ダンス

新国立劇場ダンスBプログラム「Shakespeare THE SONNETS」再演

中村恩恵×首藤康之の「Shakespeare THE SONNETS」再演を観た(10月9日 19:00/新国立中劇場)。 この日は13時から『エドワード二世』の初日を小劇場で観たのち中劇場へ。 <Bプログラム>Shakespeare THE SONNETS 構成・演出・出演:中村恩恵/首藤康之 振付…

「rendance 世代間の対話」/Whenever Wherever Festival 2013/即興性をめぐって

「rendance 世代間の対話」を観た(10月13日 18:00/森下スタジオ B)。この日は錦糸町で新日本フィルの定演を聴いた後、地下鉄で森下へ。Whenever Wherever Festival は第5回とあるが、見るのはこれが初めて。テーマは「即興の再生」。ダンスというより舞台…

新国立劇場ダンス Aプログラム「小さな家 UNE PETITE MAISON」/人に使用されるアート/「ル・コルビュジエと20世紀美術」展

中村恩恵×首藤康之の「小さな家 UNE PETITE MAISON」を観た(10月4日 19:00/新国立中劇場)。新国立劇場ダンス2013/14シーズンの開幕でもある。 <Aプログラム>小さな家 UNE PETITE MAISON 構成・演出・美術原案:中村恩恵/首藤康之 振付:中村恩恵…

小野寺修二 構成・演出『鑑賞者』

『鑑賞者』の初日を観た(8月29日 19時/あうるすぽっと)。 構成・演出:小野寺修二 脚本:高井浩子(東京タンバリン) 出演:斉藤悠、宮下今日子、小田直哉(大駱駝艦)、竹内英明、藤田桃子、南雲麻衣、山田真樹 美術:深沢襟 / 照明:磯野眞也 / 音響:…

【ザ・ファクトリー3】 さいたまゴールド・シアター×瀬山亜津咲 WORK IN PROGRESS/磨かれた魂の希有なタンツテアター

瀬山亜津咲がさいたまゴールド・シアターに振付・演出した〝ダンス公演〟を観た(8月15日 14時/彩の国さいたま芸術劇場 大練習室)。 【ザ・ファクトリー3】 WORK IN PROGRESS(ワーク・イン・プログレス) 演出・振付:瀬山亜津咲(Tanztheater Wuppertal …

マギー・マラン『Salves −サルヴズ』/ベンヤミンの「歴史の概念」など

マギー・マランの『Salves −サルヴ(ズ)』を観た(6月15日/彩の国さいたま芸術劇場 大ホール)。 演出・振付:マギー・マラン Maguy Marin 共同演出:ドゥニ・マリオット Denis Mariotte 出演:カンパニー・マギー・マラン Compagnie Maguy Marin ユリーズ…

新国立劇場ダンス『フランス印象派ダンス Trip Triptych』/変化と創意に富んだ作品群/創作家としての才能が開花

『フランス印象派ダンス Trip Triptych』の初日を観た(6月7日/新国立中劇場)。 演出・振付・出演: 平山素子 美術:杉山至 証明:足立恒 音響:河田康雄 音楽監修:笠松泰洋 衣裳:堂本教子 舞台監督:柴崎大 アーティスティック・コンサルタント:デヴィ…

《無限大∞パイプオルガンの宇宙—バッハから現代を超えて》オルガンとダンスのコラボ/撓やかなオルガン/ダンスへの異和

《無限大∞パイプオルガンの宇宙—バッハから現代を超えて》を観た(4月12日/東京芸術劇場コンサートホール)。 構成・演出・振付・照明:勅使川原三郎 ダンス:勅使川原三郎、佐東利穂子、KARAS オルガン:鈴木優人 演奏曲目: 即興(M) J. S. バッハ(168…

ARICA 第24回公演『ネエアンタ』/山崎広太主演のベケットに基づく舞台/亡霊の現前に違和感

『ネエアンタ』の初日を観た(2月28日/森下スタジオ Cスタジオ)。 山崎広太がベケットに基づく舞台に出演するという。最近、ベケットの後期作品と舞踏との親近性について、また、米沢唯のジゼルを見ながらダンサーが亡霊を生きることについて、考えさせら…

カンパニーデラシネラ『異邦人』/ストーリー・テラーの才能

カンパニーデラシネラ『異邦人』を世田谷パブリックシアターで観た(2月14日)。再演らしいが、今回はじめて見た。ごく簡単にメモする。 [原作]アルベール・カミュ [翻訳]窪田啓作(新潮文庫刊) [構成・演出]小野寺修二 [テキスト協力]小里清(フラ…

新国立劇場バレエ『ダイナミック ダンス! Bintley's Choice』ビントレーの絶妙なチョイス/サープが仕掛けた疑似ペンテコステ

『タンホイザー』初日の翌日から二夜連続で新国立劇場バレエ『ダイナミック ダンス! Bintley's Choice』を観た(1月24日・25日/新国立中劇場)。二つのキャストを見比べるとダンサー達の個性がよく分かりとても興味深い。ただ、残念ながら平日のため…

新国立劇場 DANCE PLATFORM 2012 Aプログラム/ダンサーの質は高いが振付にはバラツキが

「DANCE PLATFORM 2012」のAプログラムを新国立小劇場で観た(11月30日)。 演出・振付:キミホ・ハルバート 音楽:M.ラヴェル、Fred Malle、小瀬村 晶 ほか 照明:足立 恒 衣裳:荻野 緑 音響:黒野 尚 舞台監督:堀尾 由紀 出演: 「skin to skin」平原慎太…

オールニッポンバレエガラ2012/ハイライトは米沢・厚地組/フィナーレの振りにぐっときた

「オールニッポンバレエガラ2012——日本人バレエダンサー達による復興支援チャリティー」を観た(8月15日)。会場:メルパルクTOKYO/主催:オールニッポンバレエガラ2011実行委員会(遠藤康行、西島千博、酒井はな、島地保武、山本隆之、森田健太郎、伊藤範…

ダンス公演の楽しみ 『DANCE to the Future 2012』/『Shakespeare The Sonnets』/『静物画—still life』

平山素子振付によるトリプル・ビル『DANCE to the Future 2012』を新国立中劇場で観た(2012.4.21)。出演は新国立劇場バレエ団。ひとつめは「Ag+G」 バレエ団に振り付けた新作。消臭スプレーのようなタイトルだが、平山が好きな銀(Ag)に、ダンサーが意識…

舞台の愉悦 宮沢章夫と伊藤キム

昨秋(2011.10.14)F/T「トータル・リビング1986-2011」(宮沢章夫作・演出)をにしすがも創造舎で観た。宮沢の作品を観たのはこれが初めて。 ビルの屋上がセット。ビデオカメラが予め三台置いてある。色は白が基調。衣裳も綿素材のきなりのものが多く、みな…