田オリザの『ニッポン・サポート・センター』をハシゴし(25日)ともに強く心を動かされた(特に前者のラストで朗読される詩「Speak White」の迫力とタクシードライバーだった父への思いにグッときた、また後者のラストでの志賀廣太郎と辻美奈子の背中の演技とだらだら歌われる「やまと寿歌」の破壊力にも)が、なかなかアップできない。その時間がとれない。時間が経つと判読不能になる手書きメモだけがやたらと増えていく。
いやそれだけではない。先週と先々週は、バレエ『アラジン』の四舞台(6月11日・12日・18日・19日/とりわけ12日の御輿から出てきた人見知りする動物然としたプリンセス=米沢唯がアラジンの速球リンゴをキャッチするとき現出したワクワク感)とオシポワのジュリエット(18日)を、演劇『あわれ彼女は娼婦』も観たし、さらにその前の週は高円寺で演劇『残花−1945 さくら隊 園井恵子−』を観た。『残花』は井上ひさしの『紙屋町さくらホテル』への挑戦といえなくもない見応えのある舞台だった。いや、その前の一柳慧(83歳)の二つのコンサートも忘れ難い経験だった(5月21日・25日)。特に世界初演された自作自演のピアノ協奏曲第6番《禅―ZEN》では、孤高の老人がこの酷い時代とひとり対峙し抵抗しているように見え/聞こえた。さらに遡れば、3月末にコヴェントガーデンでオシポア&ゴールディングとヌニェス&ムンタギロフの『ジゼル』を観たが・・・もうキリがないので止めておこう。
来週(今週)は金曜日にオペラ《夕鶴》を新国立劇場で観る予定。十三年間、初日はいつも同じ席で見てきたが、それもこの日で終わり。諸般の事情から、次シーズン以降はアラカルトに変更する(バレエはそのまま)。土曜日はハーディング指揮の新日本フィルによる「千人の交響曲」を聴くが、両者のコンビはこれが聴き納めらしい。日曜日はKAATでNoismの『ラ・バヤデール』を観る。平田オリザの台本からどんなダンスが生まれるのか。楽しみ。だが、当分アップする時間が作れそうにない。