その他

3月のフィールドワーク予定 2019/世田谷パブリック 会員特典感の低下【再追記】

1980年にパルコ劇場で見た三島由紀夫の『熱帯樹』は、演出 串田和美、美術 横尾忠則、出演 岸田今日子、藤真利子、加藤治子等々の顔ぶれで、いま思えば夢のような舞台だった。先般、世田谷パブリックシアターの会報誌『SePT倶楽部』で本作を小川絵梨子が演出…

2月のフィールドワーク予定 2019【追加】

今月は平田オリザの中短篇を集中して観ることができる。お馴染みの舞台もあれば、初見の作品もある。とても楽しみ。新国立劇場の新作オペラ《紫苑物語》がいよいよ初日を迎える。石川淳の中篇小説から西村朗はどんな音楽を創り出したのか。笈田ヨシの演出を…

ダイアリーからブログへ引っ越した

はてなダイアリーは1月28日に記事の更新を停止し、2月28日には全機能を停止するとの知らせが届いた。今日いささか慌ててはてなブログへの移行を実施。なんとか引越が完了した。ただし、下書欄に書き残した膨大なメモは移行できない。さて、どうするか。頭が…

1月のフィールドワーク予定 2019/18年を振り返る

今年もあとわずかで終わる。その前に大急ぎで一年を振り返ろう。まず想起するのは新国立のオペラ《フィデリオ》(5月)だ。ドールハウスのような舞台セットが上下するなか、「レオノーレ」序曲第3番を合図にあっと驚く展開へ突入する。予定調和を排したカタ…

12月のフィールドワーク予定 2018【キャスト加筆・追加】

新国立劇場のオペラと演劇は今秋から新たな芸術監督によるシーズンを開始した。前者は《魔笛》、後者は『誤解』と『誰もいない国』の二作のみだが、いずれもキャスティングに疑問符が付き、いまのところ期待外れといわざるをえない。両部門ともさらなる作品…

11月のフィールドワーク予定 2018【再修正・追加】

11月はさすがに公演が多い。新国立劇場バレエは新制作『不思議の国のアリス』で遅まきながら事実上のシーズン開幕。本作は2011年に英国ロイヤルバレエで初演され、2013年には日本への引越公演もあったらしい(未見)。今回はオーストラリア・バレエとの共同…

10月のフィールドワーク予定 2018【修正】

新国立劇場の2018/2019シーズンが開幕する。オペラと演劇の二部門では新しい芸術監督が就任した。大野和士が率いるオペラは新制作の《魔笛》から(これを機に新シーズンからプルミエ会員に復帰した)。演劇部門の小川絵梨子はカミュの『誤解』を選んだ。両者…

9月のフィールドワーク予定 2018【追記】

この夏は「共感」についてあれこれ読みながら再考している。その際、演劇論プロパーよりエドマンド・バークやアダム・スミスの著作の方がやはり面白い。彼らの省察から劇場文化に資する知恵を引き出せないか等々。8月のフィールドワークは少なめだったが、9…

8月のフィールドワーク予定 2018【+短い感想メモ】【追記】

猛暑の日が続いている。このなかで舞台を見に行くのは大変だが、演じる(歌う/踊る)側はどんなだろう。本当に頭が下がる。8月は一週間帰省することもあり、公演は少なめ。したための『文字移植』は演出家コンクールでよいと思った和田ながら氏の演出舞台。…

7月のフィールドワーク予定 2018【修正】

アップが遅くなった。すでに終了した公演は感想メモも付す。 1日(日)14:00 新国立劇場オペラ《トスカ》指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ/演出:アントネッロ・マダウ=ディアツ/美術:川口直次/衣裳:ピエール・ルチアーノ・カヴァッロッティ/照明:奥…

6月のフィールドワーク予定 2018【再追記】

カタリーナ・ヴァーグナー演出の《フィデリオ》は刺激的だった。初日に演出家めがけてブーイングとブラボーが飛び交ったのは新国立劇場では久し振り。ブーが「待ってました」と気持ちよさそうに聞こえたのは気のせいか。近年この劇場(特にオペラ)の客層は…

5月のフィールドワーク予定 2018【再追加】

4月からこまばアゴラ劇場の支援会員になった。年会費3万円で劇場の主催・提携公演すべてを何度でも見ることができる(予約は必要)。アゴラ劇場での作品が多いのはそのため。だが、入会した一番の理由は、今年から新たに開催の『演出家コンクール』にあった…

4月のフィールドワーク予定 2018【さらにさらに追加】

2〜3月は内容の濃い舞台が目白押しで充実したフィールドワークができた(メモは下書き欄に溜まったままだが)。新年度がスタートする4月は仕事の都合でフィールドワークの対象公演は少なめ。5日(木)17:00 東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.9《ローエング…

3月のフィールドワーク予定 2018【追加】

木下順二(1914-2006)の「神と人とのあいだ」二部作は「軍部権力者と民衆自身の戦争責任を追及」した戯曲(帯文)。東京裁判を扱った第一部『審判』(初演1970)の再演は2006年に見たが、第二部『夏・南方のローマンス』(初演1987/再演2013)は未見だった…

2月のフィールドワーク予定 2018/注目公演が目白押し【追加】

2月は楽しみな公演が目白押し。まずはオッフェンバックの3作。未完のオペラ《ホフマン物語》とそのバレエ版、そしてオペレッタ《天国と地獄》(地獄のオルフェ)のこんにゃく座版である。2003年初演のフィリップ・アルロー版(新国立劇場オペラ)は私のお気…

