2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

NHKバレエの饗宴2013/簡単なメモ

「NHKバレエの饗宴2013」を観た(3月16日/NHKホール)。 昨年からの企画のようだが、テレビで一部見ただけ。前回の新国立劇場バレエ団、谷桃子バレエ団、牧阿佐美バレヱ団、Noism1から今回は出演団体が入れ代わった。ただし、なぜか東京バレエ団だけは昨年…

新国立劇場 演劇『長い墓標の列』(2)中日再見/成長した舞台/古河耕史に痺れた/自死しないユダの決意

再度『長い墓標の列』を観てきた(3月15日/新国立小劇場)。やはり舞台は育ち成長していた。どの役者も初日に見られた硬さがほぐれ、それぞれの役を生きはじめている。なかでも城崎を演じた古河耕史には痺れた。 まずは第3幕の城崎と山名の対話。前言を翻…

新国立劇場 演劇『長い墓標の列』(1)優れた思想劇/役者の質が高い/観劇後はすっきりしない

福田善之作『長い墓標の列』の初日を観た(3月7日/新国立小劇場)。 作:福田善之 演出:宮田慶子美術: 伊藤雅子 照明:鈴木武人 音響:上田好生 衣裳:半田悦子 演出助手:渡邊千穂 舞台監督:福本伸生 キャスト 山名庄策 経済学部教授(純理派):村田雄…

新国立劇場オペラ《アイーダ》/代役のラトニア・ムーアに感動/ヴェントレの高音はトランペット

新国立劇場オペラ《アイーダ》の初日を観た(3月11日)。 このプロダクションを見るのは何回目だろうか。正直あまり得意な演目ではないのだが、今回初めて心動かされた。 指揮:ミヒャエル・ギュットラー 演出・美術・衣裳:フランコ・ゼッフィレッリ 照明:…

燐光群 創立30周年記念 第一弾 『カウラの班長会議』/歴史と現在を繋ぐ興味深い試み/説明的な台詞が多すぎる

坂手洋二作・演出『カウラの班長会議』の初日を観た(3月8日/下北沢ザ・スズナリ)。 作・演出:坂手洋二 照明:竹林功(龍前正夫舞台照明研究所) 音響:島猛(ステージオフィス) 美術:島次郎 衣裳:宮本宣子 振付:矢内原美邦 舞台監督:高橋淳一 演出…

劇団銅鑼『からまる法則』劇団創立40周年記念公演/適材適所の配役/台本と俳優を活かす演出

劇団銅鑼の『からまる法則』初日を観た(2月27日/俳優座劇場)。 作:小関直人 演出:松本祐子(文学座) 美術:石井強司 照明:伊藤孝 効果:熊野大輔 衣装:大野典子 舞台監督:稲葉対介 演出助手:柴田愛奈 舞台監督助手:鈴木正昭 イヤホンガイド:鯨エ…

ARICA 第24回公演『ネエアンタ』/山崎広太主演のベケットに基づく舞台/亡霊の現前に違和感

『ネエアンタ』の初日を観た(2月28日/森下スタジオ Cスタジオ)。 山崎広太がベケットに基づく舞台に出演するという。最近、ベケットの後期作品と舞踏との親近性について、また、米沢唯のジゼルを見ながらダンサーが亡霊を生きることについて、考えさせら…