ドキュメンタリー映画『Brook by Brook』『ピーター・ブルックのザ・タイトロープ(原題)』

標記の映画を見た(7月19日 B:16時 A:18時/彩の国さいたま芸術劇場 映像ホール)。
ピーター・ブルックのザ・タイトロープ(世界一受けたいお稽古)』は「全国ロードショーに先駆けた特別先行上映」らしい。これを機に、ブルック(1925- )のどれを見たのか列挙してみる。「カルメンの悲劇」(1984.2/ニューヨーク)、「マハーバーラタ」(1988.5/銀座セゾン劇場)、「テンペスト」(1991.3/銀座セゾン劇場)、オペラ「ドン・ジョヴァンニ」(1991.1/オーチャードホール)、「ピーター・ブルック魔笛」(2012.3/彩の国さいたま芸術劇場)。六作だった。

A. 『ピーター・ブルックのザ・タイトロープ(原題)』Peter Brook: The Tightrope
原案:ピーター・ブルック、サイモン・ブルック
監督:サイモン・ブルック
出演:笈田ヨシ、ヘイリー・カーミッシェル、マルチェロ・マーニ、ジョシュ・ホーバン、アブド・ウオロゲム、シャンタラ・シヴァリンガッパ、リディア・ウィルソン、エミリー・ウィルソン、ミーシャ・レスコット、カリファ・ナトール、セザール・サラチュ、土取利行、フランク・クラウチック、マリー=エレーヌ・エティエンヌ
(2012年/フランス・イタリア/86分/英語・フランス語上映/日本語字幕付)
特別先行上映日本語字幕:河合祥一郎、北村紗衣
配給: ピクチャーズデプト
提供: 鈍牛倶楽部

ピーター・ブルック(P. B.)のリハーサルに密着したドキュメンタリー。面白い。機会があれば再度見たい。ただ、役者の動きを見たいところでP. B.のアップを撮るサイモン・ブルック。息子だから仕方ないか。『Magic Flute』は彩の国で舞台を見た。映像ではインド系らしき女性の役者が目を惹いた。P. B.の要求を最も実現しているかに見える。ピアノの演奏はかなり質が高いが、あの民族楽器を自在に奏する日本人(土取利行)の即興は誰よりもクリエイティヴ。P. B.には不可欠な存在か。

B. 『Brook by Brook』 
監督:サイモン・ブルック
(2002年/フランス/70分/英語・フランス語上映/日本語字幕付)
日本語字幕監修:安達まみ
日本語字幕:大木シエキエルチャック絢深

こっちを先に見た。本人が英語で喋っているとき仏語の吹き替え。時々英語になるが、今度は映像と同期しない。かなりの違和感。内容は父が息子に語る自分の演劇人としての人生か。かなりプライヴェートな印象。一度見れば十分。