1月のフィールドワーク予定 2018【日付訂正】

今年もあと数時間で終わる。1月はニューイヤーらしい演目が並んだ。新日本フィルの定演では、上岡敏之がシュトラウスのワルツ集とラベルの二つのワルツを振る。クライバーばりの上岡なら、めくるめくようなウィンナワルツの快楽が堪能できそう。後半には、究…

8月のフィールドワーク@ダブリン 2017【写真追加】

今年は8月6日(日)から約一ヶ月間アイルランドのダブリンに出張した。時間的には比較的恵まれ、許される範囲で当地の劇場文化をフィールドワークした。ただ8月はシーズンオフでめぼしい公演はあまりない。ロンドンへ行けば話は別だが「業務」上、ダブリンを…

12月のフィールドワーク予定 2017【出演者変更】

12月はオペラを4公演見る/聴く。うち2公演はセミ・ステージ(演奏会)形式。このかたちで聴くと音楽の構成がよく分かる。中旬以降は隔年恒例の新国立バレエ『シンデレラ』。全キャストを見るため数が多くなる。今年は熊谷守一で打ち止めだが、彼の作品を200…

11月のフィールドワーク予定 2017 【修正】

すでに11月も1週間が過ぎ、新国立劇場バレエ団の新制作『くるみ割り人形』の千秋楽も終わった。下書き欄にアップできないままの公演が山ほど溜まっているが、『くるみ』の感想メモはなんとか追ってアップしたい。1日(水)夜 「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」…

10月のフィールドワーク予定 2017

2ヶ月もご無沙汰。8月はダブリン出張のため1ヶ月ほど日本を留守にした。が、彼の地でも仕事の合間に細々とフィールドワークを継続。いずれアップしたい。帰国後の9月はここ数年でベストスリーに入る二つの舞台――カステルッチ演出/ペトレンコ指揮バイエル…

7月のフィールドワーク予定 2017

7月もブログの時間がなかなかとれないが、せめて予定だけでも終了分を含め記したい。計11公演中、バレエ6、演劇3、コンサート2、オペラ0。バレエが多い。時節柄「子どものための」舞台も。それにしてもこう暑くてはダンサーたちも大変だ。 1日(土)14…

6月のフィールドワーク予定 2017

6月のフィールドワーク予定を終了分も含め記してみる。番外の個展を除くと計10(11)公演のうち、オペラ/コンサート3,演劇3,バレエ/ダンス4(7月1日を入れると5)。意外にばらけていた。といっても新国立劇場のバレエは同じ演目でもなるべく全キャスト…

2017 第1回特別展「空襲被害者と戦後日本」と芸術文化

特別展「空襲被害者と戦後日本」を見てきた(3月3日/東京大空襲・戦災資料センター)。 もうすぐ3.10「東京大空襲」は72年目を迎える。といっても、足を運んだのは日本の近現代史を研究している同僚が本展を主催していたから。近年は、ブログの表題どおり、…

今週も色々観たが、なかなかアップできない・・・

今週(もう先週か)は英国ロイヤルバレエ団の『ジゼル』をヌニェス&ムンタギロフ(6月22日)とオシポア&ゴールディング(24日)で、また昨日はルパージュの『887』と平田オリザの『ニッポン・サポート・センター』をハシゴし(25日)ともに強く心を動か…

またもや放置!

また一月以上も放置してしまった。年度を跨がる時期はいろいろあって、どうしてもブログから遠のいてしまう。この間に見(聴い)た舞台は以下の通り。 ・ローズ『12人の怒れる男たち』(3月25日 19:00/俳優座劇場) ・笠井叡『今晩は荒れ模様』(3月26日 19…

映画『幕が上がる』

映画『幕が上がる』を見た(3月12日 12:15/イオンシネマ板橋)。 平田オリザが原作者でなければたぶん見なかったと思う。そもそも〝ももクロ〟についてつい最近まで何も知らなかった。小説版は二年ほど前、若い知人に教えられ、面白く読んだ。 ふだん映画は…

ブログを始めて三年足らず

ブログを始めて三年足らず。ちょっと雑な舞台批評 (review)に見えるが、本来の意図は劇場芸術の社会的機能について考えることだった。いまもそう。ただ、レヴューというなら、対象を舞台に限定せず、舞台と客席との交通や後者のありようまで含めた劇場体験…

シンポジウム“芸術と科学” ―心はどこにあるのかー/アンドロイド演劇『さようなら』

標記のシンポジウムに組み込まれたアンドロイド演劇『さようなら』を観た(11月22日 17時/東京藝術大学 音楽学部第6ホール)。 シンポジウム“芸術と科学” ―心はどこにあるのかー 青年団+大阪大学ロボット演劇プロジェクト17:00 *アンドロイド演劇『さよう…

ドキュメンタリー映画『Brook by Brook』『ピーター・ブルックのザ・タイトロープ(原題)』

標記の映画を見た(7月19日 B:16時 A:18時/彩の国さいたま芸術劇場 映像ホール)。 『ピーター・ブルックのザ・タイトロープ(世界一受けたいお稽古)』は「全国ロードショーに先駆けた特別先行上映」らしい。これを機に、ブルック(1925- )のどれを見たの…

本ブログの“引用”について2(報告)

6月4日付け「本ブログの“引用”について」で記した一件が、本日、いちおう決着した。 一月前のあの時点では「似た書き方をする」とか「本ブログと同じ文言が頻出した」とか、かなり紳士的な表現を使っていた。だが、次第に腹立たしくなり、両者を子細に読み比…