2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

新日本フィル #507 定期演奏会/アルミンクの変化/収穫のとき

昨夜、新日本フィルハーモニー交響楽団の第507回定期演奏会を聴いた(4月19日/すみだトリフォニーホール)。指揮はクリスティアン・アルミンク。 前半は清水和音のピアノでブラームスのピアノ協奏曲第2番変ロ長調 op.83。後半はシューマンの交響曲第4番ニ短…

《無限大∞パイプオルガンの宇宙—バッハから現代を超えて》オルガンとダンスのコラボ/撓やかなオルガン/ダンスへの異和

《無限大∞パイプオルガンの宇宙—バッハから現代を超えて》を観た(4月12日/東京芸術劇場コンサートホール)。 構成・演出・振付・照明:勅使川原三郎 ダンス:勅使川原三郎、佐東利穂子、KARAS オルガン:鈴木優人 演奏曲目: 即興(M) J. S. バッハ(168…

新国立劇場 オペラ《魔笛》

《魔笛》の初日を観た(4月14日/新国立劇場オペラハウス)。 このプロダクションは1998年5月の初演以来、4回目の再演。個人的には初演を除き、2006年1月、2009年10月を経て、今回が3回目となる。 【指揮】ラルフ・ヴァイケルト 【演出】ミヒャエル・ハン…

新国立劇場 演劇『効率学のススメ The Opportunity of Efficiency』 舞台の出来は微温的/企画の当否は数値で測るな

アラン・ハリスの『効率学のススメ』を観た(4月10日/新国立小劇場)。 「人生は数値で測ることができるのか。」(フライヤー)。「効率性」や「合理化」の名の下に、真っ先に切り捨てられてきたのは演劇を含む芸術文化そのものだ。特にこの国ではそういえ…

井上ひさし原案/蓬莱竜太 作『木の上の軍隊』 オキナワの内なる声

『木の上の軍隊』を観た(4月6日13:30/Bunkamura シアターコクーン)。 井上ひさしが最後までこだわり続けた企画の舞台化。千田是也の演出にすまけいと市川勇の二人芝居で1990年4月の上演が決まっていた。ところが、台本があがらずに中止。その後、2010年7…

東京春祭《ニュルンベルクのマイスタージンガー Die Meistersinger von Nürnberg》(演奏会形式・字幕映像付)

あっという間に4月が来た。3月26日に新国立中劇場で「Dance to the Future 2013」を観たがさほど心が動かず、感想は書かず仕舞い。3月29日金曜日のBCJによる《ヨハネ受難曲》はすばらしい演奏だったが、これも別の理由からアップせず。受難曲を聴くと、エヴ…